「花の浮島、利尻・礼文島の旅」


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○ [第2日]、豊富温泉〜礼文島・礼文温泉(2009/9/4)

北海道の夜明けは早い。5時には明るくなり、早々に朝風呂に行く。まだ誰もいない湯船で気持ち良いお湯を楽しむ。 ヌルヌルとした湯船から白樺を眺めるのは気持ち良い。
着替えて、早朝の北海道・豊臣温泉を散策する。目の前にはスキーのゲレンデが広がり、白樺の白い幹が眼に飛び込んで来る。空気は 冷たく、湯上りの肌をキュと締める。
ゲレンデの下まで行き、草の斜面を見上げる。冬は雪一面で美しいのだろうと。ホテルの周辺を歩き廻る。民家が集まっている場所には 民宿や小さなホテルが建っていて、その横に「豊富温泉」の源泉が湧いている。石油の試掘時に、湧き出した温泉なので、石油の 臭いがするのだと納得する。
朝日を浴びながら、清々しい空気を一杯に吸い、白樺林を眺め、満足して朝の散策を終え、ホテルに戻ると前の道に「ツールド北海道」開催 による交通規制の看板が立っている。この気持ちの良い道で自転車競技をされる方は幸せだと思いながら部屋に戻る。

ゲレンデ
豊富温泉の源泉 説明
白樺林

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

6時30分からバイキング形式の朝食となる。地元の素材を活かしたメニューは嬉しい。特に、ここ豊臣町は酪農が盛んで、牛乳が濃く美味しく お代りしていただく。
8時30分発なので、朝食後もゆっくりとくつろいだり、ホテルの近くを散策し、新鮮な空気を楽しむ。
今日の行程は、稚内の海鮮市場見学後、フェリーで約110分の船旅で礼文島に渡り、礼文島観光後ホテルに向かうので余裕があるのは楽だ。

バスは稚内に向かう。車窓からは牧場が点在するのが眺められ、広々とした牧場では乳牛がのんびりと牧草を噛んでいる。こんな 環境で育った乳牛から、今朝の美味しい牛乳が生まれるのだと。
稚内港傍の観戦市場で、買い物と見学時間が与えられる。地元の魚介類がたくさん並べられ盛況だ。旬のサンマは一匹30円で売っている。 大きな蟹や鮭がゴロゴロと並べられ、初めて見るホッケも盛られている。大阪ではホッケは干物しか見たことがなかったが、生のホッケを初めて見て 感激するのは自分でも可笑しく思う。
利尻昆布や利尻塩とつまみ用にスルメも買い求める。皆さん、たくさん買って、宅配便で自宅等に送っておられる。観光ツァーと土産物屋の タイアップがツァー料金の安さになるのは分かる気がする。

広々とした牧場
サンマは一匹30円
生のホッケ

稚内港までは直ぐで、各人が荷物を待合室まで運び出航を待つ。
10時50分発の礼文島行のフェリーは結構大きな船で、ゆったりした1等船室の椅子席でくつろぐ。船旅は久し振りなので、汽笛の音や 船首が波を切る音を気持ち良く楽しむ。
礼文島行のフェリー
稚内の街並み
船室から甲板に出て、日本北端の稚内の街並みを眺め、納沙布岬を廻るように外洋に出て行く。
海は穏やかだが曇っていて視界は良くない。本来なら船上から「利尻富士」の雄姿を眺めたいところだが、残念ながら島影が 薄っすら見えるだけで、雲に覆われて見ることが出来ない。外海に出ると波も少し高くなり、風が強くて帽子を飛ばされないよう 注意する位だ。船室に戻り、北海道限定のビールを売っているので味わう。
利尻島は利尻富士がそびえるが、礼文島はそんなに高い山がないため平べったく見える島だ。 約110分の公海を終えて、フェリーは礼文島・香深港に到着する。
船から見える礼文島の港は小さく、集落がその周辺に集まっている小じんまりした町だ。汽笛の音とともに着岸して、車もたくさん 降り、我々も荷物を持って降りる。海外旅行だとポーターがやってくれるが、国内ではそうはいかない。
香深港の待合室の2階にある食堂で昼食となる。「海鮮ちらし寿司」でイクラ・サーモン・イカ等々の魚介類が丼の上に一杯載っている。モズクの 酢の物・味噌汁とともに美味しくいただく。

雲に隠れた利尻島
礼文島・香深港
海鮮ちらし寿司


「二日目@」の「スライドショー」


美味しい昼食を終え、バスで礼文島観光に出発する。明日は花を観賞するハイキングがあるので、今日は島の名所の観光だ。
澄海岬の透明な海
細長い礼文島を北に進むと、広々とした日本最北の湖・久種湖が広がる。 湖の横を通り抜け、日本海に面した「澄海(スカイ)岬」の駐車場に到着する。
バスガイドの案内で、岬への丘を上って行くと眼下には透明な水が色とりどりに輝いている。
礼文ならではのどこまでも澄んだ青い海を堪能できます。急な階段を登りきった岬から望む海は、光の射しかたや水深によって ライトグリーンやエメラルドグリーンなど、さまざまに変化。 その名の通り、透明度の高い入り江は、海底の石まではっきりと手にとるように見えます。(礼文島観光ガイドHPより)

