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「フランス大周遊9日間」旅行記




○ 第3日目・ニース・エクサンプロバンス・アルル・アビニヨン(2012.10.27.<土>)

長旅の疲れで、時差も関係なくぐっすりと眠り、5時過ぎに目覚める。
ホテル・ユニバース
起床7時、荷物出し7時30分、朝食7時30分、集合8時30分の予定なので、身支度を整え、小雨が降るホテルの外に散策に出る。寒くはないが、 まだ真っ暗で、用心しながらの散策になる。
ホテルの前は大通りで、トラムも走っているが、人通りはなく、時々週末なので酔っぱらった若者が通り過ぎる。小雨が降っているが、フランス人は 傘も差さず濡れながら歩くのは国民性の違いだろう。傘を差しながら、海側の広場に向かう。歩道が広く、石畳なのに異国の趣きを感じ ながら進むと、街灯が立ち並び、石像と噴水もある広場を歩く。若者が何語とか話しかけるが、意味が分からず、ボンジュールと。
広場を一廻りして、ホテルに戻る途中で、トラムと出会う。ヨーロッパではまだまだトラムの活用が多く見られ、これからの時代良き選択だろうと思いながら 停留所に行くとたくさんの人が待っている。利用客が多いのだ。
ホテルの横は石畳の小路になっており、趣きのあるフランスらしい街並みだと思いながら部屋に戻る。
ニースの広場 石像
トラム
石畳の小路

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

7時30分からホテルのレストランでバイキングの朝食となるが、緑の野菜はない。添乗員の話では、朝に生野菜を食べると体が冷えるとのことで、 冬の寒いフランスでは食べないそうだ。しかし、質素だが、パンが美味しいのは救われる。
8時30分、バスでニースの市内観光に向かうが、生憎、小雨が降り、折角の地中海を望む海岸線も煙っている。
地中海の海岸線
プロムナード・デ・サングレ
バスを降りて、プロムナード・デ・サングレと 云われる海岸線を散策する。砂浜がなく泳ぐには適していない海岸だが、海に面している所が少ないフランスでは、日光浴に訪れる人が 多くて、夏は大賑わいと。
海岸線の歩道は広く、雨の中を走っている人、ローラースケートをする人と休日を楽しんでいる。街路樹は南国の雰囲気を示す椰子の木の種類だ。 この海の向かい側は、昨年訪れた「チュニジア旅行」の 街だと目を凝らして眺めるが、見えるはずもない。
約1時間、自由行動になる。行程表からは自由時間を期待していなかったので、小雨の中、旧市街地で開かれている朝市のマーケットに向かう。 旅行の時、その街の市場を 見学するのは街の実態を知るのに一番良い方法なので嬉しい。大きな朝市のテントが連なり、花・野菜・果物・魚・パン・土産物等々の店が 開店していて、地元の方がたくさん買物に来ている。
花屋では、菊の花が売られているのに、日本だけではないと驚き、果物も豊富で、魚も日本と同じようにアジやサバが売られている。土産物として 名産のラベンダーの匂い袋を買ったりと楽しむ。
ここで、フランスの習慣の一端を味わう。海外ではトイレを使用する時、使用料が必要な場合が多く、朝市のトイレも0.4ユーロのチップが必要だ。少し 面倒だが、「郷に入らば郷に従え」と考えることにしている。
朝市から離れて、街中を散策するとオペラ座の立派な建物も建ち、ニースが海岸と旧市街と芸術で人が集まることを理解する。 郵便局を見つけたので、切手を買い求める(0.89ユーロx5)。手荷物を送る人が多いようで、日本の宅配は進んでいるのかと。雨が止んだ 海岸線に戻り、次の行程に向かう。
旧市街地の朝市
魚屋 果物屋
オペラ座

◎「ニース」の「紀行スライドショー」

10時20分、次の見学地・エクサンブロバンスに向かう。
車窓からの風景
ドライブイン
先程までの雨はすっかりと止み、青空が望まれる山や畑を見ながら進む。フランスは農業国である ことが、車窓からブドウ畑が続くのを見ると感じられる。
途中、ドイブインでトイレ休憩する。店は結構繁盛していて、地元の方も買物に来ているようだ。
約180kmのドライブを終えて、画家セザンヌの故郷で、歴史ある建物が建ち、大小の噴水がある静かなプロバンスに到着する。(13:10)
セザンヌの銅像


