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「冬のイタリア」旅行記


○ 「出発」 (1/17)&(1/18)

12月のタイ旅行日程が決まって、ガイドブックで検討している時に新聞でイタリア旅行の広告が目に付いた。
10年前にリフレッシュ旅行で休暇が取れ、大手を振っての初めてのヨーロッパ旅行がイタリアだった。日程的には ゆとりのない過密行程だったが、北のミラノから南のポンペイまで、イタリアの主要都市の史跡を見聞出来、 日本の「木の文化」とイタリアの「石の文化」の違いに驚嘆した。
もう一度ゆっくりと行きたいとは思っていた所、「JTB旅物語」の広告内容はミラノ・ヴェネツィア・ローマに連泊、 フィレンチェは3連泊とゆとりのある11日間の日程で自由行動も多く、値段もシーズンの半値位で行けるのは嬉しい。
1月のイタリアは寒いだろうが、ほぼ日本と同じ位なので耐えられるだろうと考え決断する。
前回訪れていないラベンナ、サンマリノに行き、自由行動の日にはオプショナル・ツアー(O.P)が設定されており、 未訪問のサンジミニャーノ、シエナのトスカーナー地方巡りもある。O.Pのコモ湖、ピサ、ナポリ・ポンペイは前に行ったので 参加せず、ミラノ・ヴエネツィア・フィレンチェ・ローマでの自由行動を楽しむことにする。
前回の経験からイタリアのホテルは余り期待出来ないので、最終のローマのホテルをグレードアップすることにした。

前回旅行(1996.09)のハプニング

(1) ロストバゲージ
   往路全日空でイギリス・ヒースロー空港経由アリタリア航空でミラノの行程でロストバゲージに。
   2個の内1個出てこず、最終宿泊のローマまで届けられなかった。
   初めてのヨーロッパ旅行で乗り継ぎだったが、下着等機内持ち込みしていなかったのと
   下着をまとめて片方のスーツケースに入れていたので、大変だった。
   到着が土曜日で翌日のミラノ・コモ湖観光も気もそぞろで下着屋探し。しかし、日曜日で
   お店は休み。ホテルで洗濯し、3日目のヴェネツィアでやっと購入し一安心。

(2) ジプシーの子供のスリに遭遇
  フィレンチェで市内観光中、前を歩くツアー仲間の新婚さんの後ろに子供2人が付いている
  ので、気を付けて注意していると、急にこちらを向き新聞紙を前に突き出し、
  何か言い出した。危ないと思い、大声で、"No! No!"と叫ぶとあわてて去って行った。
  見るとウエストポーチのチャックが半分開かれていた。被害はなかったが、一瞬の早業に驚く。
  ツアー仲間でジプシーの女の人に赤ちゃんを手渡され、ハンドバッグを開かれた人もいた。

飛行機は初めてKLMオランダ航空でアムステルダム経由でミラノに行く。これでロンドン、パリ、アムステルダムとイギリス、フランス、 オランダに入国したことはないが、足跡を残すことになる。

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ここまでは1週間前に来た行程表を見ながら、ホテルの所在地を調べながら作成していた。
前回のイタリア旅行でのロストバゲージの経験以来、2個のスーツケースに衣類・下着を2分割し、機内持込に1日分の 下着を入れることにし、準備万端整えていた。
数回前の旅行から小生はパスポート・航空券がポケットに入れ易い旅行用ベストを愛用している。 パスポートも前日チェックしてベストに入れておいた。

1/17、8時50分集合に合わせ、6時に家を出る。
大阪駅で15分程待ち、関空快速で関空に向かう。岸和田を過ぎた時ベストを着ていないのに気付いた。 セーターの上にベストを着て、その上にジャンパーを着るのを直接ジャンパーを着てしまったのだ。昨夜には確認 したが、出発前の確認を怠った。
熊取で妻にスーツケースを預け、急いで戻ろうとするが、特急・関空快速もなく快速・新快速・タクシーを乗り 継いで自宅に戻り、ベストを取り出して急いで関空へ。
携帯で連絡を取り合っていたが、時間的に無理なので善後策を妻に託し、取りあえず関空に戻ったのが 飛行機が出発する10:50ギリギリでもはやアウト。添乗員も最後まで心配していただいたそうだ。

JTBの空港係員と事務所で善後策を検討していただき、翌日追いかけて行く便が確保出来たが、確定は 夕方になるとのこと。その方向で依頼し、スーツケースを空港に預けてスゴスゴ帰宅する。
不注意とは云え、情けない限りだ。海外旅行の基本中の基本なのに。しばらくは妻には頭が上らない・・ ・・。
息子に報告すると「マジ、おおボケ!、5年間は話のネタになる・・・・」と。情けない限りだ。

くよくよしても仕方がないので、確定までに翌日のことをネットで調べる。添乗員同行だと何も考える ことなく付いて行けば良いが・・・。
アムステルダムでの乗り継ぎ。EUへの入国。ミラノ空港での手続き。ロストバゲージ時のやり方。ホテルへの行き方。 等々。
個人旅行の経験が出来ると考えて・・・・・!!!

