「ハワイの休日」

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○ 「出発」 (2009/6/4)

昨年7月の韓国旅行以来、海外旅行には行っていなかった。秋に中央ヨーロッパのツァーを予約したが、燃油サーチャージの高騰で ヨーロッパは5万円以上の状況で、馬鹿らしいのと他の事情も発生したのでキャンセルした。
燃油サーチャージも4月から落ち着き、今回は周遊コースでなく、滞在型でノンビリとしようと本来はもっと年を取ってから 行こうと考えていたハワイにすることにする。
今年の5月が「結婚40周年」に当たるので、記念旅行としては良いタイミングだと決心した次第だ。

ハワイに行く時は3島位は廻りたいと考えていたが、今回は全てワイキキでのフリータイムとし、常夏のハワイを楽しむことにした。 季節的にも5月から9月が最高とのことなので、まだ料金の安い6月実施で計画するが、ホテルのランク、部屋、交通手段等で 凄い差があることが分かり、色々と検討する。
海外旅行を始めた頃、妻に一度ビジネスクラスで行こうと計画したが、その追加料金だともう一度海外旅行が出来るので エコノミーで良いとのことで、それ以来エコノミーが当たり前になっている。
航空会社によってはマイレージが貯まっているので、アップグレイドを検討したが、往復には少し足りなく、片道だけでもと 相談するが、確約はできないとのことで、早割を使ってのビジネスは比較的割安なので、実施することにする。

全くのフリーでの個人旅行は難しいので、何処の旅行会社にしようかとパンフレットを集め、比較検討し、サイト情報を参考に した結果、現地でのトロリーバスの利用が便利なJTBに申し込むことする。
6月初旬、オーシャンビューの部屋、航空運賃を検討した結果、日程・ホテル・航空会社が決まり予約する。
JTBの担当に「結婚40周年」を強調し、ホテルのアップグレイドをお願いするが、ホテル次第なので連絡しておくと。

予約してしばらくすると突然メキシコ発の豚インフルエンザ騒動が勃発し、ゴールデンウィークの海外旅行や帰国時の感染予防策が 紙面を賑わせ、豚から名前が変わった新型インフルエンザが国内に入り、関西地区で蔓延する事態となり、旅行実施の 判断が必要となって来た。どうせキャンセル料が発生するのだから、ギリギリまで様子を見ることにし、前向きに考える ことにした。
その後、関西での流行が終息しつつあることから、実施に移すことにした。

今回は旅行社の受付に行くのではなく、直接航空会社にチェックインするシステムで、出発の22時30分の2時間前に合わせ、少し早目に 出発する。
ラウンジ・飛鳥
生ビールで乾杯
19時過ぎに関空に到着し、「蓬莱」でラーメンと海鮮焼ソバを食べ、事前に送っていた荷物を受け取り、ドルのレートを確認すると円高も少し 落着き、99$/円だ。手持ちのドルで足りるのでパスして、ノースウエスト航空(NWA)の窓口に向かう。
ビジネスクラスの窓口で、マイレージを加算してもらいチェックインし、専用ラウンジの入場券をもらって出国手続きをする。
今までのパスポート期限が終わるので、更新した新しいパスポートで初めて出国する。
専用ラウンジ「飛鳥」は落着いた雰囲気でアルコールも置いてある。生ビールで良き旅であることを願って乾杯。

一番に搭乗し、広々とした座席に座るとシャンパンで歓迎してくれる。改めて乾杯し、ゆっくりとくつろぐ。現役時代の海外出張も 初期のころはビジネスクラスで行けたが、段々と世知辛くなり、エコノミーに代わって来たので、久し振りのビジネスを楽しむ。
NW16便は定刻通り、22時30分に出発する。機体はB747-400でビジネス席は1F、2Fと別れている。1Fは2-2-2と広く、前後もゆったり している。
出発してしばらくすると、空いている中央の3席に女性3人がアップグレイドでやって来る。ラッキーな方達だ。しかし、食事はエコノミーの ままなのだ。でも、広い席でゆっくり出来て嬉しそうだ。
夕食(?)の注文があり、和食とカレイのムニエルを頼む。陶器の容器に盛られた食事は美味しい。白ワインと共に食事を楽しむと早くも日付が 6/5に変わっている。しかし、東に向かうので、日付はそのままで時間は戻って行くのだ。
機内の照明が落ち、座席をほぼフラットに倒して寝る体制に入る。体を伸ばせるので直ぐに眠ってしまう。やはり楽チンだ。
何時の間にか日付変更線を越えて、再び6/4に戻る。照明が灯り、朝食になるが、まだお腹が一杯で食欲はないが、 果物・ジュース・コーヒーを味わう。
 
