「台北美食の旅」

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○ 「出発」 (2007/5/27)

トルコ旅行から半年経過し、そろそろ旅をしたいと思っていたが、円安・燃油代を考えるとユーロ・ドル圏や 遠方のツアーは昔より大幅に高騰している。
近場の台湾・香港・韓国を対象に検討していた所、息子が台湾に出張した時の報告を妻が聞き、行こうと 云うことになった。小生は仕事で台北・高雄・桃園に7-8回行ったことがあるが、観光はほとんどして いないので実行することにする。

時期的には梅雨の心配もあるが、他の予定との兼ね合いでこの時期に実施することにする。
台湾周遊もあるが、今回は台北に絞り、自由時間を有効に活用して近郊を散策するとともに、台湾の 美味しい食事・果物を堪能したい。
自由行動があるツァーを従来の旅行社や街中にある旅行社で比較検討した結果、近畿日本ツーリストの「台湾美人」 と云うツァーに決定する。
基本的には飛行機とホテルがセットになっており、後は自由行動であるが、無料で観光も入っている。一応 観光ポイントが押さえられているので、到着時と翌日の半日はこのオプションを選択する。
3泊するのでホテルを1ランク上げ、航空会社によって早期申込み割引(5000円)を活用し、空港諸税(関空・2650円、 台北・1080円)と燃油代(3400円)を込みで64,030円x2を支払う。航空運賃の早割りの割引は大きい。

最近はスーツケースを空港まで送ってもらうサービスを活用している。タクシーに乗る必要もなく、駅の階段も問題 ない。旅行社と提携しているサービス会社に電話し、前々日にスーツケースを取りに来てもらい委託する。
インターネットで荷物の状況がチェック出来ると共に到着するとメールで知らせてくれるサービスもあるので安心なのだ が、出発直前まで関空に到着した情報がない。電話するも営業時間外で通じず、止む無く関空に出発 する。

9時15分集合に間に合わせ、6時30分過ぎに出発し、9時に関空に到着する。早速荷受場所に行くとスーツケースは 到着していて問題なかったが、○リカン便のシステムはお粗末極まりない。
後日談だが、帰宅してメールを見ると到着メールが届いていた。その内容にびっくり。関空到着時間が、5/27. 13:16 となっている。その時間は台北に到着しているのだ。全くの出鱈目でシステムは完備されていても 運用面で魂が入っていないことが露呈している。

受付に行き搭乗券をもらう。簡単な説明を受け、台北では現地添乗員が出迎えてくれると。ツアーではあるが 我々2人だけで個人旅行と同じだ。
キャセイパシフィック航空・CX-565
9時15分集合 サイトなどで検索すると現地通貨への変換は台湾でする方が有利とのことで、参考にチェックすると4.14円/元で、 ドルは124.4円、ユーロは166.6円と高い。
格安チケットなのでマイレージ登録も出来ず、搭乗口に進む。
3月から液体・ジェルの機内持込が制限されており、化粧品は透明な小袋に入れてチェックされるので、 女性は大変だ。無事出国手続きを終えラウンジで一休みする。
11時15分発、台北経由香港行・キャセイパシフィック航空・CX-565は定刻に出発する。B777-300型の3-3-3席は8割 位の乗客で中央席に座り、個人モニターで行程を確認しながらくつろぐ。

安定飛行に移ると昼食の準備が始まる。飛行時間が3時間弱なのであわただしい。台湾ビールor香港ビールで 乾杯しようと頼むと日本のビールはあるが、少し待たされて持って来たビールはデンマーク・ビールなので驚いたが、 それで乾杯する。
魚とチキンの機内食を頼む。今回の旅行は美食の旅でもあるので、いつもは写していない食事の写真を 出来るだけ写そうとパチリ。魚料理はアナゴと混ぜご飯でなかなか美味しかった。チキンも日本人に合う 味付けでgoodだ。

鹿児島・沖縄上空を進み、梅雨前線の雲海の上を順調に飛行する。機内誌は英語と中国語で日本語は 見当たらない。キャセイ航空は日本経由便も日本語はないのだ。
個人モニターの航路案内が飛行機の前方撮影に変わった。突然車輪が出て来たので驚く。前方車輪の後ろから 撮影しているのだ。このようなアングルは初めての経験で画面に見入る。

定刻より25分早く12時45分、桃園国際空港に無事到着する。
出国検査もスムースで、荷物も無事出て来たので構内の銀行でレートを確認する。3.736円/元と日本よりレートは 良いことが分かる。案内では両替所に行くので空港での両替は遠慮するようにとのことで出口に向かう。
出口で現地添乗員が旅行社の旗を持って待っていてくれて一安心。早速、空港の外の駐車場に向かう。
 
魚の機内食 チキン食
着陸時のモニター・車輪が
桃園空港外側

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)



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○ 第1日目 (5/27)

