○ [第3日]、豊富温泉〜礼文島・礼文温泉(2009/9/5) 5時前に目覚めて窓の外を見ると曇り空で、目の前の「利尻富士」の影も望めない。日の出はダメだと判断して温泉で朝風呂を 楽しむ。まだ誰もいない浴槽で体を伸ばして、平泳ぎのかえる足で体操に励む。 昨日、バス観光で説明のあった、本殿が海に向い、 道路に背を向けている神社まで歩こうと所要時間を聞くと約10分だと。 海岸沿いの舗装道路を歩く。薄明かりの中で、「利尻富士」が段々とはっきりと見えて来た。 潮の香りと潮風を味わいながら まだ誰も歩いていない(歩く人はいないのは当然?)道を歩いていると、先日の衆議院議員選挙の名残のポスターがまで張られている。 ここは元幹事長・武部さんの広い選挙区の一つで、別の所では応援に来た小泉元首相の写真もあった。「つわものどもの夢の跡」か。 10分以上歩くが、その神社に到着しないので、徒歩10分ではなく、車で10分の間違いではと・・・・と思いながら進む。 礼文島に1つしかないと云われる(?)コンビニ前に来ていた方に尋ねると、後2つの岬を廻らねば、徒歩20分位はかかるだろうと。 諦めて戻ることにする。 段々と日が昇り、曇り空が明るくなって来た。これで雲が晴れれば、「利尻富士」が眺められるのに残念だ。 防波堤の上にカモメが休んでいて、後ろに「利尻富士」と素敵な構図に遭遇したので、カモメが逃げたりしながら、何度かトライし パチリと。潮風と輝く海と「利尻富士」を楽しみながら、ホテルに戻る。 ホテルに戻り、道を尋ねた方に確認すると近くの神社までは徒歩10分と云ったと。あそこの神社までだと車で10分位かかると。お互いの 意思疎通が上手く出来ていなかったことが確認出来た。残念。 朝食はバイキングで美味しく地元の食材を味わう。9時の出発までのんびりと窓から「利尻富士」を眺めたり、周辺の散策をする。 ホテルの横の花壇に紫陽花がまだ満開に咲いているのには驚く。 「礼文島はなガイドクラフ」のガイドさんが2人来られ、 2班に分けて見学することになる。 花の浮島・礼文島は本州では2000m級、北海道でも1600m以上の高山でしか見られないような花々が、海のそばから見られるとっても 不思議な島なんです。 その花の数ナント300種以上。5月から9月にかけ短い夏の間に一気に咲き乱れていきます。 (礼文島はなガイドクラブHPより) 礼文島内の見学コースは数種類あるそうだが、今回は現在の開花状況が良く、熟年に合った「桃岩展望台コース」に行くことになり、 バスで出発地点まで向かう。 男性・女性のガイドで、我々は男性チームの15名で進むことになる。 桃岩の出発点に着き、桃の形をした前方の山を眺める。笹に覆われた緩やかな斜面が望まれる。違うツァーの方達が既に上り始めているが、 急斜面の階段を登っているが、我々は熟年コースでゆっくりとなだらかな車が通る舗装道路を進むそうで、少し足の悪い方も登れると。 出発点に立つと柔らかい陽射しがあるが、涼風が気持ち良い。 ガイドさんからユーモアたっぷりの話を聞きながら、緩やかな坂道を登り、各人に手渡されたルーペで小さな花を観察する。花の名前と特徴に ついて説明されたが、記憶に残っていない。 帰宅してガイドさんのHPで調べるが、分からない部分については、別途問い合わせて ご教授いただこうと考えている。(花については、後にまとめて記述する) ガイドさんは何度も案内しておられるので、何処に何の花がさいているのかを熟知されているので、的確に説明していただく。 「トリカブト」は毒性が強くてマスコミの話題にもなったが、紫色のきれいな花を咲かせている。初めて見たが、こんな花に毒性があるのには 驚く。 ゆっくりとしたペースで、緩やかな坂を登って行くと段々と風景が変わり、反対側の海が見えてくる。山肌は全て笹に覆われているので 柔らかいウェーブが続いている。 山肌の笹の中に生えている草木が少し色付き、紅葉がかって来ているのは秋の訪れだろう。緑と少しの紅葉を楽しむ。 花の説明を受けながらゆっくりと登って行く。アルプスに咲く「エーデルワイス」に似た「レブンウスユキソウ」は可憐な花を咲かせている。桃岩周辺では ここだけで咲いていると。ガイドさんがいなければ、全く見落としてしまう花も多い。 やがて、「桃岩展望台」に到着する。目の前に「桃岩」がそびえているが、岩場が崩れ易くなっているので、現在は登頂出来ないと。 展望台からは、海・山・丘が眺められ、暑くもなく気持ち良い涼風を受けて四方の展望を楽しむ。 