家庭料理・ラタトゥイユ
セザンヌの銅像が立つ広場を抜けて、昼食のレストランに向かう。
昼食は南仏の家庭料理・ラタトゥイユとのことで、白ワイン(3.5ユーロx2)で乾杯し、料理を 楽しむ。緑の野菜も付いていて、家庭料理の味がする。フランスの食事は余りガッカリすることがなさそうなのは有難い。
昼食後、添乗員の案内で、プロバンスの街を散策する。フランスではイタリアでもそうであったが、現地のガイドを採用しないと いけない規定になっている。添乗員が長く説明することは許されないそうだが、イヤホーンで聞いているので、少しの間は大丈夫だと。
少し風があり寒くなって来た中を散策する。立派なプラタナス並木は秋色に輝き、街路に張り出したカフェでは、土曜日なので、お茶を楽しむ人で 満席だ。フランス人は寒くても、少しでも日が当たる場所での食事や喫茶が好きなのだと説明を受け、室内の席は空いているのを納得する。
「千の泉の街」と云われるように、街の所々に噴水が湧き出しているのは、日本の名水の街の様で嬉しい。街路樹の下にはフランスパンが 捨てられ(?)ていて、それを鳩が啄ばむのもフランスらしい。 落葉が舞い散るプロバンスの街を味わいながら進むと旧市街地の前で自由行動となる。これも、予想していなかったので嬉しい。
広場の大噴水
プラタナス並木 オープン・カフエ
街中の噴水

自由行動となり、旧市街の街並みを楽しむ。道が複雑に入り込んでいるので、迷わないように集合場所方向に廻って行く。 石畳の道に「C」と描かれたメダルが埋められている。ここはセザンヌ所縁の地とのことで、さすがセザンヌ生誕の地を表している。丁度、 プラタナスの落ち葉が横に落ちていたので、パチリと。
街の中には、名前は分からないが石像が立っているのも、ヨーロッパの歴史のある街の趣きが感じられる。旧市街は石畳と石造りの家々が 落ち着いた街並みを造り、両側の古びた店を覗きながら散策する。
古い街並みの広場にも噴水があり、憩いの場となっているようで、周辺の建物との対比が歴史を感じさせる。
セザンヌ所縁の地 石像
旧市街の街並み
旧市街の噴水

旧市街の散策も道を迷うことなく集合場所に戻った。
メリーゴーランド
宣伝カー
昨日、モナコで買った絵葉書を投函するために、売店で郵便局を尋ね、孫達宛ての 絵葉書を投函する。
まだ時間があるので、周辺を散策すると横の広場で、メリーゴーランドで子供たちが楽しんでいる。他の地方でも見たが、 ヨーロッパでは移動遊園地で、ある期間楽しんでいるようだ。
集合場所に戻る途中に人だかりがある。覗いて見ると、車の上に缶コーヒーを飾っている宣伝カーで缶コーヒーを配っている。早速、列に入って 缶コーヒをもらい、フランスのコーヒーを味わう。日本とは変わらない。
15時15分、全員集合して、次のアルルへ向かう。

