「香港・マカオ二都巡り」

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○ 第4日目 (2/28)

今日は終日自由行動になっているので、時間に追われることなくゆっくりと出来るのは嬉しい。
霧に煙るホテル
何時ものように5時過ぎに目覚め、テレビを見るとチリ地震の報道が、NHK・CNN共に大半を占めている。
日本の太平洋沿岸に津波警報が 発せられているようだ。その津波が、1日遅れでマカオに来れば、香港空港へのフェリーの運行が心配だが、あがいても仕方ないと。
ホテル周辺を散歩しようと出掛けるが、建物の外に出るのも大変だ。
長い廊下を通り、明日の集合場所確認を兼ねて、裏口のバス乗場に 向かうが、頭を整理しながら進まなければ迷ってしまう。
少し静かになったカジノの中を通って、集合場所を確認して、裏口から外に出ると、凄い霧だ。ホテルを写そうと離れるが、霧で煙って ほやけてしか写せない。周辺を散策しようと思ったが、霧で何も見えないので諦めて部屋に戻る。
朝食まで少し時間があるので、妻に集合場所確認と食事処の選択のため、ホテル探索を行う。部屋を出て、長い廊下を通り、エレベーターに乗り、 カジノの中を抜けて、集合場所の確認をする。朝食場所を見るために2ケ所のレストランを見て、食事場所を決め、部屋に戻る。これだけで 何と2500歩歩いたのだ。如何に広いか!!
朝食レストランの所で、今までご一緒だった3世代家族の方とお会いする。彼らは今日帰国なので、スーツケースを押しておられ、挨拶をして お別れする。半日の観光だと少し消化不足だと、我々を羨ましがっておられた。
8時過ぎに狙ったレストランに朝食に向かう。広いレストランで入口で待ち、テーブルに案内される。バイキング形式で中華・洋食と料理の種類は多い。 ここでもお粥をベースにしっかりと食べる。
朝食後、散歩を兼ねて、昨日探索していなかった正面玄関付近に向かう。正面玄関付近の天井は鮮明な壁画が描かれ、何処かの宮殿の ような豪華さだ。丸天井のドームの部分も見事な絵が描かれ、観光客は記念撮影に余念がない。その一人として仲間入りしてパチリと。
 
朝食のレストラン
丸天井の壁画
豪華な廊下の天井

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

部屋に戻り、一息した後、市内観光に向かうことにする。
タイパ島から中心街へはホテルのシャトルバス、路線バスがあるが、お正月イベントの 舞台が設置されていた「セナド広場」へ行く方法が分からず、タクシーで行くことにする。香港の経験から行き先を漢字で書いて おくことにする。「議事亭前庭」とメモ用紙に書き、ホテルの正面入口からタクシーに乗り、メモ用紙を見せて、OKと尋ねるとOKと。
獅子を先頭に
まだ霧が濃い海上の橋を渡るが、「マカオタワー」の姿は全く見られない。昨日、上に昇れたことは本当にラッキーだったのだと改めて 認識する。
タクシーは昨日訪れた「セナド広場」に到着し、48パタカ(MOP$)(580円)を支払うが、マカオの通貨を持っていないので、香港ドルで支払う。
一般に マカオでは香港ドルが普通に使われているのだ。50HK$を支払うと現地硬貨2パカタのおつりが戻る。初めてのマカオ通貨だ。チップの習慣がないので 日本人には楽で良い。
日曜日で、最後のお正月祭りなので、タクシーを降りると賑やかな太鼓や笛の音と大勢の人が迎えてくれる。獅子舞が踊り、髭を蓄えた 宮司(?)が列の先頭に立ち、楽隊を従えて広場を進んでいる。後の宮司さんが小さな赤い紙袋を取り巻いている信者(?)に配っている。 中にお守りでも入っているようで、地元の方は手に入れようと行列について歩き、何枚ももらっている。ご利益があるのだろう。 やっと一つもらって中を見ると金貨の形をしたチョコレートで金運がつくのだろう。
 
