「香港・マカオ二都巡り」

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○ 「出発」 (2010/2/25)

海外旅行も遠くまで行くのは少し体力的に無理があるので、近場の適当な場所を検討していた。寒い日本から、少し暖かい所へ 行こうと考え、「香港・マカオ二都巡り」とした。
香港には15年前に仕事で訪れ、中国の深セン・東莞を廻って以来で、深センのテレビで東京で大変な事件が起こっていることを 映像で分かったが、言葉が分からず、後で「サリン事件」だったことを知った次第だ。
妻は友人と香港旅行を楽しんだが、二人一緒に行ったことがない。また、近年大躍進しているマカオには二人とも訪れていないので、 マカオにも訪れる「香港・マカオ二都巡り」の行程に行きついた。

ホテル・移動の送迎があり、自由時間が多いツァーを探すことにするが、香港・マカオを廻るツァーで、それぞれに2泊するのは少なく、検討した 結果、近畿日本ツーリストのツァーに決定する。
マカオのホテルは超大型で有名な「ヴェネチアン・リゾート」で、香港は選択出来る。交通の便が良さそうな真ん中のランクの「ザ・マルコポーロ・ホンコン」に 決めて申し込む。現地ガイドが送迎してくれ、香港・マカオ共に観光案内があり、自由時間が半日・1日あるので楽しめそうだ。 航空会社の選択も出来、帰国時間が遅く時間的に余裕のあるキャセイ航空に決定する。
CX-503便

8時集合に合わせて、6時に家を出発し、大阪から関空快速で8時過ぎにツーリストの窓口に到着する。既に搭乗券は発券されており、 帰国時の搭乗券の控えをもらう。 そのままキャセイ航空の窓口に行き、マイレージを申請するが、このチケットには適用されないと。安いツァーはこのような例が多い。
荷物を預け、香港ドルのレートを調べると14.3円/HK$だ。サイト情報だと日本で両替するより香港でする方が有利とのことで、 そのまま出国手続きを終えてラウンジで一息入れる。
10時発のCX-503便は定刻10時にほぼ満席で出発する。B777-300の機種は3-3-3席で空席は見当たらない。中央席なので、外は 見えないがゆっくりとくつろぐ。
香港ビール
ビーフの機内食 チキン



現地時間に合わせるため、時計を1時間早める。 すぐに飲物サービスがあり、香港ビールと白ワインで乾杯する。搭乗するとその国のお酒を楽しむことにしているので、香港ビールを頼んだが、 手持ちには日本ビールとハイネケンしかなく、戻って取って来てくれた。味は・・・・??
飛行機は四国を横切り、宮崎の海岸線から大隅半島の上空を東シナ海に向かう。
12時過ぎに昼食となる。ビーフとチキンを頼み、白ワインで楽しむ。それなりに美味しく肉類は完食する。
昔の香港の空港は高層ビルが林立する中に突っ込んで行く恐怖感があったが、新空港は広々とした滑走路に定刻通り13時25分に着陸する。
広い空港をモノレールに乗って入国手続きになるが、混雑していて時間がかかる。出国票はツーリストが用意してくれていたので、そのまま出国し、 指定場所に待つ現地ガイドと合流する。
同じ行程のメンバーは8名で、親子3代の6人家族とご夫婦だ。集合場所には旧正月を祝う飾り物が、まだ飾られており、お正月気分が 残る明るい雰囲気で、この時期の旅行ならではの光景を楽しむ。
 
飛行コース
香港空港
旧正月の飾り

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)


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○ 第1日目 (2/25)