現地添乗員は54才の甘さんで日本語はペラペラとは行かないが、問題なく意思が通じる方だ。今回は 我々夫婦だけの案内で小型ワゴン車に乗りスタートする。
家で台北の天気予報を検索しているといつも曇り時々雨で晴れのマークはなかったが、青空が出て、 雨が降る雰囲気はなく、本当に蒸し暑い。30℃以上あるのだろう。
まず、両替を兼ねてお茶の専門店に案内され、烏龍茶の接待を受ける。色々なお茶を順番に小さな 茶碗に入れてもらい味わう。美味しいお茶とお菓子を購入する。
台湾元に両替する。両替のレートは空港と同じで、3.736円/元で問題ないが、お茶等の購入は止むを 得ないと納得させる。

●台湾の概要
・国土  九州と同じ位
・人口  約2300万人、
・時差  1時間
・歴史  18世紀頃までは中国本土の支配を受け、オランダやスペインの植民地であった。
      19世紀末、日本は日清戦争に勝利し、台湾の統治権を得、以後約50年間、台湾は日本の植民地となる。
      中国大陸では1911年中華民国が成立し、敗戦した日本は、台湾の領有権を放棄し、中国(中華民国)が
      その領有権を得て、中華民国の台湾統治が始まる。
      共産党に敗れた蒋介石の国民党は、台湾に逃れ中華民国の政権を形成し、40年間戒厳令が実施される。
      1987年には戒厳令が解除され、台湾の自由化が始まる。   

台北へは20数年前に初めて仕事で行った時、高度成長期の日本と同じように新旧取り混ざった混沌とした 状態だった。車よりバイクが主流で5人乗り(父が運転し、前に2人の子供が立ち、母が赤ん坊を背負う)の 光景には驚いた記憶がある。今はきれいな車が走り、街中も美しくなっている。
高度成長が順調に推移したのであろう。当時は地下鉄工事をしていたのが、完成して路線数も多いのに 驚く。

車の中で甘さんから色々と説明を受ける。台湾発展のシンボル的な世界一高い「台北101ビル」は高速道路 からも随所に見られ、台湾の特産品である竹をイメージしたビルだと。8階毎に竹の節のデザインになっている。
片側3車線の高速道路は新しい車が走り、黄色いタクシーが行き交う。高いビルと昔ながらの雑然とした街並みが 混在する活気溢れる台北だ。

鼎泰豐の小籠包
鼎泰豐の前
今回のツアーの特徴として、ホテルへの送迎の間に食べたり、経験したり、楽しんだりの企画がある。
まずは台北名物の小籠包を食べに行く。日本でも有名な「鼎泰豐(ティンタイフォン)」の前は行列になっている。

甘さんの交渉で2階に上り、一人10個の小籠包を食べる。まず写真をパチリ。
上手く食べないと中のスープが飛び出す位ジューシーで、評判通り美味しい小籠包だ。台湾ビールを注文する。 ジョッキの生ビールはなく、生ビールも瓶詰めで100元(400円)と日本より少し安いか。 ガイドブックで調べると小籠包は170元(680円)と味・量共に大満足の一時だった。

冰館の行列
外に出ると行列はまだ続いている。
ワゴン車に乗り、すぐ近くのマンゴーカキ氷で有名な「冰館(ビンクワイ)」に行くとここも大行列だ。
甘さんが交渉するも店内で食べるのは無理で、テイクアウト用の容器にマンゴーカキ氷を 入れて車に持って来てくれる。

車内でマンゴー一杯のカキ氷を味わう。5月にならないとマンゴーは出て来ないそうで、時期的にも良かった。
ボリューム一杯のカキ氷を食べるが、やはりテイクアウト容器では今一で店内で食べようと確認する。






地下鉄工事で混雑している道路を「台北101ビル」に向かう。
2人だけの案内なので自由が利き、天気も良いので、ツアーには入っていない上層の展望台にまで上れ そうだ。

下から見た台北101ビル
内部のパネル
「台北101ビル」は地上101階・地下5階・高さ508mで、世界一の高層ビルとしてギネスブックにも記録されて おり、下から見上げるのが難しい位の高さだ。
5階のエレベーター乗り場までエスカレーターで上る。大きなショッピングセンターを眺めながら上って行く。日本でもなかなか 見られない立派で広々としたゾーンだ。

350元(1400円)の入場料を支払いエレベーターの列に並ぶ。2台待ち、高速のエレベーターに乗る。1010m/分の高速 エレベーターは耳に違和感もなく37秒で展望台まで上るのには驚いた。
高さ382mの展望台はパノラマで360度見渡すことが出来る。日本語ガイドのレシーバーを耳に当てながら順番に 進む。雨や霧だと眺望はきかないが、薄く日が射す天候では見渡せて本当に良かった。真下を見ると ビルの高さが良く分かる。車も小さい。

海側・ビル側・飛行場側・山側とガイドの説明を聞きながらゆっくりと展望台を一周する。 台北市内を全て見下ろした満足感を堪能する。夜はさぞ夜景が見事だろうと思いながら。
展望台の中心部分に大きな球形の風よけアンカーが吊るされている。直径5.5m、総重量660tonの巨大な 球体がビルの風や地震での揺れを制御しているそうだ。
91階に屋外展望台があるそうだが、今回は時間の制約から諦めて高速エレベーターで降りる。天井 には星空が広がるエレベーターで余韻を残しながら・・・・。
もう一度下から見上げるとやはり高い。目下世界一だが、来年位には上海により高いビルが出来るそう だが、世界一高いビルに上ったのだ。