前日にライブドアの強制捜査、今日は偽装建築の証人喚問と本来見ることが出来なかったテレビを楽しむ。
夕方、JTBからFAXが送られて来て概要が分かった。出発は同一便で、アムステルダム空港で入国手続き、 空港が広いので注意、ミラノ行は1本早い便が取れた、ミラノでは手続きはなし、ホテルへは安全を考えタクシーで ・・・・・と。

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1/18、昨日と同じように出発するが、パスポート・チェックは念入りに。関空快速で関空に着いたのは8時過ぎで 受付窓口に行くと事情を知ったスタッフから航空券を渡され変更料金15000円x2を支払う。本当に色々と お世話になった御礼を云ってチェックインに向かう。KLMの窓口でマイレージ登録を行い、出国手続きと進む。
空港税2650円、イタリア空港税4550円、燃油代10500円の合計17700円x2は現地で添乗員に支払うよう指示 される。原油高騰の影響での燃油代はバカにならない。
ユーロのレートを各銀行でチェックし、一番率の良い泉州銀行の開店前の列に並び両替する。145.5円/EURだ。 1EURは150円と考えておけば良いだろう。

出国審査を終え、出発までロビーでくつろぐ。10:50、KLM868は定刻前に飛び立った。機内はがら空で ゆっくりと横になって寝ることが出来る。オランダ・イタリアに合わせて8時間の時差を調整し、 ビールで乾杯する。
B777-200は3-3-3席で各シートに液晶モニターが付き、航路・ビデオを楽しみながら、新潟 から日本海に入り、ハバロフスクを通り北上し、真っ白な氷に覆われたシベリア平原から北極海沿いに進む。 ウラル山脈を越え、ストックホルムからアムステルダムに向かう。
定刻1時間前の14:10にアムステルダムに到着。偏西風が弱かったのか、搭乗人数が少なかったのか、1時間も 早く到着したことに驚く。
到着前に日本人スチュワデスに到着ゲートを聞くとE17とのこと。 空港の案内図を貰っていたので、出発ゲートはD27で単純計算しても歩くのに30分近くかかりそうだ。
到着して時間があるが、出発ゲートを確認するためにEUへの入国審査を受ける。書類は無くパスポート提示 だけの簡単なもので、オランダに入国したことになる。
案内表示に従ってD27ゲートを探す。本当に広い空港で半端な距離ではないが、20分位歩いて確認し、 出発までの時間をブラブラと歩き廻る。入国審査した向こう側にはカジノもあるそうだ。オランダ名物の木靴 が並んだ店やチーズ・花の球根を売る店等オランダに来たことが認識できる。
アムステルダム空港をネットで調べている時、トイレが面白いとの話題があったので用足しに行く。男性用便器の 真ん中下側に「蝿の模様」が浮いたように描かれている。男の習性として的に当てようとするので、 こぼれる確率が低くて清潔になるためとか。カメラでパチリ。空港内の他のトイレも同じだった。
 
KLM868
アムステルダム空港の木靴店
空港の男子便器 拡大

個人旅行の気分と不安を味わいながら4時間のアムステルダム空港を楽しみ、いよいよミラノに向かう。 KLM1631は定刻通り18:05曇り空に飛び立つ。B737-300は3-3席で満杯だ。日本人は前方に2-3人居る 程度で国際線そのものだ。隣はオランダ人の大きな女性だ。途中でサンドイッチの軽食を食べ、アルプス越えの 景観を期待するが、曇っていて何も見えなかったのは残念だ。
後はミラノに着き、パッケージが出て来て、ホテルに無事到着することだ。ホテルの地図・住所を用意し、イタリア語で タクシーの運転手に分かるか・・・と聞くメモも機内で用意した。

アムステルダム空港
ミラノ空港
19:50、定刻通りミラノ・マルペンサ空港に到着した。アムステルダムで入国審査を行っているので、ここでは何の チェックもなく荷物の回転テーブルに行く。無事パッケージも出て来たので一安心。
トリノ・オリンピックがもう直ぐだと云うのに、空港内の熱気はなく、大きな写真が飾られているだけで、 日本での関心の度合いの違いを意外に思う。外に出ると寒い。
ネットでホテルの所在地は分かっているが、タクシーでの時間、費用がはっきりしないので一抹の不安がある。 タクシー乗場まで行き、運転手に住所を見せ、OK?と問う。変にイタリア語で云ってイタリア語で返事されても 分からないので、英語と身振りにすることにしたのだ。運転手がOK・・・・と云ったので、荷物を 乗せる。空港から高速道路的な道から高速道路のETCを抜けて進む。暗いし方向も分からないので、 運転手を信頼するしかない。
やがて、高速から降りて地道を進む。地図で調べていた地名が出て来たので一安心。約40分かかって、 21:00に無事ホテルに到着した。メーターは94.3EURとなっているのでチップを含めると・・・・と考えていると 運転手が100EUR、ハイウエー・・・・・と云った。高速込みで100EURと理解して"Grazie"と云って支払う。 15000円だ。

