2. 二日目 2022.12.01. 初めての雪景色に興奮したが、ぐっすりと眠り、5時30分頃に目覚める。 窓から外を眺めるが、まだ真っ暗だ。しかし、下を覗くと路面には雪が積もり、車のライトで激しく降る雪が光っている。積雪10cm位あるのではと想像する。 何時ものバターンだと、ホテル周辺を散策するのだが、路面の凍結を恐れ、散策は中止し、ローカルテレビで各地の雪状況をチェックする。 仕方がないので、サッカーのワールドカップの試合を眺めて時間を潰す。 6時30分からの朝食に合わせて食事処に行くと早くも並んでいる。このホテルの朝食ビュッフェは有名なようで楽しみにしていた。面倒なビニール手袋を付けて 食材をセレクトする。お粥もあり、地元の食材も豊富で、窓際の席で雪景色を眺めながら美味しくいただく。 早くコロナが終息し、手袋無しで料理がとれることを願うところだ。 部屋に戻り、荷物の整理をし、朝ドラを眺めて時間を潰す。 出発が9時30分なので「時計台」見物を諦め、その間にホテル近辺を散策することにする。防寒を万全にし、外に出ると雪が5-10cm位積もり、風が冷たい。やはり北国の冬は厳しい。 雪に慣れていないので、滑らないように気を付けながら、雪が積もる道路に出て行く。ホテルは札幌駅に隣接しているので、人通りがない歩道を駅に向かう。 地上の道路は車だけで、人は地下通路を進んでいるのであろう。 札幌駅が見える場所まで進み、雪で煙る札幌駅をパチりと。地下に潜り、札幌駅のコンコースに向かう。人通りが多くなり、改札口は通勤客で溢れている。 一部ダイヤの乱れがあるようだが、列車は動いているのだ。 雪国の地下道は発達していて、ターミナル周辺のビルとは連結しているので、地上を歩く人は少ない理由が分かる。地下道を通ってホテルに戻る。 9時30分に出発し「札幌場外市場」に向かう。車窓から見る公園の木々に雪が積もり美しい。 「札幌場外市場」は海鮮や青果の店が立ち並ぶ本当に場外の店が立ち並んでいる札幌の台所なのだ。店の前に大きなカニとエビのモニュメントが立ち、 目立っている。自由時間になり、店を見物して行く。生カニもたくさん並べられ、心躍る店構えを楽しく見物する。 バスに戻る途中の民家の庭木に積もる雪景色が美しいのでパチリと。 次の観光地は小樽なので、高速道路で進む。 駐車場に停まり、自由時間となる。運河方面に行くかガラス・お菓子商店街に進むか選択して別れる。 ガラス方面に行かれる方が多かったが、運河方面に向かう。雪が深いので、 「まるごと東北感動・3日間」旅行時に 持参した簡易アイゼンを靴に縛って滑らないように進む。久し振りのアイゼン装着だ。 雪の小樽は風情があり、雪道を踏みしめて運河に向かうが、観光客は少なく運河と白銀の世界を独り占めの状態に大満足だ。 途中に建つ温度計はー3℃を示している。やはり、冷たさを感じるのは当然だ。その中で倉庫街に挟まれた運河を眺める。雪に覆われた 運河の景観は美しい。運河沿いに植えられた木の実の赤色が雪に映えて美しいのをパチリと。 駐車場まで戻り、反対側の硝子館方面に向かう。この辺りは観光客も多く、コロナが軽減したのか海外の人も目立つ。 「北一硝子館」に入って、美しいガラスの作品を鑑賞する。手軽に買えそうなものがないので、ショッピングだけでスルーし、 通りに出て有名なお菓子屋さんが並ぶ一角に進む。 お土産用のお菓子を昨日貰ったクーポンを活用して買い求める。地元にお金が落ちるのは良いことだと。 添乗員がアナウンスしていたランプのカフェを覗いて、その雰囲気を味わう。ランプと倉庫内の雰囲気が美しい。 小樽観光を終え、バスで昼食会場に向かう。小樽の名店「おたる政寿司」での昼食だ。座敷に通され、並べられたお料理・寿司を 美味しくいただく。さすが寿司処の小樽だと感心する。 昼食を終え、本日の宿泊地・登別温泉の途中にある支笏湖に向かう。 高速道路から出て、林間の真っ直ぐな道を進む。小樽の雪はこの辺りではなくなり、少し残っている位だ。日本海側と太平洋側との気候の 違いがはっきりと分かる光景だ。このルートは夏場はサイクリングで賑わうそうだ。 やがて、透明度日本3位の「支笏湖」に到着する。湖畔に向かうと風がきつくて湖面は激しい波で荒れている。対岸の恵庭岳を観ながら 湖畔に近付くと水しぶきが降りかかる位だ。 ここで驚きの光景に遭遇する。湖畔の柵が、打ち寄せる波の飛沫が凍って「ツララ」になっているのだ。一面にツララの暖簾が出来ている光景は 珍しいと添乗員も驚いている。良き景色に出会ったと喜ぶ。 寒くて資料館に入ると淡水魚の水族館に交じってクリスマススタイルの熊のはく製が飾られており、クリスマスが近いことを感じる。 珍しい景色を観られたことに歓喜して登別に向かう。 強風と寒波の副産物で創られた見事な「ツララ」を観ることが出来、満足したメンバーは一路登別温泉に向かう。 北国の日没は早く、登別温泉入口の「鬼の像」も見えない位の暗さになっている。本日の宿泊地「第一滝本館」に到着し、部屋割りと注意事項を 確認した後、新しくできた南館の部屋に入る。広々としていて立派な部屋だ。 「第一滝本館」の温泉は、登別温泉の源泉近くにあるため、5つの泉質を35の湯船で24時間堪能できるそうだ。 早速、広い館内を浴室を探索しながら進み 広々とした温泉で、硫黄泉・芒硝泉・酸性緑ばん泉・食塩泉・重曹泉の泉質を大きな湯船や小さな湯舟で順番に入って行く。露天風呂もあり、冷気を 浴びながら真っ暗な景色を楽しむ。 18時30分より、食事処の個人用の個室で食事となる。おしながきには、季節の御膳と銘打ち、食前酒・先付・向付・炊合せ・台物・蒸し物・揚げ物・酢の物・ 〆としてにしん釜飯・留椀・香の物・甘味と順番に運ばれてくる。ビールで乾杯し、地酒の飲み比べを頼み、美味しくいただく。豪華な夕食に大満足だ。 美味しい料理に満足し、地酒の飲み比べに気持ち良くなり、部屋に戻り一息ついた所で、もう一度温泉に浸かる。 明朝4時から、ワールドカップのスペイン戦があるので、勝利を期待して直ぐに眠ってします。
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