「台北美食の旅」

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○第4日目 (2007/5/30)

いよいよ台北最後の日となった。いつものように5時頃に目覚め、天気を確認する。青空ものぞいて いるので、大丈夫だろう。梅雨の台湾だったが、雨には遭わずに過ごせそうだ。
今日も朝の散策に出かける。昨日までとは少しコースを変えて、西門町を目指して静かな街中を歩き始める。
昨日は清朝時代の「東門」を訪れ、「南門市場」にも立ち寄った。
地図で確認するとホテルから西に向かうと「北門(ペイメン)」があるので、それを目指すことにする。

広い道路の真ん中にレンガ造りの「北門」が堂々と建っている。
清国統治時代、台北は四方を城壁で囲まれ、5つの城門があった。日本統治時代に城門は取り壊され たが、この1879年に造られた「北門」だけが唯一残ったと。
城門と云うより、何か倉庫のような建物だが、風格が感じられるのは歴史的な建造物だからだろう。

まだ車も少ない道を「西門町」の方向に進むと日本占領時代の1936年に建設された古い石造りの 「中山堂」の広場に出る。演劇やコンサート、講演会等のイベントに活用されていると。この広場で警察局の 警官が早朝の体操や鍛錬をしている。
広い道を渡って「西門町」に入るとレンガ造りの古い建物が建つ。前に行くと「紅楼劇場」と看板が かけられている。以前は台湾を象徴する公営市場であり、現在は博物館兼茶芸劇場として活用されて いると。

北門
中山堂
紅楼劇場

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

「西門町」は台湾の原宿と云われる若者の街で、古い文化と新しい文化が交錯する不思議な魅力を かもし出している街だそうだが、早朝なので人通りはなく、商店のシャッターも閉まっていて雰囲気は 分からない。
商店街の店屋の間に神社が埋もれたように建っている。「天后宮」は日本統治時代に隣接する弘法寺 から移された「弘法大師立像」が祀られている。
境内はきれいに掃除されているが、参拝者は誰もいない。本殿と横に祀られている「弘法大師像」に 参拝する。「四国八十八ケ寺」を巡礼されている方も、こんな所に「弘法大師」が祀られているとは 知らないだろうと思いながら頭を下げる。

天后宮・入口
天后宮・本殿
弘法大師像 拡大

MRT西門駅から地下鉄で1駅の台北駅まで乗り、ホテルに戻る。
最後の朝食バイキングでお粥を食べる。
妻も食欲が少し戻ったようでお粥を食べている。オーストラリアの学生は出発したのかいなかった。

チップの切符
映画のポスター
空港への出迎えは12時にロビーに来てくれる。フロントでチェックアウト時間を問い合わせると12時までOKと。
一応荷造りを終えて置き、9時に観光に出発する。
余り時間もないので、近場で中国らしい雰囲気を味わうため「龍山寺」に向かうことにする。

MRTで龍山寺駅に向かう。このMRTのチケットはカードではなくチップになっている。MRTの改札口も徐々にこの チップ方式に替わって行くようだ。
龍山寺駅の地下道に映画のポスターが展示してある。今、日本でも上映されている「パイレーツ・オブ・カリビア」の ポスターだ。この題名は意味合いから名付けられているが、日本のカタカナは表音文字として凄い発明(?) だといつも思う次第だ。

駅から寺に向かう公園には南国の花が咲いている。
龍山寺
「龍山寺(ロンサンスー)」は1737年に建立された、台湾で最も古く有名なお寺のひとつ。中国南方の宮殿式 建築で、本尊を祀った正殿を、前殿、東西の鐘楼、鼓楼、そして後殿が囲む「回」の形をした構造と なっていると。

立派な山門から入るとたくさんの信者が参拝し、線香の煙が一杯たなびいている。この寺に参拝し、 おみくじを引いて進路を占うとのことだ。

丁度、日本人の観光ツァーが現地添乗員の説明を受けているので、横から内容を聞いてみると面白い。 彼曰く、「日本に行った時驚いた。日本の寺は入場料がいるし、線香や蝋燭は有料で金儲け主義が 丸出しだ。台湾のお寺は無料で入れ、線香はもらってお祈りが出来る心広いお寺だ」と。
なかなか面白い対比だ。確かに料金は支払わず入場した。早速、横の寺務所で線香をいただき参拝する。

おばあさんが膝付いておみくじをしても良いかを占う三日月型の木片を投げている。表と裏が出れば おみくじをもらえるが、表・表、裏・裏であれば3回まで投げられ、表・裏が出なければ、今日は諦めて 帰るとか。面白い風習だ。
線香をお供えし、正殿に参拝する。たくさんの人が熱心にお参りしている。
正殿の後ろにある後殿にも参る。それぞれの社に色々な仏様が祀られているので、目的に合った社に 参拝するようだ。

木片を投げる老婆
線香のお供え
花に飾られた祭壇 仏様

日本と違ったお寺の参拝を終え、駅の方向に戻る。
ガイドブックによれば、この辺りに「胡椒餅」の美味しい所があるらしいので探す。地図を見ながら通り をウロウロする。「胡椒餅」を売る屋台はあるが、少し違う。しかし、他にないのでこの屋台で「胡椒餅」を 買う。30元(120円)で2個求める。ハンバーガーのように肉を挟んだ餅だ。ホテルで昼食代わりに食べることにする。

台北駅の地下でビールを買い、ホテルで「胡椒餅」をつまみに台北の良き思い出に乾杯する。すぐに かぶりついたので、写真を写すのを忘れていた。(どうも食べ物の写真撮影には向いていない)
肉汁もジューシーでハンバーガーのようだが、段々胡椒味がして来てピリピリと食欲が増す。なかなか美味しかった。

12時前にチェックアウトし、ロビーで待っていると現地添乗員が現れご挨拶。ワゴン車が来て、次のホテルで女性4人 連れをピックアップしてDFSに向かう。特に買うものもないが、付き合い上仕方がない。

台湾桃園国際空港
航路モニター
14時に空港に到着し、搭乗手続きをする。荷物検査も特に厳しいこともなく、免税店をブラブラとして 時間を潰す。
16時05分発、CX-564便は定刻通り出発する。80%位の搭乗率だが、後部座席は結構空いている。
夕食はチキンと魚をオーダーし、旅行の無事を祝って日本ビールで乾杯する。昼食が軽かったので、美味しく 食べ、飲んで帰路の飛行を楽しむ。
窓側の席なので、外を眺めるが梅雨前線の雲の上を飛んでいるため下は全然見ることが出来ない。 沖縄・鹿児島近辺から関空に向かって、定刻より早く19時20分無事到着する。


海外から関空に着くと大阪独特の蒸し暑さを全身で感じるが、今回は涼しく快適に感じるのは嬉しい。 梅雨時の蒸し暑さを一足早く経験出来たので、今年は少し体も慣れて過ごし易いだろう??
宅配便の受付に行き、スーツケースを預け配送を依頼する。往路の問題点を再度係りの人に伝えて置き、 大阪経由で無事帰宅する。

今回は近場の台湾を訪れた。梅雨時で天候を心配したが、雨にも遭わず蒸し暑かったが、台北の郊外も 探索することが出来た。「美食の旅」と銘打ったが、上等な料理は皆無で、B級グルメを堪能した旅だった。
台湾通貨も大分残ったので、機会を見てもう一度訪れたい所だ。


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