●香港の概要
・正式名称  中華人民共和国香港特別行政区
・人口  約700万人(2008年)、公用語は中国語(広東語)、英語
・面積  約1104平方q、260の島々
・時差  -1時間
・通貨  香港ドル(HK$)、12.2円/HK$(2010年2月)
・歴史  漢代に香木の積み出し港から、香港と呼ばれる。1840年アヘン戦争始まる。
      1864年英国資本による香港上海銀行設立。1898年英国、香港を99年間の租借下に置く。
      1911年辛亥革命が起き、中華民国成立。1941年太平洋戦争と同時に、日本の占領下に。
      1946年英国の民生下に置かれる。1984年中国と英国で香港返還の合意。
      1997年香港が155年振りに中国に復帰         


14時10分、他のツーリストのお客さんも混載し、バスは香港市街に向かう。
高層マンション
マルコポーロ・ホンコン
香港は日本と同じ車は左側通行だ。
70階の高層のマンションが立ち並ぶ光景は地震がないとのガイドの説明があるものの大丈夫かと不安になる。
現地ガイドから注意事項の説明があり、最近は大陸やフィリピンからのスリ集団が多いので、カバンは前に持つようにと念を押される。
現地通貨との交換を12.2円/HK$と、日本よりレートも良いので両替する。サイト情報でも現地ガイドのレートは市内の両替所と余り変わらない とのことなので、行く手間が省けただけラッキーだった。
約1時間でホテルを順番に巡り、「マルコポーロ・ホンコン」に到着する。旅行者の係がモタモタしていて、チェックインまで時間がかかり全員不満げ。 やっとチェックインが出来、エレベーターに乗るが動かない。説明を読むとカードキーを入れないと動かないようだ。初めての経験で戸惑ったが、 部外者の入室防止には効果がありそうだ。
部屋は海に面していないが、広くて快適だ。荷物を開いて夏用の着替えをする。少し曇り、霧が多いが25℃あるので軽装になる。
今日は自由行動なので、 当初の計画では、スターフェリーで香港島に渡り、オープントップ・バスでビクトリアピークの山麓駅に向かい、ピーク・トラムで頂上からの景観を楽しむ 予定だ。 しかし、霧が深くて、香港島の高層ビルの上部も霞んでいる。山頂に上っても景観は期待できないので、計画を変更する。

まず、妻がチェックしていた印鑑屋さんで描いた絵に押す小型の印を彫ってもらうべく、隣のビルの印鑑屋を探して訪れ、気に入った 模様の印鑑を注文する。明日の午後取りに来ることに。
スターフェリーに乗るべく港に行くと対岸の香港島は霧で煙っている。計画を変更して正解のようだ。
港周辺には旧正月を祝った目出度い飾り物がたくさん飾られている。中国風の賑やかな飾り物だ。数日後には撤去されるので、 グッドタイミングの訪問となったのだ。
フェリー乗場の近くに、観光名物となっている時計台が建ち、観光客が記念撮影に余念がない。
霧に煙る香港島
旧正月の飾り
時計台













スターフェリー乗場に行く。前回、香港に行った時も香港島から尖沙咀(チムサアチョイ)まで乗り、市民の足として安いのに驚いた記憶がある。 発券機の料金は2HK$(25円)と相変わらず安い。お釣りが出ない可能性もあるので、説明文(絵)を見ると10HK$札でもOKのようだ。 2枚買い、6HK$のお釣りをもらう。第一関門突破だ。
事前のサイト情報では65才以上は無料との話題もあり、説明文を見ると"citizen"とあるので、外国人は無理だろうし、安いので パスした次第だ。2階建の船の上階は少し高く2.3HK$だ。
スターフェリーは、1888年に設立され、イギリスの植民地であった香港島と中国大陸側の九龍の間を繋ぐ公共交通手段として運航を開始された 歴史のある市民の足だと。
ガラガラの状態でスターフェリーは出航する。木製の椅子の背もたれは進行方向に合わせて倒せる仕組みになっていて、市民の方はノンビリと 本を読んだり、景色を眺めたりと10数分の航海に身を委ねている。観光客の我々はデッキから身を乗り出して、香港島・尖沙咀の 霧に煙った高層ビルを眺めたり、写真を写したりと忙しい。
やがてスターフェリーは香港島の中環に到着する。中環のフェリーターミナルは時計台もありモダンな建物だ。
 
