「青春18切符」...「越前・島原・阿蘇・四国周遊の旅」


2008/3.22-25.. [越前大野][島原][阿蘇][四国]

「行程MAP」



B、第3日目・3/24
島原外港(10:15)→フェリー→熊本港(10:45・11:11)→バス→熊本(11:11・12:30)→肥後大津(13:03・13:10)→宮地(14:13・15:37)→ トロッコ列車→熊本(15:40・17:20)→羽犬塚(18:55・19:06)→博多(19:58・20:28)→岡山(4:08)===>フェリー..?km・800円、バス・240円、 JR..688km・9870円

熊本港からバスで熊本駅に向かう。初めて熊本港に立ち寄ったが、地理的な感覚がなく、干拓地を通って小さな山を廻ると 街並みが現れ、熊本駅に到着する。(11:11')

肥後大津行列車

今回、島原から熊本に渡った目的は阿蘇の裾野を走る「豊肥本線」の「トロッコ列車」に乗るためだ。
熊本発の「トロッコ列車」は10時12分に出発しているので、帰路の列車に乗るべく、始発駅の宮地まで行かねばならない。

少し早いが駅前の定食屋でカツ丼の昼食を食べる。生玉子が机の上に置いてあり、「どうぞ食べてください」と。 「一人1個ですが、店員に見つからなければいくつでも」と楽しいコメントがあるのは肥後の心意気か。
12時30分発の肥後大津行に乗車する。
長椅子タイプの列車で、熊本市街を抜けて肥後大津駅に到着する。ここで宮地行に接続されているので乗換える。 この列車は2人掛けタイプで、阿蘇山側に席を取りゆっくりと。
立野駅で10分位停車する。ここは阿蘇山の南側を走る「南阿蘇鉄道」との分岐点だ。一番初めの「青春18きっぷ」の旅・ 「JR最南端駅を目指して」で、高千穂から駅の中にある 温泉を巡りながら乗換えた駅だ。
その時、列車の進行方向が突然変わったので驚いた。ここはスイッチバックで阿蘇の勾配をクリアしている珍しい駅なのを知った。 ホームにその説明図もあり、懐かしく思い出す。
進行方向とは逆に進む。途中の線路の脇には菜の花が帯になっていて美しい。この時期のJR九州の路線はこの光景が 広がる。
再び、元の方向に戻って阿蘇山のカルデラの中に向かう。

宮地行列車

線路脇の菜の花

スイッチバック ..説明図→


画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

春の薄もやに包まれた右に阿蘇連山を、左に外輪山を眺めながら、広大なカルデラを進む。
阿蘇の裾野の壮大な光景は日本でも他に見られない雄大なものだ。阿蘇中岳付近からは噴煙が立ち上っている。外輪山の 「大観峰」から見ると阿蘇連山が丁度「涅槃仏」に見えるのだが、列車の中では部分的にしか眺められない。
雄大な景色を眺めていると1時間の列車の旅はあっと云う間に終わり、宮地駅に到着する。(14:13')

阿蘇の山並み

涅槃仏の顔の部分

宮地駅 ..標識→


目的の「トロツコ列車」は15時37分発なので、約1.5時間の待ち時間がある。この時間を活用して、宮地駅から15分程歩いて 「阿蘇神社」に参拝する。

阿蘇神社は古代から肥後一の宮と言われ、創立は孝霊天皇9年(紀元前282年)と伝えられており、神武天皇の孫、健磐龍命 (たていわたつのみこと)ほか阿蘇国造りの神々を祀っています。
もともとは阿蘇の火口にあったのが上宮(じょうぐう)で、今の一の宮町宮地の社殿は下宮(げぐう)でした。今、阿蘇の火口には 社殿はありませんが阿蘇山上神社として奥宮があります。

阿蘇神社・大楼門

大楼門


現在は広い境内に江戸時代末期に再建された社殿や楼門があります。特に大楼門は神社ではめずらしい二層式屋根の楼門で 日本三大楼門のひとつとされています。

阿蘇神社・本殿 ..説明→

この神社の祭りとしては、春を告げる火振り神事(3月中旬頃)が有名で、祭り期間中は多くの人で賑わいます。
なお、日本三大楼門とは茨城県の鹿島神社、福岡県の箱崎宮それぞれの楼門を云う。(阿蘇神社HPより)