セナド広場の見物客
獅子舞と宮司(?)
お守りをもらう人

今日でお正月飾りも撤去されるそうで、最後の楽しみを求めてたくさんの方が街を訪れている。獅子舞も色々な町内で構成されて いるのであろうと思われるほど、何組も行列を作っている。
聖ポール天主堂跡
昨日の観光と逆コースで「聖ポール天主堂跡」に向かう。時間が昨日より早いが、人通りは多いように感じる商店街を抜けて進むと 「聖ポール天主堂跡」の階段は昨日より人は少ないが、観光客が訪れている。
「聖ポール天主堂跡」階段の右側は緑が溢れ、ピンク色の桃の花らしきものが 咲いている。近付いて確認すると造花だった。遠くから見れば間違える・・・・如何にも中国らしい光景だ。
階段を上り、前面の石造りまで行き、妻が休憩している間に、横にある「ナーチャ廟」と「旧城壁」を見学に行く。
ナーチャ廟
1888年に建立された神童ナーチャを祀る小さな中国式寺院。
当時、この地域で疫病が蔓延した際、その厄払いにこの廟が建てられました。 ナーチャは西遊記にも登場するやんちゃな男の子の神様で、子どもながら武芸の達人、霊感退治で中国では人気があります。
間口は5m程度と小さく、奥に子供の姿のナーチャが鎮座しているのが見えます。 聖ポール天主堂跡と並んで建つこのささやかな廟は、東洋と西洋が共存するマカオを象徴するという理由から世界遺産に登録されました。 (マカオ観光局HPより)

旧城壁
1569年、ポルトガル人の居留が始まった頃に造られた古い城壁。
ポルトガル人は自分達の生活圏を守るために周囲に城壁を築く習慣があり、アフリカやインドなどの植民地でもそれを実践してきました。
マカオでは土砂、ワラ、牡蠣の貝殻を混ぜ、木製の枠に流し込んで押し固めた「シュウナンボー」という材料を使い、これを何層にも重ねて 城壁が作られました。
様式は西洋風なのに材料と手法は東洋的。まさに東西文化の融合で生まれた城壁です。
なお、シュウナンボーは時間が経つにつれ強固になり、大砲の弾を弾き返すのではなく呑み込むようにとどめ、かえって石造りの城壁よりも 防御に適していたと言われています。 (マカオ観光局HPより)

中国様式をベースにポルトガルの習慣を融合させた社や城壁にも見学者が多い。ヨーロッパの植民地政策には本国の伝統・習慣・神を占領した 地にも同化させることが分かった。
「聖ポール天主堂跡」の石造りの壁の後ろに回る。この部分に木造の教会が造られていたのだが、焼失してしまったのだ。前面の壁を 支えるために、後ろには強固な鉄骨が組まれ、倒れないように補強されている。
鉄骨の階段を上り壁の裏側の展望台(?)に行くと 壁面の窓からはマカオの街並みが眺められる。正面には昨日訪れたカジノ街が望まれる。丘の上に建つ「聖ポール天主堂跡」の一段上からの 眺めもなかなかのものだ。
 
聖ポール天主堂跡の壁の後
強固な鉄骨
マカオの街並み

昨日、見学できなかった「ナーチャ廟」と「旧城壁」を見ることが出来、次に近くの世界遺産も巡りたいが、妻が疲れを感じたようなので 元の道を戻り、昨日見学した「聖ドミニコ教会」に向かい、教会の中の椅子で一息入れる。
昨日食べた「エッグタルト」の店に行く予定だったので、妻を教会に残し、一人で探すことにする。「セドナ広場」に向かうタイル張りの道路には お正月飾りが飾られ、華洋がバランス良く調和している。お正月イベントの舞台では歌手が歌い、観衆が拍手を送っている。この時期 以外では経験できない光景を満喫する。
 
聖ドミニコ教会
正月飾りとタイルの通り
お正月イベントの舞台



地図を見ながら、昨日ガイドが買いに行った「エッグタルト」の店を探す。 広い道の歩道にも獅子舞が行列をなしている。良く見ると商店の中に入り、踊ってご祝儀(?)をもらってるのだ。
 