スターフェリー
香港島の高層ビル
中環のフェリーターミナル

中環はターミナルとして賑わっているが、フエリーターミナル付近は工事中が多く雑然としているが、高架橋で結ばれた空港からの鉄道、 MTRと云われる地下鉄乗場ともに近いので人通りは多い。
オープントップ・観光バス
バスターミナルにオープンデッキ・バスが停まっていて、巡回観光バスと表示されているので、ビクトリアピークに登る代わりに、香港島を オープントップ・バスで廻ることにする。
料金を見ると35HK$とあり、横にシニア割引半額とあるので、係員に尋ねるとOKと。 65才以上の特権を活かして、2人で35HK$(427円)で観光できるのだ。パスポートの表示も必要なかったことは、見た目で 65才以上と思われた訳なので、少し複雑だと話しながらバスに乗る。
オープントップ・バスは貸切状態で2階席は我々だけだ。次の停留所から西欧人のグループが乗って来たが、高い座席から香港島の 街並みを楽しむ。
個性的なビル群
2階建路面電車






まず、海岸に沿って湾仔(ワンチャイ)から銅鑼湾(コーズウェイベイ)方面に向かう。高層ビルの間を縫うように進み、海上越しには 九龍(クーロン)半島のビル群が霞んで眺められる。高層ビルもそれぞれに特徴があり、誇示しているような風貌だ。
車内では英語で観光のアナウンスが流れているが、風の音と意味が分からないので、役に立っていない。
海岸筋から山側に入ると繁華街が開け、路面電車も通るイギリス風の趣きと中国風の雑然さが同居した街並みに変わる。 この辺りのバス・路面電車は2階建で、色々な型の乗物が行き交っている。日本では見られない光景をアープンデッキの2階席から 楽しむ。
香港島を2階建のバスの上から堪能した、約1時間半の観光を終える。イギリスの植民地の息吹を残す町並みをブラブラと 歩くのも良いだろうと思いながら。
18時前になり、通勤客が多くなって来た高架橋をMTR(地下鉄)の駅に向かう。途中美味しそうなスイーツが売っていたので買い、 尖沙咀(チムサアチョイ)までのMTRの切符を買い(値段?)構内に入る。中環の駅は広くて、路線が2つ入っている。何を間違ったか 違う路線の乗場まで歩き、遠い道を戻って疲れてしまう。
往路はスターフェリーに乗って渡った香港島から、帰路はMTRで海の下を通って尖沙咀に戻る。MTRは通勤客で一杯だ。尖沙咀駅から 地下道を通り、ホテルに戻るが、思っていたより距離があった。
道に迷って少し疲れたので、スイーツを食べて一息入れてから夕食に出掛ける。予定では香港島で考えていたので、ガイドブックに載っている 店に絞って、タクシーで行こうとするが、地図を見せて示しても2台のタクシーが分からないと。日本語の地図では分からないようなので 諦めて近くの繁華街に繰り出す。途中のビルの前にはネオンで飾られたモニュメントや正月飾りが輝いている。夜の香港のネオン装飾は美しい。
 
香港島の街並み
ビルの装飾
旧正月の飾り

B級グルメの店を探そうとウロウロしていると大衆的な店の前に少し行列が出来ている店を見つけ入ることにする。現地の方がたくさん夕食を 食べている。蟹入りの粥とソバを注文し、ビールを頼むと飛行機で飲んだのと同じ香港ビールが出て来た。お粥もソバもなかなかのものだ。
満足してコンビニで水と青島ビールを買ってホテルに戻ろうとすると美味しそうなマンゴーを売っていたので、これも買って帰る。 バスで汗を流し、青島ビールで疲れを癒してぐっすりと眠る。


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