「ハワイの休日」

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○ 第2日目 (6/5)

快適な部屋でぐっすりと眠れた。6時30分頃、目覚める。明るくなっているので、窓を開けると青々とした太平洋と白波が打ち寄せ、 早くもサーファーが波と戯れている。ハワイの夜明けだ。
白波とサーファー
いつもの様に、早朝の散歩に繰り出す。ワイキキ・ビーチにはまだ人影は少ないが、空手の練習をしているグループがいる。白波が立つ辺りには、 波を待つサーファーが群れをなし、波が来ると立ちあがってサーフインに励んでいる。若者は元気だ。
白い砂の上を歩く。細かくて「白砂青松」の砂だが、松ではなく椰子の木だ。日本の海岸と違った雰囲気を味わいながら、朝日に 輝くシェラトン・ホテルの方向にブラブラと。 浜辺にはタオルに包まって眠っている若者もいる。野宿していても寒くない常夏の浜辺だ。
振り返るとダイヤモンドヘッドが影になって青い海の向こうにそびえている。良く見るハワイの光景だ。今回の旅行ではあのダイヤモンド・ヘッドの 頂から、このワイキキビーチを望みたいと思っている。
ワイキキビーチに建つホテルの庭園に入り、椰子の木越しに青い海とダイヤモンドヘッドを眺める。この光景はハワイそのもので、見慣れた構図だ。 ベンチに座って、潮風と静かな光景を満喫する。
 
ワイキキビーチの散策
ダイヤモンドヘッドを望む
椰子の木とダイヤモンドヘッド

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

有名ホテルの中を抜けて、ワイキキのメインストリートであるカラカウア・アベニューを通ってホテルに戻る。
早朝のメインストリート
道路はまだ眠っている様で、車の往来も少ない。 有名なブランド店も立ち並び、昨日はトロリーバスで通っただけだが、昼間・夜は賑やかなのだろう。
椰子の並木が連なる静かな道を戻っているとコーヒースタンドがあるので、朝食用にコーヒーのラージサイズを買って帰る。

今回の旅行は朝食付にしなかったので、昨夜買っていたパン・クッキー・ジュースをラナイ(ベランダ)のテーブルに置いて朝食にする。潮風を 受けながら、ワイキキの浜と海を眺めての朝食はgoodだ。
ツァーのように時間に縛られることがないのは嬉しい。のんびりと光景を 楽しみながら食べるが、風景は美味だが、パンは美味しくない。
熱いコーヒーは地元のコナコーヒーでなかなか美味しい。青空と青い海の境目・水平線を確認しながら、コーヒーを楽しむ。
34階なのにスズメと思われる小鳥が、パン屑を求めてテーブルの廻りをチュン・チュンと。この高さまで餌を求めてやって来るのには驚く。

今日も天気は良さそうだ。今日の予定である無料の「オアフ島・ノスタルジックな街ハレイワ散策」の出発まで、ワイキキビーチを散策する。海岸には 段々と人でも多くなり、賑やかになっている。現地人、白人、日本人と多民族が裸で楽しんでいる。やはりビキニ姿の女性が多い。 それも、太った女性が堂々とビキニを着ているのには・・・。
9時30分、ホテルからJTBの観光バスで出発する。35名位の参加者でバスはほぼ満員だ。日本のバスよりも大きいようで、座席の前は 広い。
ガイドは居なくて、運転手がガイドを兼ねている。広島県出身の3世だそうで、ハワイの日本語の標準語は広島弁だと。それだけ 広島出身者がハワイに移住され、開拓されたのだ。楽しい話題に沸きながら進む。
この木何の木
ワイキキビーチの砂は人工浜だそうで、数年に一度は他の浜から砂を移設しているとの話には驚いた。あの白砂は他の浜から運ばれた のだ。
ハワイにはヘビはいないとか消防車の色は黄色だと。ゴルフ場の横を通った時、プレイ料は20$と安いのには驚く。