案内看板には「アイヌ戦争」の話が記述されている。この北の孤島でも歴史に残る争いがあったことを認識する。これぞ旅行の醍醐味だ。 展望台から眺められる日本海はの湾は青く澄み、気持ち良い。静かだ。 利尻島が望める散策道を進む。残念ながら「利尻富士」は雲に隠れて望めない。礼文の花と利尻富士を写したかったが、天候には 勝てない。残念至極だ。 展望台で最北端の島の息吹きを満喫し、なだらかな山が連なる眺めを楽しみながら、元来た道を戻る。登り道で説明を受けた花々を 再確認しながら。 「桃岩展望台コース」で観察した礼文島の花々を。違う季節は「はなごよみ」を参照してください。 (花名が分からず、現在、問合わせ中で、判明次第掲載します。回答を頂きましたので、正式名称を掲載します。) 「三日目@・礼文島の花」の「スライドショー」 出発地点に戻り、花の観賞・散策と気持ち良かった「桃岩展望台コース」を振り返って仰ぐ。 これで「利尻富士」が見れれば最高だったのに ・・・と思い出しながら。 付き出しの鮭の頭の酢の物や茶碗蒸しも美味しく、ウニ丼の香りと舌触りを満喫する。本場のウニは本当に美味しい!! 13時45分発の利尻島行のフェリーまで、港周辺の土産物屋を見て廻る。やはり海産物が主流で、地元の工芸品も並ぶ。 「三日目A・礼文島」の「スライドショー」 乗船時間になり列に並び、2等船室に進む。ジュウタン船室は満杯なので、片隅のベンチに座って出航を待ち、 ドラの音に送られて礼文島を離れる。北国の雰囲気が一杯だった礼文島から、約40分の航海で利尻島に向かう。 船上から間近に見える利尻島だが、まだ雲に覆われ「利尻富士」の山頂が望めないのは残念だ。北海道からは遠く見えていたのに、 至近距離で雄姿が見られない。北国の天候は微妙なのだ。 穏やかな40分の航海で利尻島に到着する。港にはバスが待機していて、直ぐに利尻島観光に向かう。礼文島より小さく、火山で出来た 丸い島を2日間で1周するのだと。 ガイドの楽しい案内で、逆さ利尻富士が美しいと云われる「姫沼」に向かう。 バスで10数分で「姫沼」に到着し、周囲約1kmの遊歩道を散策する。暑くもなく寒くもない気持ち良い気温で、野鳥の鳴き声も時々聞こえ ゆっくりと巡る。静かな沼面は透明で、波立っていない。 「利尻富士」が望める時は、この沼面に逆さ利尻富士が眺められるのだが、今日の天候では無理なのは残念だ。 「利尻富士」は見ることが出来なかったが、森林浴を楽しみ、鳥の声を聞き、少し紅葉の始まった木も見られ、マイナスイオンを胸一杯 吸い込んだ30分余りの散策を堪能する。 利尻島は湧水が豊富で、ここにもチョロチョロと湧水が湧いており、ペットボトルに入れて飲む。まろやかで美味しい水だ。 「利尻富士」は眺められなかったが、青空にぽっかりと浮かぶ白い雲が、沼面に写る光景は見事だ。メンバーの方もそのじっと魅入って しまう程の美しさだ。 歩き易い木の遊歩道をのんびりと自然を味わいながら歩くのは疲れもなく、元気をもらえる楽しいものだった。 今回のツァーは行程的に余裕のあるスケジュールで、今日の観光はこれで終了で、港の近くのホテルに向かう。途中の海に面した展望台で 車窓から港と海を見渡す。港を囲むようにそびえる「ベシ岬」は船の上からも見えていた。ガイドの案内では、岬からの展望は 良いとのことなので、明朝の散歩のコースとしようと考える。 16時前に利尻富士温泉「ホテルあや瀬」に到着する。早目の到着なので嬉しい。部屋の窓からは海が眺められ、先程見た「ベシ岬」も 間近に見られるなかなかの部屋だ。温泉の浴場は少し狭くて期待外れだったが、体を伸ばして疲れを癒す。 18時から夕食が始まる。地元の魚介類が一杯の見事な料理だ。メニューを記録しておく。
生うにの海水流しはウニの風味がそのままで、昼食のウニ丼以上の美味しさだ。 ホッケも煮たものを食べたのは初めてだ。身がころっと取れ、食べ易くて美味だ。 ビールで乾杯して、美味しい地元の食材を堪能する。 牡丹海老もプリプリで甘くて、刺身類は新鮮でたまらない。 お酒が進む。芋焼酎も楽しみ満足した夕食を終える。 本当に美味しかった!! 料理旅館をしていたとのことで、料理は今回のホテルの中では最高に美味しかった。 夕食に大満足して部屋で一休みする。寝る前にもう一度温泉を楽しみ、ぐっすりと眠る。 「三日目B・利尻島」の「スライドショー」 、
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