曇天でもこの光景なので、晴れていて日が射し込むともっと美しいだろう。 丘の頂上には「澄海岬」の木製の碑が立ち、岩壁や岩の島々が眺められる。
静かな日本海と磯に打ち寄せる白波を眺めながら、北の海の静けさを満喫する。日本海とは思えない静かな海だ。
自由時間になり、きれいな海を楽しみ、グループの方達と写真を撮り合ったりと交歓する。シニア世代と云っても、このようなツァーに 参加される方は皆さん元気だ。
バスの駐車場前には木製の民芸品を売る店があり、店内の天井からはイカのオブジェが吊るされていて楽しい雰囲気だ。妻が草花を彫った 携帯ストラップを記念に購入する。

久種湖
澄海岬
イカのオブジェ

澄海岬への道脇に礼文島独特の草花が咲いている。シーズン最後の花の様だが美しく可愛い。
礼文に咲く花々の多くは、サハリンやカムチャッカ、アリューシャン列島などを故郷とする北方系の植物。
一般には高山帯でよく見られるそれらは、氷河によって運ばれ、氷河期が終っても生き残ったものといわれています。 本州のアルプスや北海道の大雪山系でしか見られない花々を、登山をしなくても気軽に見られるのが、礼文の魅力。 また、レブンアツモリソウやレブンコザクラ、レブンキンバイソウ、レブンウスユキソウなど、礼文島でしか見られない固有種の花が 多いのも特徴です。(礼文島観光ガイドHPより)

バスガイドの説明を受けるが、花の名前は覚えられず、帰宅した後、調べて記述するが、正解かどうか不明なものもある。ガイドに 指を指されて初めて発見出来るような小さな花も咲いているのだ。(不明なものは現地に問い合わせて、後日記載します。)

ミヤマアキノキリンソウ
キタノコギリソウ
レブンイワレンゲ
コウゾリナ

礼文島の美しい海と草花を見た後、バスは島の最北端を目指す。
スコトン岬とトド島
最北端の「スコトン岬」は日本北限の地とだと。
日本の最北端は「宗谷岬」と思っていたが、その通りで、「宗谷岬」より南にあるが、国境に一番近い地が、この「スコトン岬」で、最北限の地と 云われるのだ。
観光名所としてネーミングは大切なのは分かるが、初めて知る表現だった。最南端・最南限等もあるのだろうか。
スコトン岬の標識
島の最北端の岬に立つと、海原が左右180度に広がります。よく晴れた日には、沖合いにサハリンの島影も望むことができます。
岬の正面に浮かぶ周囲4kmの無人島・トド島は、海鳥の楽園。夏は、花々やゴマフアザラシも観察することができます。 (礼文島観光ガイドHPより)

駐車場から岬の最先端に向かうが、風が強く帽子が飛ばされそうになる。さすが、最北限の風はきつい。
目の前にはアザラシが訪れるトド島が浮かんでいる。国境までどれ位あるのだろうと思いながら、曇った空と海を眺める。 樺太(サハリン)も見えるらしいが、鉛色の海では無理のようだ。
岬の先でしばし国境線のあるであろう方向を眺めなから潮風を楽しむ。駐車場に戻る道に人懐こいカモメが、怖がりもせずヨチヨチと歩いている。 思わずパチリと。
トイレがあり、「最北限のトイレ・スコトン岬」と書かれている。記念にマーキングするのは当然だろう。
売店ではこの岬だけの特産品としてサケの美味しそうな土産を売っているが、試食がないので、皆さん興味はあるが買う人はいない。 少しでも試食させれば、買う人もあるのだろうが、大阪人の気質を北限の地では分かっていないようだ。

トド島
人懐こいカモメ
最北限のトイレ

最北端を訪れた後、バスはホテルに向かう。
礼文島からの利尻富士
三井観光ホテル
礼文島の山と云うより丘には木が茂っていないで、ほとんどが笹に覆われて滑らかな丘陵のラインを描いている。
丘陵地帯から 海沿いの道に戻り、到着した港に向かう途中、雲間に「利尻富士」が顔を出して来た。
全員、歓声をあげてカメラを構える。 船の上では見られなかった雄姿をパチパチと写す。
昨日のオロロンラインから見た「利尻富士」よりも間近に眺められ、海上から雲の上まですっきりと稜線を描く美しい姿だ。
16時30分前に「三井観光ホテル」に到着する。部屋は6階の洋室で、目の前には夕日に輝く「利尻富士」が雲の間にそびえている。 窓を開けると潮風が気持ち良く、ゆっくりと北の海と「利尻富士」を満喫する。

ホテルからの利尻富士
礼文島海鮮御膳
夕食までの間に早速温泉に入る。
特徴はないが、ゆっくりと浸かって船旅や観光の疲れを癒す。
18時から広間で「礼文島海鮮御膳」の夕食となる。生ビールで乾杯し、大きなボタンエビ・イカ等の刺身からカニ料理と種々の海鮮料理を 楽しみながらいただく。
芋焼酎はなく、昆布焼酎を初めて飲む。昆布の味がして初めての味覚も楽しむ。
やはり、地元で食べる魚介類は美味しい。新鮮で、甘くてプリプリとして・・・・。
夕食を満足し、部屋に戻り、少しくつろいだ後、再び温泉に入る。ホタルの方に、明日の日の出が見えるのかと聞くが、位置的には 見えるが、曇っているので無理ではと。
明日の朝の散策を楽しみにぐっすりと眠る。

「二日目A」の「スライドショー」


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