楽しい話題に耳を傾けながら、最初の見学地「モアナル・ガーデン」に向かう。運転手曰く、ここを訪れるのは日本人だけだと。
テレビのCMで有名な「この木何の木」の公園だ。日立グループのCMのこんもりと茂る木だ。樹齢約130年の大きなモンキーポッドと云う 木で、撮影タイムが取られ、下車して楽しむ。この木だけでなく、周辺には同じような木がたくさん植わっている。
公園には色んな色のブーゲンビリアも咲き、日本では見られない木々を楽しむ。

バスは次の目的地である「ドール・パイナップル・パビリオン」に向かうべく、オアフ島の中央部の荒涼とした丘陵地帯を進む。
30分程度の見学時間で、パイナップル畑を見学したり、美味しい「パイナップル・ソフトクリーム」を食べる。時間があれば、昔ながらの蒸気機関車にも 乗りたかったが、記念のキャップを購入して、慌ただしく次に進む。
 
荒涼とした丘陵地帯
ドール・パイナップル・パビリオン
パイナップル畑

荒涼とした丘陵地帯から眼下に真っ青な太平洋が望まれる。オアフ島の北側に位置するノース・ショアのハレイワ・タウンはサーファーの街で有名だそうだ。
ハレイワは、かってパイナップルやサトウキビの栽培で賑わったそうで、レトロな看板や古びた建物が残る素朴な雰囲気が当時を偲ばせる。
ここで1.5時間の自由時間が与えられ、車内で地図が配られる。
太陽がギラギラと輝く街中は、そよ風は吹いているが暑い。昼食を食べるべく地図に示されているピザハウスを探すが分からず、古い街並みを 木陰を探しながら散策する。サーファー・ショップや地元工芸品を売る小さな店がポツンポツンと建っている。
町中には「マンゴウ」の実が垂れ下がり、「ハイビスカス」も黄色・オレンジ色と日本では余り見られない色彩に驚く。
 
ノース・ショアの海
ノース・ショアの看板
古い街並み
 
マンゴウ
黄色いハイビスカス
オレンジのハイビスカス

地元の人や観光客で混雑しているレストランに入り、ピザを注文して一息入れる。軒先のテーブルは国際色豊かだ。
自由時間も少なくなり、運転手も薦めていた「シェイブアイス(かき氷)」の店に急ぐ。
「マツモト・グローサリー・ストア」には行列が出来ており、時間を心配しながら並んで、レインボーを頼む。
妻が並んでいる間に前にある教会をパチリ。そう云えば、今まで、教会の存在に気付いていない。古い街に昔から残る歴史のある 教会だろうと想像しながら。
教会
マツモト・グローサリー・ストア
集合時間が迫って来たので、レインボーのように7色の蜜のかかったかき氷を片手に歩きながら食べる。日本のかき氷よりも細かい削り方で、 美味しい。
日本に行った方がかき氷を食べ、機械を持ち帰り、ここハレイワで広げたそうだ。店構えも質素だが商売繁盛しているようだ。
ハワイの古き良き街並みを堪能して、バスは一路ワイキキに戻る。帰路の国道にサーフィンをしている看板「HALEIWA・NORTH・SHORE」はサーファーの メッカとしての価値があり、年に数回盗まれることがあるそうだ。
車窓からタロイモ畑、パイナップル畑、サトウキビ畑と単調な景色を見ながら、ウトウトしているとバスはアラモアナ・センターに到着する。運転手にマハロと 挨拶して、14時に観光を終える。

