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○ 「ツェルマット」 (5/22)

5時半頃目覚める。曇っているが夜中には雨が降ったようだ。
コングナーグラード・ルート図..(スイス観光協会より)
散歩に行こうとエレベーターを降りると丁度 ボーイさんが居られ玄関の扉を開けていただく。ガイドブックで教会の通りの橋がマッターホルンのビューポイントと 云うことで探しながら進む。ホテル・ナツィオナルから川沿いに3-4分で橋に着き、見上げるが雲が一杯で山裾も 見えない。
仕方なく街を散策する。誰も歩いていない古い家・教会・商店街を一周してホテルにもどる。
未練がましくベランダから眺めるが・・・・。 連泊なので荷物の整理もなく楽だ。7時から朝食。他のツアーと一緒になり大混雑したが、チーズ・ハム・卵 等々なかなか美味しい。

今日はマッターホルン(4478m)の景観を楽しむために登山電車に乗り、ツェルマット(1620m)からゴルナーグラード(3089m) まで1500m程登るのだ。天気が心配だ。(右図参照)

朝食後、8時50分駅集合に合わせて、教会近くの橋を通って行くが視界は悪くマッターホルンは雲の中だ。 この雲を突き切ると青空の中に山頂を見せていればと期待する。
まだ静寂な市街地を通ってツェルマット駅に行く。氷河特急に乗る日本人ツアーがたくさん集まっている。 明日はこの列車に乗るのだと思いながら前の登山電車乗り場に急ぐ。

全員集合し、往復キップと昼食用のおにぎり・水・果物をもらい、改札を通って電車に乗る。東京のツアーも あるが貸切状態でマキさんの指示通り、4人席を譲り合って窓・通路に座る。
条件が良ければ下山途中ハイキングのプランであったが、マキさんから山頂付近はまだ雪が深く、ハイキングは 出来ないとのことで残念ながらあきらめる。
 
ホテル・ナツィオナル
登山電車駅
ゴルナーグラード行・登山電車

9時12分発の登山電車は静かに出発し、泊っているホテルの横を通り登り始める。山の中腹に雲がたなびく ツェルマットの街を見ながら。先程通った教会も段々と小さくなり、雲の間から低い山の頂が見える。 期待大!!
松林の中を電車は登る。上の窓を開けていても寒くはなく身を乗り出して景色を、雲を眺める。 最初の停車駅フィンデルバッハを過ぎ、高度は段々上ってくるが雲も厚くなって来る。
葉が雪の重みで下に向いている針葉樹の地帯を抜けると2番目のリッフェルアルプ(2211m)に到着するが、近くしか 見ることが出来ない。
 
ツェルマットの教会
ツェルマットの街
針葉樹と雲と山

電車はクネクネと曲がりながら登って行く。そろそろマッターホルンのピークが見えても良い頃なのだが、雲の壁は 厚く、視界がきかない。3番目のリッフェルボーデン、4番目のリッフェルベルグ(2582m)になると周りは雪の世界となり、 所々ハイキングコースの道標らしき標識が立っているが、道は雪の下に埋まっている。ハイキング中止は止む を得ない。
5番めのローテンボーデン(2815m)は雪も深く、斜面にスキーのシュプールの跡が見えるが誰も居ない。後でカメラを見返すと この辺りの写真を全く写していない。マッターホルンのピーク探しと失望で・・・・。

9時54分終着駅ゴルナーグラート(3089m)に到着。すぐ前の展望台に行くが青空と雲と山裾しか見えず、山頂はダメ。 全員の記念撮影をすることになるが、マキさんの説明によれば、雲に隠れたマッターホルンをバックに写すが 出来上がりの写真にはピークが写る、合成写真となる優れものだそうだ。
セントバーナードの救命犬と一緒に全員パチリ。サービスで救命犬と一緒に個人の写真も付いて20SFで購入する ことにする。
 
登る登山電車
写真のモデル救命犬
雲に隠れたマッターホルン(4478m)

全員集合し、マキさんから今夜の夕食は18時40分ホテル・ロビー集合でレストランに行く。これから自由行動に なるが、下りの電車は11時07分、又は12時19分で下り、ツェルマット市内自由観光にすると。
雲が切れないか・・・・と祈りながら展望台をウロウロする。速く歩くと息切れが激しく目眩がする。 上にある展望施設は工事中で利用出来ないので、小さな売店や屋外で一瞬の雲の切れ間を期待する。 駅の上の高架橋から雲に覆われたアルプスの山並みが見られる。
11時に近付き、どうするか考えるが雲が切れないと諦めて下山することにする。その時、 モンテローザ(4634m)のピークが少し見えたように思えた。
 
雲に覆われたモンテローザ(4634m)
雲のアルプス
モンテローザのピーク(4634m)?

