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○ 「中山道No5」見聞録(赤坂宿〜加納宿)・(距離 19.3km(今回)/ 121.0km(累計)/ 412.0km(残距離)

5−3.(54)河渡宿〜(54)加納宿・(5.9km+α) 2008.07.26 14:15〜15:30 晴れ


中山道全行程.Map
「河渡宿〜加納宿・行程MAP」

地図の左下の再生ボタン()を押すと
見聞ルートに沿って歩行出来ます。
クリックすると拡大します。(夢街道HPより)

長良川の堤防に上る。広々とした河原で川の流れは見えない。
堤防の上を歩いていると小さな祠が建っている。この辺りが昔の「河渡の渡し跡」のようだ。ここから対岸に渡し船で渡ったが、 今は渡し船がない。
河渡橋を渡って旧街道を「加納宿」に向かうのだが、色々と調べていると上流に今でも渡し船があることが 分かり、回り道になるが、長良川を渡し船で渡ろうと計画していたので、堤防を上流に進む。

河渡橋を越えて、長良川右岸を進むが、日を遮るものがない堤防の歩行は暑さとの戦いだ。
長良川に注ぐ支流の橋を渡って、もう一度長良川の堤防を上流に進む。青空と入道雲が暑さを倍加させる。

小紅の渡しからの長良川・青空・入道雲

この渡し船は「小紅の渡し」と云われていて、月曜日が休業とあるが、それらしき姿や船着場が見当たらないので、本当に あるのかと心配しながら進んでいると、堤防に小屋が建っている。ここが船着場の船頭小屋だ。
小屋の中で船頭さんが休憩して居られたので、対岸へ渡して欲しいとお願いする。すぐに河原に降り、細長い渡し船に乗船し、 竿さばきも良く離岸した後、エンジンで対岸に進む。
川面の風は心地良く、青空と入道雲もここでは夏の風物詩として、余裕を持って眺められる。先程は暑さを倍増させたのに。

長良川の鵜飼を川岸から見たことはあるが、長良川を渡し船で渡るとは思ってもみなかった。
船の横を若者がジェットスキーで 水しぶきをあげて走っている。船頭さんの了解を得て、記念撮影をパチリ。
「中山道」歩行の人の利用はそんなに多くはないようで、全体で毎年7-8000人が利用しているとのこと。
約10分弱の長良川渡航は涼風を楽しみ、川面と同じ目線で長良川を体感し、青空と入道雲を余裕で鑑賞した時間だった。 あの長良川を渡し船で渡ったと云う満足感で、船頭さんにお礼を云って対岸の簡易船着場に上陸する。渡し賃は無料だ。

長良川

小紅の渡しの船頭小屋

小紅の渡し 船頭さん


船を降りて河原を堤に向かって歩き、堤防の上から「鏡島弘法・乙津寺(おっしんじ)」が見えるので、道を探して参拝する。
歴史は古く、行基菩薩が天平10年(738年)に草庵を開創して、自ら十一面千手観音像を彫刻して安置したときに始まります。

鏡島弘法・乙津寺

その後、弘法大師が当地に滞在、寺を乙津寺と名づけ、七堂伽藍塔などを造営しました。別名梅寺というのは、弘法大師が 地面に挿した杖が梅の木となり、枝葉が出たという話に由来しています。
昭和20年の空襲によって境内の本堂、庫裡、宝庫等を 焼失してしまいましたが、重要文化財の十一面千手観音像をはじめとする貴重な仏像は難を免れています。 (岐阜市観光案内HPより)

広い境内は参拝者も多く、有名なお寺のようだ。梅の季節にはより参拝者が増えるそうだ。
トイレの近くに水道があるので、リュックを外して、恒例の水浴びの儀式を行う。水道の水は生温かく気持ち良いものではないが、 頭から水を浴びると涼しく感じる。

「小紅の渡し」を渡ったので、本来の「中山道」に戻らなければならない。本来の街道は河渡橋を渡って、この「乙津寺」の 近くを通っている。
お寺を出た所に売店があり、ラムネの看板が出ているので、道の確認を兼ねてラムネを久し振りに飲む。炭酸と甘さで疲れている 時には清涼剤だ。店の人に「中山道」への道の確認をして出発する。
本来の道に向かっていると、「延命地蔵」で一緒になったグループと出会う。本来の道を通って「乙津寺」に立ち寄られたようで、 又お会いしましたね・・と挨拶して進む。

「中山道」に戻って進むが、道標がないので地図を頼りに進まなければならない。
市街地の歩行は楽しみも少ないし、史跡もほとんどないので、舗装道路の照り返しに苦しみながら岐阜駅 近くの「加納宿」に向かう。途中に100円自販機があったので、冷たいジュースを飲み、脱水状態を防いだりと まだ高いが西日を背中に受けながら単調な道を進む。
JRの高架下を抜けると、少し細い道になる。「加納宿・西番所跡」の碑が立っているので、「加納宿」に入ったことが分かる。

乙津寺

岐阜市内の中山道

加納宿・西番所跡



「河渡宿〜加納宿」の「紀行スライドショー」


地図をチェックすると「加納宿」の本陣跡等の史跡は岐阜駅を越えた東側にある。そこまで行って、又岐阜駅に戻るのは 今日の体力からして厳しいので、銭湯を探す。
近くの人に聞くと、通り過ぎた所に「朝日温泉」があると聞き、戻って温泉に向かう。リュックやシャツの汗の跡は白く塩が吹いている。
2005年8月に「青春18きっぷ」を使って 「しまなみ海道・サイクリング紀行」をした時、今治から尾道までサイクリングし、尾道の銭湯でさっと風呂に入ったが、 熱中症のような状態になった経験を生かして、まず水で汗を流し、サウナ用の水風呂に浸かって体を冷やし、体温を下げる。 気持ち良い!!
すっきりして温泉を出ると又しても、先程のグループと出会う。温泉で汗を流したことを話し見送る。これから「加納宿」の 見学に行かれるのであろう。
岐阜駅に向かうと花火大会があるようで、浴衣姿の女性やカップルが多く、賑わっている。構内にある居酒屋を探して 生ビールを注文し、炎天下の歩行で目的地まで到達したことに乾杯する。美味しい!!
昼食時に我慢しただけの美味しさだ。冷奴等のツマミにお腹の足しになるものを食べ、芋焼酎で疲れを癒す。

岐阜から米原直通の列車を待ち、ゆっくりと座り、ウトウトと。米原からは新快速で高槻までと幹線なので早い。20時過ぎに 帰宅する。「青春18きっぷ」を用いたことで、4400円を2300円と半値で楽しむことが出来た。
家から家までの歩行は43921歩、しっかり歩行は33319歩と炎天下としてはよく歩いた。

今回の宿場は史跡が天災によってなくなっている所が多く、少し物足りなかったが、揖斐川・長良川を越えたことで 遠くまで来たと実感出来る。長良川を渡し船で渡る経験が出来、嬉しかった。これからの行程でも渡し船があれば トライして行きたいものだ。
しかし、炎天下の舗装道路の歩行は厳しい。でも、次の予定も夏場なので・・・・・。


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