海外旅行に行った時、自由時間があると現地のスーパーマーケットで庶民の生活を実感することが好きなので、今回も地図で調べた 近くの「ドンキホーテ」を訪れようと進む。
アラモアナ・センターの特設広場から太鼓の音が聞こえる。今日から始まった「まつりインハワイ」のイベントの一つとして日本から和太鼓の チームが来ておられ、演奏しているのだ。迫力ある和太鼓のリズムに外国人(?)は固唾を飲んで観賞している。異国での和太鼓は なかなかのものだ。
アラモアナ・センターを抜けて、地図を片手に「ドンキホーテ」に向かう。日本の店との関係は知らないが、きっと安売りのスーパーなのだろうと。 大きな駐車場があり、入口で日本より大きなカートを押して入る。生鮮食料品も売られていて、果物が山積みになっている。 お土産用のチョコレートや塩等は地元のスーパーで買うのが一番だと考えているので、広い売場をウロウロと探し回る。
値段を見ていると日本並み、あるいは高いのに驚く。日本の消費税は内税になっているが、ここでは売値に4.166%の消費税が 加えられるので、割高感がある。これは住み難いと思う。
色々と品定めして、必要な物を買い、朝食用のぶどう・パンも買い、地元の雰囲気に触れられた満足感でアラモアナ・センターに戻る。
先程の特設広場では日本人グループがフラダンスを踊っている。次の出番を待つグループも日本人。どうも「まつりインハワイ」は 日本人が中心で運営しているのでは・・・と。ロゴも日本語なので間違いなさそうだ。
 
和太鼓の演奏
ドンキホーテの果物売場
日本人のフラダンス

アラモアナ・センターでのショッピングはせずに、そのまま「オリオリ・トロリー」でホテルに戻る。同じ道を通るので、段々と土地勘と距離感が分かり、地図と 見比べながら、行きたいと思っている所と停留所を確かめておく。
途中のヨットハーバーではマストの修理をしていたり、街路樹の白い花を楽しんだりと窓がオープンのトロリーバスからの景色は飽きない。
ホテルで一段落し、ラナイでぼんやりと海を眺め、潮風を楽しむ。余り縁のなかったリゾートとは、こんなのんびりとした雰囲気を味わう ことなのだろうと思いながら。


夕食は近場で食べようとサイトやクチコミで検討していた。美味しいものを安くは誰もが考えること。特に大阪人はその傾向は強いし、 安くても美味しくなければ、その店は閉まってしまう。
ニューヨーク・ステーキ
ロブスター入りパスタ
クチコミで「スーパー・シェフ」と云うレストランが安くて美味しいとたくさんの方が云って いるので、捜して行くことにする。
ホテルの裏にあるワイキキ・ハナ・ホテルの中にあり、何組かの外国人と日本人も食事をしている。
スープとニューヨーク・ステーキとロブスター入りパスタを注文し、 ハワイのビールで乾杯する。分厚いステーキやロブスター入りパスタが運ばれて来たが、御飯が一緒に盛られている。なるほど、ローカル色豊かだ。
味はgoodで、ハウスワインをフルで頼むと大きなデカンタに白ワインが運ばれ、食事とワインを堪能する。見た目では食べられる量だが、やはりボリュームが あり、お腹一杯になる。
まつりインハワイの幟
テーブルは日本人も含め満席になり、クチコミは間違っていなかったと。料金もチップ表示もしてあり、約7000円と満足のいくものだった。

陽が落ちて来て、少し薄暗くなって来た。今夜は「まつりインハワイ」のために、ワイキキのメインストリートが歩行者天国になり、店やイベントが 開かれるとのことで、ブラブラと見物に行く。
昼間、交通量が多い道は人で詰まっている。ハワイ特産の石鹸・キルト・アクセサリー等々の店が立ち並び賑やかだ。この祭りのことは、ハワイに行く 直前に知り、グッドタイミングと思い、どんなものか興味があった。ハワイ州になって、今年が50年と云うことで、例年以上に賑やかだと。
昼間のアラモアナ・センターでの和太鼓・フラダンスを見て、日本人主体の祭りかと思ったが、現地の方、欧米人に東洋人とたくさん集まっている。
道路の所々に特設舞台が設けられていて、和太鼓・ライブ・フラダンス・踊り等が演じられている。ほとんどが日本人で、日本の2世・3世の 方にとっては、故郷の息吹きが感じられる祭りなのだろう。
 