展望台からの眺め
真下の車
風よけアンカー

次は「台湾式シャンプー」の体験コースに案内される。商店街風な街並の理髪店らしき店に入り、2階に上ると 日本と同じ様に鏡と椅子が並び、数人の女性が洗髪している。
椅子に座ると上掛けもせずに洗剤を頭にかけマッサージをしながら洗髪する。気持ち良い。入念に頭の マッサージをされるのは日本の理髪店にはない心地良さだ。別の席に移り、お湯で洗剤を流し、タオルで拭く。
元の席に戻り、乾燥させながら肩のマッサージもと。頭も肩もすっきりと気持良くなった。約20分の 体験だが、地元の方も次々に来られるのは台湾では家で洗髪しないで、このような所で洗髪するのかと 思うほどだ。値段がどれ位かかるのかチェック出来なかった。

大衆食堂の食事
街角の大衆食堂
スケジュールでは「台湾ヌードル」の賞味とあり、簡単なソバでも食べるのではと思っていたが、街角の大衆 食堂に案内されボリュームある夕食となった。

春巻・豆腐・青菜・玉子・漬物に汁ソバが付いている。ビール(120元)を注文し、初めての台湾の夕食に 乾杯する。
春巻はカリカリと食感がよく、豆腐も臭豆腐でなく厚揚げを煮たもので味付けもgoodだ。青菜は 空芯菜と思われすごく美味しくパクパクといただく。玉子は良くしみ込んだゆで卵でなかなかのものだ。
ただ、ソバは柔らかくて余り美味しいとは思えない。

思った以上のボリュームと美味しい夕食を食べ、台北で一番有名な「士林夜市(スーリンイエスー)」に向かう。
台北の夜市は有名で市内にたくさん点在している。その中で一番賑わう夜市に近づくと車・バイクで混雑 して来る。今日は日曜日なので人出はいつもより多いようだ。
士林夜市
ワゴン車を降りて夜市に入っていくと凄い人出だ。広くない道の両側に店が建ち並び、道の中央は路上に 品物を広げて売っている。その露店で道が一方通行になっている感じだ。
各店の呼び込みの声も活気があり、7折や5折の張り紙が多い。7折は7割引きではなく、30%割引のことだと。 1個で20%、2個で30%割引と値引き合戦の夜市だ。
賑やかな通りを進み、Uターンして戻って来た時、廻りが騒然となった。今まで道路の中央に店開きしていた 露店が商品をリヤカー等に載せ、あわただしく横道の路地に逃げ込んで行く。甘さんに聞くと警察の取締りで 逃げているが、少しすれば又出て来て商売を始めると。

活気ある人込みの中を戻り、MRT(地下鉄)劍潭駅前の士林美食広場に向かう。MRTから来る人、バイク・ タクシーで来る人で大混雑している。
甘さんがミルクを買ってきてくれた。中にタピオカが入っていて少し甘すぎるので美味しいとは思えなかった。 ミルクのカップを持って士林美食広場に進む。
士林美食広場は大きな食堂街となっており、主食系・スープ系・饅頭餃子系・肉魚料理系・デザート系等 多種多様に店が連なっている。どの店も満員で台湾の外食・夜店文化が良く出でいることが認識できる。

翌々日に訪れたいと思い、甘さんにお奨めの店を聞いておく。お好み焼き的な料理や牡蠣を焼いた料理 等々それぞれの店を覗いてその元気の源を吸収する。

士林美食広場の正面
士林美食広場の賑わい
外食文化

活気溢れる「士林夜市」を後にホテルに向かう。ホテルは1ランクアップさせ、台北駅の真前の「台北凱撤大飯店 (シーザーパーク・タイペイ)」で交通の便が良さそうなので選んだ。19時30分ホテルニ到着する。
甘さんがチェックインまで世話をしてくれる。今日の案内に少しばかりの心付けをお礼として部屋に行く。 禁煙フロアである14階の駅を正面に見る広い部屋で居住性は満足だ。水廻りを確認して問題ないので、 外に探索に出る。

健康法のショー
マクドナルド
ホテルの地下から台北駅の地下は大きなショッピングセンターになっているので、地下街をブラブラと散策する。 そんなにきれいとは云えないが、たくさんの店が連なっている。
先程の夜市と比べると人出は少ない。やはり夜市の人気は凄いのだと再認識する。 ショッピングセンターの中には包丁で肌を叩く健康法の商売もやっている。マクドナルドの看板が方々に見られ、 人気の高さが分かる。

ホテルの隣が新光三越 デパートなので上から下まで見物する。夜10時まで開店しているようだが、買い物客は少なく、店員が 目立つ程だった。暑い台湾ではデパートや地下街はクーラーがきいており憩いの場になっているようだ。
帰りにコンビニで缶ビールを買う。35元(140円)で3本だと85折と15%引きだ。勿論3本買い、シャワーを浴びて 台湾の第一日目が無事に終わったことに乾杯する。


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