「阿蘇神社」の楼門は本当に立派だ。堂々とそびえている迫力は阿蘇の山並に見劣りしない。楼門をくぐって本殿に参拝する。
本殿では何か祭り事をされている。掲示によると、先週に行われた「火振り神事」の終いの祭典の様だ。
本殿で参拝していると神主さんが近付いて来てお祓いをしていただいく。ラッキーだ。
神事が終わり、お神輿を担いだ神主さんが出て来られる。1年に1回の神事に遭遇したのだ。
境内の社を参拝しているとポリ容器で水を汲んでおられる方いる。「神の水」とのことで、阿蘇の伏流水が湧き出ているのだろう。 今回の旅は「湧水」に縁があるのだ。
もう一度楼門を見上げて、外に出ると湧水を用いた「三連の水車」が回っている。水豊かな肥後の国だ。

神事の神輿

神の水 ..説明→

三連の水車



「熊本〜阿蘇神社」の「紀行スライド」


参拝を済ませて駅に戻る。列車の中で景色を眺めながら楽しもうと地酒とつまみを買い求める。やはり、名水の所には 美味しいお酒があるのだろうと臭覚を利かせる。

阿蘇観光列車・あそ1962

当初、「トロッコ列車・あそボーイ」と思っていたが、昨年から「阿蘇観光列車・あそ1962」とレトロな列車に変わったそうだ。
トロッコ列車でなくなったのは残念だが、新たな列車で春の阿蘇を楽しもうと。

15時37分発の「あそ1962」は停車しており、早速記念撮影をする。
全車指定席(500円)で、車内はレトロな落ち着いた雰囲気で、サイクリング車も載せられるようになっていて、のれんをくぐると サルーン・バーのような立ち飲みが出来る場所もある。

ガラガラの列車は定刻通り出発する。
乗車すると「あそレディ(?)」がにこやかに案内してくれる。早速、先程買った地酒「阿蘇の酒・れいざん麗酒爽快」を開けて、 車窓から見える阿蘇山と乾杯する。スッキリした辛口で美味しい。

あそ1962の車内

サルーン・バー ..のれん→

地酒で乾杯


夕日に輝きだした阿蘇の山並みを眺める。のんびりとした雰囲気で車窓の風景は流れ、時間も流れて行く。
当初の計画では、四国から別府に渡り、阿蘇で泊って阿蘇山に登る予定だったが、「島原鉄道」乗車に変更したので、 阿蘇観光はダメになった。阿蘇の草千里や噴火口の光景はもう一度見たいものだと思いながら、山並みに魅入る。

アナウンスがあり、サルーンで地ビール「湯上り美人」(黒川温泉製)と「阿蘇の手造りソーセージ」を販売していると。 早速、サルーンに行き、立ち飲みでビールで乾杯する。立って窓から眺めるのも良いものだ。
立野駅で時間待ちの間に観光列車と「あそレディ」と一緒にミラー越しに記念撮影を楽しむ。快適な「阿蘇観光列車・あそ1962」の 旅を満喫して熊本駅に到着する。(17:20')

夕暮れの阿蘇の山並み

地ビールと地ソーセージ

記念撮影


「トロッコ列車」は「阿蘇観光列車・あそ1962」に変わっていたが、阿蘇の裾野とレトロな列車をゆっくりと味わう ことが出来た。
さあ、ここからは一路本州へ向かわねばならない。

ムーンライト九州

17時39分発の列車は通勤客と学生で混雑しており、長椅子タイプの座席で夕暮れの肥後路を楽しみ、羽犬塚で 快速に乗換える。
快速はガラガラで本を読んだり、ウトウトしていると定刻通り博多に到着する。(19:58')

30分程の接続時間に夕食と飲み物を仕入れなければならないので、外に出るのは止めて、ホームの立ち食い「博多ラームン」を 夕食にし、ビールを購入しておく。
20時28分発の「ML九州」は往路よりも空いていて、横の座席も空いている。
やはり、シニアのグループが多く、10人位の 男女のシニアグルーブのお喋り声はうるさい位だ。ビールで今日の一日が順調だったことに乾杯して、本を読んだり、真っ暗な 車窓を見ていると睡魔に襲われ、関門トンネルも知らないうちに眠ってしまう。おやすみなさい。

「阿蘇観光列車・あそ1962」の「紀行スライド」





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