歩行者天国 売店
和太鼓の演奏@
和太鼓の演奏A

陽が落ちて、街灯が輝く時間になると人通りも多くなり、お祭り気分が盛り上がる。日本の企業も店を出したり、出し物で 見物人を楽しませている。
侍姿の日本人に刀を抜いて、切り込んでいる外国人女性は喜々として殺陣の雰囲気を味わっている。女性が列をなして順番待ち している光景は、「サムライ」に対する憧憬があるのだろうか?
日本人のグループもたくさん参加している。面白かったのは、ハワイで「南京玉すだれ」の実演を見るとは思わなかった。リズミカルな歌に 合わせて、「南京玉すだれ」を自由自在に操る姿に、外国人からも拍手が起こっている。ハワイアンのグループもアロハシャツを着て、ウクレレを 奏でているのはハワイそのものだ。
 
歩行者天国
殺陣を楽しむ女性
南京玉すだれの実演

暗くなるに連れて人出は多くなる。ビストロの人形に迎えられたり、台湾の民族衣装を着たグループやミス・ハワイとミス・韓国の美女も参加する 楽しい宴だ。和太鼓のグループは何組も来ているようで、方々で軽快且つ重量感のある響きが楽しめる。
各国混ざっての盆踊り
DFSギャラリアの前まで行き、反対側をホテルに戻る。
人垣が出来ている所を背伸びして見るが、日本では見られる高さが、ここでは 全く見ることが出来ない。やはり、背が高い人が多いのだ。
軽快なお囃子の音に誘われて進むと、何と櫓が組まれ、その周りを輪になって盆踊りをやっている。江州音頭と思われる音色に 乗って各国の人達が輪になって踊っているのだ。肌の色は関係なく楽しく踊る様は友好的な祭りの雰囲気一杯だ。
外国の婦人に誘われて妻も輪の中に入って踊り始める。輪が三重から四重になり、参加者が増えて行く。外国でも踊りの文化は 各国それぞれであるが、盆踊りは珍しいのであろう、皆さん楽しく踊っている。
江州音頭が終わり、その婦人と話すとオーストラリアから来られたと。何処からとの問いに、日本の大阪と答え、身振り手振りで交流を 深める。踊ると汗ばむが、熱気はあるが涼しく爽快だ。
露天をのぞいたり、「よさこいソーラン節」のグループを眺めたり、演奏を聴いたりと異国での日本的なお祭りを楽しむ。
 
ミス・ハワイとミス・韓国
盆踊り
よさこいソーラン節

ホテルの前まで戻り、ワイキキビーチの中でもイベントがあるようなので、波の音を聞きながら、明るい方向に進む。
ステージの上ではフラダンスを楽しげに踊っている。砂浜・波の音・白波の中でのフラダンスは趣き一杯だ。本当に日本からたくさんのグループが 来ているのに驚きながら、参加された方は本場でフラダンスを踊る喜びに満ち溢れているのだろうと。
遊歩道にロウソクが灯され、幻想的な静の場所もある。ともしびと波の音もなかなかの演出だ。
少し進むと浴衣を着た人に交じって、現地の人たちも盆踊りに興じている。見ているだけでも楽しくなる。年に一度のワイキキのお祭りに 遭遇出来た幸運に感謝しなければと。元気がもらえた気がする。
 
ワイキキビーチでのフラダンス
遊歩道にロウソク
盆踊り

お祭りの雰囲気を満喫してホテルに戻る。混雑の整理をしている警官が、バイクを横に置いてにこやかに笑っている。身振りでバイクに乗って、 写真OKと尋ねるとOKと。妻がバイクに乗り、警官と一緒に写すことが出来、握手して別れる。なかなかフレンドリーな警官だ。
部屋に戻り、窓を開けると、お祭りのお囃子やフラダンスの音に加えて歓声が聞こえてくる。シャワーを 浴びて、ラナイからメインストリートの雰囲気をのぞきながら、ビールでくつろぐ。
明日はダイヤモンドヘッドでの日の出を見る予定なので、22時に眠る。


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