飛行コース
和食の機内食 魚料理
朝食

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

窓からは朝日が射し込み眩しい。反対側の窓からのぞくと青空に飛行機の翼が輝き美しい。やがて、ハワイの陸地が見え始める。 青い海と白波に囲まれた島を眺める。
ハワイとの時差に合わせた時計を見ると11時。日本とは-19時間の時差で、日付を一日戻す(6/4)午前11時だ。6/4は長い一日になるのだ。 オアフ島の島影から畑、ゴルフ場を眺めて、定刻通り11時30分に着陸する。
ビジネスなので早く降り、入国検査に向かう。9.11以降初めてのアメリカ入国なので、指紋の採取、虹彩のチェックを受けて入国する。 事前にパソコンで登録していたESTA(電子渡航認証システム)は処理されているのためか、プリントの提示要求もなかった。
荷物も早く出て来るのは嬉しい。案内のJTB集合場所に行き、係りの方から旅のねぎらいと滞在中の資料を受け取り、他の方の 到着を待つ。
全員集合したので、JTB専用バスで、説明会場のアロハタワーに向かう。陽射しもきつくて、ヤシの木も立ち並び南国ムード一杯の道を進む。 初めてのハワイに来たのだ!!
 
青空と翼
ハワイのゴルフ場 オアフ島の海岸線
ホノルル空港



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○ 第1日目 (6/4)

●ハワイの概要
・ハワイ州  1959年アメリカ合衆国50番目の州となる。主要8島と大小137の島で構成(四国の約95%)
・人口  約126万人(2004年)、州都ホノルルに約88万人住み、日系人は24.5%
・時差  -19時間
・歴史  紀元700年代にポリネシアンが移住し、12-13世紀にたくさん住み着き社会を築く。
      1779年キャプテン・クックがハワイ諸島を発見し、交易が始まる。一方、1790年カメハメハ大王がハワイ島制圧を果たし
      1795年には欧米から取り寄せた武器で、オアフ島も制圧し、ハワイ諸島を統治しハワイ王朝が始まる。
      100年間に渡るハワイ王朝は1898年に米国領土として併合され、第二次世界大戦を経て、1958年合衆国の
      州となる。         

JTBの案内所でビデオを見ながら滞在中の概要説明があり、JTB専用の「オリオリ・カード」を確認し、無料携帯電話の 手続きに向かう。必要ないだろうが、別行動する時の連絡手段として確保しておく。
アロハタワー
オプショナルツァーの申し込みをする。無料の「オアフ島・ノスタルジックな街ハレイワ散策」を明日出発で申し込み、日本で予約していた 有料の「3スター・サンセット・クルーズ」の支払いに行く。日本で帰国前日の日曜日に予約していたが、その後ネットで、「まつりインハワイ」が 6/5-7に開催されることを知り、6/7(日)にパレードがあるとのことなので、土曜日に変更を依頼し、OKとなる。
支払いは初めて渡米した25年前(ロスアンジェルス五輪直前)のトラベラーズチェックで支払う。昔のトラベラーズチェックを発見し、当時240円/$の代物だ。 今は100円なので大損害だが、置いておいても仕方がないので使った次第だ。

手続きを全て終え、後は「オリオリ・トロリー」でホテルにチェックインすれば良いだけだ。
妻がガイドブックでこのアロハタワーで木彫りの工芸品、ハワイ・キルトをチェックしていたので、ショッピングに向かう。
その前に、アロハタワーに昇ることに してタワーに行く。無料だが、ここでも簡単な荷物検査を受けて、古びたエレベーターで最上階の展望台に昇る。
港の風景が眼下に広がり、その先には太平洋の真っ青な海洋が望まれる。天気が良すぎて眩しい位だ。 この辺りの光景は写真でよく見るハワイの雰囲気ではなく、単なる港町の風情だ。
 
青空と港
官庁街
アロハタワーからの眺め

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

アロハタワーからの展望を終え、ショピング街で目的の店を探す。緑の木と鮮やかな花が植わり、所々に銅像のモニュメントが立っている。 木彫の店でハワイ特産の木で彫った人形を買い求め、キルトの店でも品定めする。
適当な時間になったが、機内の食事で余りお腹が減っていないので、サイトで果物が美味しいと書き込みのあった店に行き、 マンゴーやパイナップルを食べることにする。「オリオリ・トロリー」に乗り、目的の場所に行こうとトライする。
ワイキキの交通手段はバスがあるが、トロリーバスも有効な手段だ。中でもJTB専用の「オリオリ・トロリー」がルート・運行数ともgoodだとの評価で JTBにした訳なので、大いに活用することにする。全くオープンなトロリーバスは木製の座席で少し堅いが、直に風を感じて気持ち良い。
ワイキキの街中を進む。暑さは感じるが、大阪の暑さではなくカラッとしている感じだ。湿度は結構あるのに。半袖・短パン・水着姿の 人が行き交う。木陰で涼んでいる人もホームレス風の人もいる。
地図とトロリーの停留所から判断し、ラグジュアリー・ロウで降り、「高橋果物店」を探す。少し迷い遠回りしたが、小さい店を発見し、 陳列されているマンゴーとパイナップルを頬張る。熟していて甘くて美味しい。日系2-3世と思われる老人が居られるのでご主人だろう。
 