獅子舞
エッグタルト
日本にも氏子の家を訪れる習慣があるが、中国から渡って来たのだろうかと。
どうも「エッグタルト」の店は、通りに面した所にあるのではなく、路地裏にありそうなので、路地をのぞきながら進むと、路地の中の 広場に人だかりがある。それが「エッグタルト」の有名な「瑪嘉烈蛋撻店(カフェ・エ・ナタ)」だ。小さな店で少ないテーブルは満席で待っている 人もいる。日本人観光客も待っている。持ち帰りなので、甘い香りを楽しみながら少し待ち、4個買う。1個7パタカ(85円)で香港ドルで 支払うとマカオ・パタカのおつりが帰って来る。
街中の噴水
やっと見付けて、買ったので、店の写真を写すのを忘れたのは残念。熱々の「エッグタルト」を持って戻ることにする。 昨日バスの中から見たカバン屋さんを探そうと、日曜日で人通りの少ない道を勘で進むとこじんまりした店があり、開店してるのを確認して 妻の待つ教会に向かう。
先程の道ではなく、近道と思われる路地を縫って教会方面に行くとポルトガル風のタイル張り小道に出て、静かな小道の雰囲気を楽しみながら 戻る。

教会のベンチで休憩していた妻と賑やかな「セナド広場」から静かな小道に進む。
中国風のお祭り広場的な場所からヨーロッパ風の静かな路地をブラブラと歩くと色々なタイルの模様が路面に描かれている。星型・太陽型・教会型 等々きれいな模様が路面に描かれているのは面白い。ヨーロッパの小道を歩いている雰囲気だ。
途中に噴水があり、静かな空間がオアシスのように現れる。噴水の周りにもタイルがきれいに張られ、ベンチが置かれ老人が座っている。 金髪ではないが、マカオに居るとは思えない光景だ。
 
星型
太陽型(?)
教会型
太陽型

静かで趣きのある路地を進み、ガバン屋さんに行く。小さな店だが、女主人(?)がにこやかに応対してくれる。お互い片言の英語で コミュニケーションを取り、気に入ったカジュアル・バッグを購入する。タクシーで帰るのも面白くないので、店の人にフェリー乗場にバスで行く方法を 教えてもらう。
広い道に出て、教えられたバスに乗る。前払いで3.2パタカ(40円)X2を支払い席に座る。外国でバスに乗るのはなかなか難しいが、 表示が漢字なので少しは分かり易い。空席の目立つ車内は現地の方ばかりで、外国人の我々を珍しそうに見ている。バスに乗る 外国人は少ないのだろう。
バスはフェリー乗場に到着し、ここからはホテルのシャトルバスで帰る方策だ。5分毎にシャトルバスが到着し、一番前に座り景観を楽しみながら 戻る。途中のマカオ・タイパ・ブリッジはまだ霧に覆われて、マカオタワーは薄っすらとしか見えない。昨日より霧が深いので、今日であれば タワーへ上ることは出来なかっただろう。
 
フェリー乗場
ホテルのシャトルバス
霧の中のマカオタワー

ホテルの裏口のシャトルバス乗場に到着してバスを降りる。色々な方面に向かうシャトルバスがたくさん停まっている。路線バス・シャトルバスと種類の違う バスでマカオの街並みを眺められ満足する。
明日の集合場所を再確認して部屋に向かう。「ホテル・ヴェネチアン」では曲芸やパーフォーマンスで有名な「ZAIA」が上演されている。 チケット売場では行列が出来ることもあり、人気があるようだ。
 
ZAIAの劇場
トランプでの城造り
その会場の入口には、大きなイルミネーションの看板が飾られ賑わっている。
横に設置されたテレビには演技の一部を写すビデオが流されている。 統制のとれた見事な演技だ。ラスベガスと同じようにホテルでのショーが売り物だろうが、ラスベガス程の熱気はない。国民性なのだろうか?
広い廊下を進むと角のガラス張りの部屋の中で、一人のが西欧人が梯子に登って、トランプで建物を組み立てている。大きな宮殿をトランプを 組み合わせて接着剤も使わず積み上げているのだ。少し風が吹いても壊れるので、ガラスの部屋の中で造っているようだ。 根気のいる作業だが大したものだ。
帰国してしばらくすると、テレビでこの西欧人と組み上がったトランプの宮殿が写されている。何かと聞くと、トランプを使った建物造りで ギネスブックに載ることになったそうだ。ギネスに登録された作品の途中経過を観賞したことになるとはラッキーだったと。
長い廊下を通って部屋に戻る。やっと間違いなく迷うことなく部屋に戻り一息入れる。
 