タクシーが停まるとホテルのロビーから添乗員のT山さんが迎えに出で来られた。ロビーで待っていてくださった ようで恐縮至極。今日、会社からFAXが入り、タクシーで到着するとの連絡があったそうだ。
明日の予定を書いたメモも用意していただき、ツアーの概要を説明していただく。このツアーの人気が高く 74名が2班に別れ、別々に行動している。この班は35名だそうだ。すごい人数に驚く。
部屋に荷物を運び、ホッと一息付く。やっとツアーメンバーに追い付いたのだ。日本時間では翌日の午前5時 なのだ。24時間近く掛けて到着した訳だ。お疲れ様でした。バスに浸かってぐっすりと眠る。

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○ ミラノ・ベローナ (1/19)

6:00モーニングコール、6:45朝食、7:30出発の予定をメモで知らされていたので少し早めに起き、身支度を 整え、外に出るが真っ暗で霧が深くホテルの写真を撮るが写っていない。寒くて震える。シベリアの寒波が ヨーロッパに波及し、ミラノの気温は氷点下だ。
朝食は余り期待していなかったので野菜がない以外はgoodだ。パンが美味しいのは助かる。
昨日はミラノ観光と半日の自由行動があったがパスしたことになる。自由時間の計画ではドーモの上に 上りたいと思っていた。前回は下から見ただけだが、上に上ることが出来、先端の尖っている部分は 人物像が立っていることを知り、ぜひと思っていたが残念だ。(誰のせいだ!・・・俺のせいだ!)
と云うことで、ミラノの見聞は空港からホテルまでしかない。

1日遅れでメンバーとお会いする。35名のメンバーの大半はシニア夫婦で新婚旅行・若いカップル・親子(母娘・ 父娘・母姉弟)・女性グループと多彩な構成だ。自由行動が多いツアーなのでイタリアのリピーターが多いのも 特徴だ。

●イタリアの概要
・国土  南北に長く、日本の約5分の4
・人口  約5700万人 イタリア語がほとんど。キリスト教(カトリック)が97%で他にプロセスタント・ユダヤ教・イスラム教等
・時差  8時間。サマータイム時、7時間
・歴史  紀元前(BC)10世紀頃から都市国家が生まれ、BC7世紀には都市国家ローマが形成され発展する。
      やがてイタリア半島を征服し、100万人以上の都市に変貌し、現在の遺跡が建設されている。
      4世紀、コンスタンティヌス帝が首都をイスタンブールに移し、バチカンの法王庁を除いて衰退する。
      15世紀には貴族が一族から法王を出そうと競い合い栄えたたが、教会が免罪符を売る
      ようになり、争いが起こる。19世紀初めにはナポレオン配下になる。1861年エマヌエーレU世により
      イタリア王国が建設され、第二次世界大戦を経て1948年共和国となる。 

霧の深いミラノを7:40に出発する。ヴェネツュアへ進む途中のベローナまで160kmを進む。霧が深く渋滞もあり、 高速道路に乗るまでに時間がかかる。日が昇るのも遅く、霧の中で日の光がボンヤリと眺められ、 周りは雪が残り、木々は霧氷で美しく輝いている。
T山さんのガイドで、ミラノが日本では稚内、ローマは函館と同じ位の緯度だそうで寒さの度合いが理解 できる。
途中、トイレ休憩の売店で水を購入する。1.5lの水が1.38EURと200円以上もする。トイレも有料で0.5EURと 物価・習慣費用は高い。

ベローナに到着して現地ガイドの案内で街中に進む。個人毎にイヤホーンが配られており、説明が聞き易く、 道路の大理石にアンモナイトの化石が埋まっているのもよく分かる。
まずはシェークスピアの戯曲で有名な「ロミオとジュリエット」のジュリエットの家のテラスを見学する。小さな中庭とテラスで 期待はずれの感がある。シエークスピアもベローナには来ていないとのことだ。
街中を見学しながら広場に行くと朝市が立ち、青空と周りの建物が美しく輝いている。
 
ベローナの街並み
ジュリエットの家
町の朝市

街を歩き広場に行く。円形劇場アレーナが広場の中に堂々と建ち、寒い中人々が忙しく歩いている。 ここで自由行動になり落着いた街並みを楽しむ。若い人はまだ雪が残っているのにジェラードを食べて いる。街の商店には"SALDI"の札が店頭に貼ってあり、"Sale"期間の真っ只中とよく分かる。
ベローナの建物にはM形の文字模様が建物の上に飾られ、当時のM家の勢力を表わしている。集合して 立派な城壁に沿ってバスの駐車場に行く。
 
円形劇場アレーナ
M形の模様の建物
ベローナの城壁

11:30、バスに乗り、ヴェネツィアへの115kmの行程を進む。ベローナは霧が無かったが段々と深くなって来る。 道路の近くは見えるが、遠くは望めない。


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