アロハタワーのキルト店
オリオリ・トロリー
高橋果物店 果物

美味しい現地産の果物を食べ一息付く。色とりどりの花が咲き、美しい道を停留所に戻る。
再びトロリーに乗ってホテルに直行する。「ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・ビーチリゾート&スパ」ホテルの横に停留所があるので楽チンだ。
ハイアット・リージェンシー・ワイキキ
ラナイからワイキキビーチ
フロントで「オリエリ・カード」を提示するだけで、チェックインOKでキーをもらって部屋に向かう。
ホテルはワイキキビーチの真ん前にあり、立地は抜群だ。 2つのタワーがあり、我々は「ダイヤモンドヘッド・タワー」なので、ダイヤモンドヘッドが望まれ、34階の高層からのオーシャンビューを楽しめると 期待してエレベーターで昇る。
JTBの営業所に「結婚40周年」と念を押していたので、40階建ての34階はアップグレイドしてくれたのであろうと。
部屋はダイヤモンドヘッド 側ではなかったが、高層階からのワイキキビーチと青々とした海と白波が展望出来る最高の部屋だ。
スーツケースは空港から部屋の中まで運ばれているので確認して、浴室・トイレ等をチェックするが、問題なく快適だ。
ラナイ(ベランダ)には机と椅子が置かれ、涼風が気持ち良い。眩しい位の陽射しで海面がキラキラと輝いている。南国の陽射しそのものだ。
日付は変わっていないが、出発して丸一日になるので、シャワーを浴びて一息入れ、着替えをして次の行程に進む。
前のメインロードであるカラカウア・アベニューを渡るとワイキキビーチで、サーフィンの神様と呼ばれ、オリンピックの金メダリストである「デューク・カハナモク像」が 立っている。ワイキキビーチの象徴として、記念撮影する人が群れをなしている。
椰子の木を通して、白い砂浜と青い海、そして打ち寄せる白波に乗るサーファーの姿・・・良く眼にするワイキキビーチの光景を間近に見る。
 
ワイキキビーチの椰子の木
青い海と白波
デューク・カハナモク像

予定では「オリオリ・トロリー」に乗って、ダイヤモンドヘッド周辺や市内を一周して、土地勘を養おうと思っていたが、 お腹が空いて来たので、予定を変更してアラモアナ・センターに向かうことにする。
現地系の運転手が楽しく話す「オリオリ・トロリー」は気軽に乗れて、5分置き位に来るので便利だ。大ショッピングセンターであるアラモアナ・センターは 広くて廻るのは大変そうだが、今回はフードコートで何を食べるか店を巡る。
中央のテーブル群を取り囲むようにたくさんの店が並んでいる。ロブスター入りのスパゲッティーと地元の定食であるロコモコをそれぞれの店で 注文し、テーブルに運んで食べる方式だ。ロブスター・エビが入ったパスタの味も良いが、パンが付いているのは面白い。 ロコモコはご飯の上にハンバーグを置き、その上に卵焼きが 乗っている庶民の味で、なかなか美味しい。ビールを売る店がないので、食事だけになったのは少し寂しい。
 
フードコート
ロブスター入りのスパゲッティー
ロコモコ

お腹も一杯になったので、ショッピングはなしで「オリオリ・トロリー」に乗ってホテルに戻る。ワイキキの道路表面は余り良好とは云えず、トロリーの 揺れやガタガタ度は半端じゃない。木製の椅子なので振動が直接伝わるのだ。
ラナイからの夜景(ピンボケ)
何度も同じ道を通るので、段々と街中が分かって来る。ホテルに着いて、周辺を探索する。裏手にはショッピングセンターや飲食店も あり、賑やかそうだ。ホテルの1階には日本のコンビニの当たる「ABCストア」があるので、ビールを買って部屋に戻る。
日も沈み、海側は真っ暗な中に白波が光る。反対の山側は夜景が美しい。ラナイのテーブルにビールとつまみを置いて、涼風を楽しみ ながら改めて乾杯する。風の音と遠くに波の音、静かな空間だ。山側の家々の照明が輝き美しい。海側の部屋だと夜は真っ暗な 海だけしか見れないが、この部屋は両方見えるので嬉しい。
山側の光景を夜景モードで撮影するが、ピンボケで上手く写っていない。でも、記念に載せておこうと。

長かった2009年6月4日を振り返る。大阪からホノルルへ、そして市内の探索・食事と充実した一日だった。NHKの海外放送では 日本郵政問題で鳩山総務大臣と西川社長のバトルが放送されている。結末は如何に・・・
シャワーを浴びて、早目に眠る。やはり眠い。


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