フードコートの店
ヤキソバとマカオビール
良く歩き、くたびれたのか、妻は遅くなった昼ご飯も食べず、部屋で休息すると云うので、先程買って来た「エッグタルト」を食べる。 香港で食べた「エッグタルト」に比べると雲泥の差ほど美味しい。
妻を部屋に残し、フードコートに昼食を食べに行く。
広いスペースの食堂街は、中央に数百のテーブルがあり、周辺には中華・洋食の店が 連なっている。一周りして何を食べるか検討する。カウンターの店には、メニューが写真で示されてるので分かり易いのは助かる。 ヤキソバとマカオビールを注文して、テーブルで食べる。昨日の日本料理店に比べると安くてgoodだ。
再び、ホテルの探索に向かう。ガジノは日曜日なので、昨日以上に満員の状態で、騒々しい雰囲気だ。余り賭ける気もないので、中を 見物しながら巡る。中国人の大声が飛び交う雰囲気は何となく違和感を感じるほどだ。
カジノの真ん中にある空間に人だかりがあるので行くと、コスチュームを付けた男女がパーフォーマンスをしている。「ZAIA」のダンサーでアクロバット的な 踊りを見せている。無料で「ZAIA」のシーンを見られたのはラッキーだが、動きが早いのでピンボケ写真しか写せなかった。
カジノの中は撮影禁止なので、中央のエスカレーターで昇る間にパチリと。これもピンボケだ。
 
ZAIAのダンサー
カジノの光景
カジノの中央広場

 
ヴェネチアンの外の運河
 
立体に見える廊下
正面入口の横からホテルの外に出るとそこは運河になっている。ゴンドラは動いていないが、 停泊しているのが見られる。
ホテルの全景を写そうとすると、道路を渡って向こうの歩道まで行かないとダメなほど大きいのだ。 5万人も働くホテルは本当に大きいことを再認識する。
ホテルに戻って天井のきれいな廊下を通っていると、今まで天井の絵ばかり見ていたので、下の廊下に気付かなかったが、 良く見ると「だまし絵」的に立体に見えるのだ。歩いている時も立体に見えて驚いたが、写真に写して見るとより立体に見えるのは 不思議だ。
歩いている人も天井の方が気になって、小生がそうだったように、足下に図柄には気付いていないようだ。廊下の写真を写していると 何を写しているのかと気付き、驚いておられる。発見とは面白いものだ。
ホテルの中の運河周辺に向かうと人だかりが出来ている。そこでは大道芸が行われていて、観客と一緒にリングやボールを使って楽しく 興じている。ゴンドラの船頭は大きな声でカンツォーネを唄い、運河を行き交っている。
ブランドショップには若い女性が集まり、スポーツ用品店には年令を問わず集まり、ウインドウショッピングする人も多く、賑やかさは最高だ。 店先には可愛いマスコット人形が飾られている店もあり、ショッピングも楽しませてくれる。
食欲がない妻のため、たこ焼きを売っていたので、マカオビールとたこ焼きを抱えて、臭いを気にしながらエレベーターに乗り、部屋に 戻る。テレビを見ながら、豪華な部屋でマカオビールで乾杯し、たこ焼きの夕食を食べる。このギャップも楽しいものだ。
 
大道芸の人だかり
大道芸
可愛いマスコット



テレビではチリ地震の津波の様子が伝えられている。日本の太平洋沿岸に少し押し寄せて来ているようだ。マカオにまでは来ない様子なので 明日の帰国には支障がないようで一安心だ。
広々としたバスでお湯を一杯にしてゆっくりと浸かる。こんな豪華な部屋に今後は泊まることはないだろうと、最後の夜を バスルーム、応接間と色んな所で貧乏人根性丸出しで過ごす。
明日の出発の準備をし、4日間の香港・マカオの夢を見ながらぐっすりと眠る。


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