◎「エクサンプロバンス」の「紀行スライドショー」

はね橋
原画のコピー
再び、バス移動でアルルへの約70kmのドライブとなる。
時差の関係か、ウトウトしている間に、アルルの手前にあるゴッホで有名な「はね橋」のモデルになった橋を訪れる。教科書にも載っていた絵画と 同じように「はね橋」が架かっていて、ゴッホが描いた地点には原画のコピーと説明板が展示されている。
少しの間、写真撮影の時間を取り、ゴッホの描いた場所の息吹を満喫する。風が強くなって寒くなって来た。
再び、バスに乗り、アルルの中心街に向かい、現地ガイドと合流して、市街見物に向かう。
共和国広場と市庁舎・オベリスク
現地ガイドが英語で話すのを添乗員が訳して説明して くれるのだ。
プロバンス地方の魅力が凝縮されたアルルは古代遺跡が残り、黄土色の壁・瓦屋根の街並みにゴッホを始め、多くの芸術家が創作意欲を抱いた 街だと。
まず、街の中心部にある共和国広場に向かう。
狭い道の両側にある店屋を覗きながら進む。 広場には16世紀の時計塔を冠する市庁舎、古代ローマ遺跡から発掘されたオベリスクが立ち、市民が寒い中、集っている。オベリスクの周りは噴水に なっており、王様風の顔から水が流れ出ている。
オベリスク 王様の顔
サントロフィーム教会 礼拝所
広場に面したサントロフィーム教会に入り、説明を受けるが、詳細は忘却の彼方だが、落ち着いた礼拝所とステンドグラスが美しい。石造りの天井や 装飾品を見学して外に出る。
夜のカフェの題材
フレデリック・ミストラルの像
石畳の狭い街並み
石畳の道をゴッホの「夜のカフェ」の題材ともなった黄色く塗られたカフェテラスに向かう。ここにも原画のコピーと説明板が設置されており、ゴッホが アルルの観光資源となっていることが良く分かる。
近くの広場に銅像が立っている。説明を受けたが忘れ、確認すると1904年にノーベル文学賞を受賞した詩人フレデリック・ミストラルの像だと。
石畳の狭い街並みの雰囲気を楽しみながら円形闘技場に向かう。途中の家の扉に「ひまわり」の模様が彫られている。これも、ゴッホの影響かと 思いながら進む。
視界が開けで円形闘技場が現れる。1世紀頃に造られたフランス最大級の古代闘技場で、長径136m、高さ21mあると。ローマ遺跡がアルルに残っている ことに驚きながら、少し崩れかかっている闘技場の周りを巡る。
その横には、ローマのフォロ・ロマーノの遺跡群と似たような遺跡が残る古代劇場を眺める。当時の観客席も残る大きな建造物が残っているのだ。アルルは 古代ローマの植民都市であったことを示す遺跡群だ。
円形闘技場 闘技場の塔
古代劇場遺跡
古代劇場観覧席

現地ガイドの案内で、迷路のような細い道を進む。ガイドがいなければ、とても歩けない迷路だ。次に訪れた所はゴッホが耳を切り落とし、病院 跡であるエスパス・ヴァン・ゴッホを訪れる。きれいな中庭を持つ療養所は復元され、静かな雰囲気で包まれている。ここにもゴッホの原画のコ゚ピーが 展示されている。
少しの自由時間の間に、売店で記念の絵葉書を購入する。
細い道
エスパス・ヴァン・ゴッホ ゴツホの原画
エスパス・ヴァン・ゴッホの中庭

共和国広場に戻る途中、日本人の観光客に出会う。迷路のような道に迷ったようで、現地ガイドがエスパス・ヴァン・ゴッホへの道を教えてあげていた。 添乗員だけでは難しい道だ。
何度も曲がりながら広場に戻り、少し自由時間を取るが、風か強くて寒いので、何も買わないが土産物屋で時間を潰す。寒波襲来のようだ。
バスまで戻り、現地ガイドにお礼を云って分かれ、宿泊地であるアビニヨンのホテルに向かう。
18時30分頃、日が沈む田園風景、山並みを眺めながら、進んでいると、添乗員から注意事項があった。フランスでは10月の最終土曜日までが夏時間で、翌日から 通常の時間に戻るのだそうだ。
夕食
丁度、今日がその日で、深夜の1時が、0時になり、日本との時差が、7時間から8時間に変わるのだ。
今夜に時計を1時間戻すことを忘れないようにと念を押される。こんな経験は今日でなければ出来ないので、嬉しい出来事だ。
ホテル到着は19時前と遅くなった。同宿は現地の学生グループが先着していて、賑やかだ。
19時30分からの夕食は、学生達と一緒で、食事の出て来るのもワイン(3.6ユーロ)を持って来るのも遅くで、イライラ。食事内容も今一で、テリーヌの後のマカロニはやたら 量が多いのにはうんざり。
部屋に戻り、荷物の整理をし、時計を1時間戻して明日に備える。
テレビを見ていると、言葉は分からないが、ヨーロッパ全域に寒波が襲来していて、 アルプスの麓付近は雪が降り、車がエンコしている様子や強風で木が倒れたり、洪水に見舞われたりと大荒れの様子が映っている。
天気予報を見ていると不思議なことに気付いた。初めは何を意味しているのか分からなかったが、風速を表すのに、日本では秒速で示しているが、 ヨーロッパでは時速表示なのだ。風速マークで120km/Hと表示されている。計算機で秒速に直すと33m/Sなのだ。強風だと改めて認識する次第だ。
明日は荒れそうだと思いながら、シャワーを浴びて、夏時間から通常時間に変わる瞬間を確かめようと思って いたが、ベツトに入るとぐっすりと眠ってしまった。テレビでもそれらしきことは何も云っていないようで、日本で夏時間が採用されたら、 混乱するだろうと思いながら眠ってしまった次第だ。

◎「アルル」の「紀行スライドショー」


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