マッターホルン..(スイス観光協会より)
登山電車チケット・表裏
11時07分発の電車で下山する。まだ残った方も居られたが・・・。雪の山々を眺めながらおにぎり 弁当を食べる。昨日はアイガー等の山々がはっきりと見えただけに残念至極の心境だ。少し気落ち して車窓からの景色を楽しむ。
次のローテンボーデンからスキーヤーがたくさん乗って来たので詰めて座る。こんな所でのスキーは最高だろう。
少し進んだ雪の融けた所に動くネズミのような生き物を発見。穴の中に潜り込んだ。後で調べると マーモットと云うリス科の動物らしい。写真は写せなかった。 雨は降っていないが曇り空のツェルマットに11時51分に到着する。

マッターホルンを見ることが出来なかったのは残念だ。スイス観光協会のHPに登山電車とマッターホルンの写真が 掲載されていた。このような景色であったのだと思いながら・・・・・(右図参照)

夕方まで自由時間なのでマップを手にブラブラと歩き始める。
小さい街だが環境面での配慮は凄い。バスも乗り入ることが出来ないように、ガソリン車は禁止で街の 車は全て電気自動車だ。静かだ。後から車が来ても分からない位だ。タクシーも乗用車もトラックも全て 電気自動車だ。日本でも上高地がそうだが、徹底すること必要だ。カートレインも含めてスイスの徹底振りが 頼もしく感じる。

ガイドブックには書かれていないが、高床式の古人が住んでいた住居があり、今も人が住んでいる所や マッターホルンで遭難した登山家を祀る共同墓地、教会を廻る。教会の広場で残っていたおにぎり弁当の昼食 を鳥の声を聞きながら楽しむ。
「スイスアルプスの女王」と称されるマッターホルンに1865年初登頂したイギリスのE.ウィンパーのレリーフが街の建物に 印されている。
 
高床式の住居
共同墓地と教会
E.ウィンパーのレリーフ

展望台に残ったメンバーの方に会うが、1時間待ってもマッターホルンのピークは望まれなかったとのこと。
マッターホルンのビューポイントであるマッターフェイスパ川の橋に行くがピークは雲の中だ。日本の山の川はきれいな清流 であるがスイスの川は白濁してイメージが異なる。石灰質の岩が多いので水が白濁するそうだ。これが 日本の様な清流であれば・・・・。
アルプスホルンを吹く人形
商店街をショッピングし、記念品として「ZERMATTのキャプ」を買い、「アルプスホルンを吹く人形」を探し廻る。 14時まで昼休みの店が多く、やっと木製の人形を見つけて買い求めるとお店の奥さんは日本人だった。 29SFで買い、色々と話す。 5月はマッターホルンの見える確率が5日に1回位、日本人の早朝散歩にはスイス人は驚いている (その一人が自分だ)、今朝も橋で日本人が居たと話題になるとか。

疲れたのでホテルに戻り、ビールを飲んで一眠りする。16時過ぎにもう一度教会の橋を通って街へ。 残念ながら中腹までしか見ることが出来ない。
ゴルナーグラードで撮った記念写真を駅前の土産店に取りに行く。全員の後ろには堂々とマッターホルンが青空に そびえている。見事!!

18時40分ホテルのロビーに集合してレストランに向かう。小雨が降って来た。商店街の中央にあるホテルのレストランで スイス名物のラクレットを食べるのだ。ビールで乾杯し、青野菜一杯のサラダ、茹でたジャガイモに溶かしたチーズを 絡めて食べるラクレットは今一だ。こちらの食事は質素と云うかワンパターンが多い。クリームパフェのデザートで終り、 ホテルに戻る。

雨には遭わなかったが、ゴルナーグラード展望台でマッターホルンの勇姿を見ることが出来なかったのは残念だ。 街中からも何度もトライしたが・・・・・。
バスにたっぷりとお湯を張って疲れを癒し、マッターホルンの勇姿を夢に見ながら眠る。
(後で見返すと今日の写真は非常に少ない。やはり天気の影響が大きかったのか・・・)


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