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「冬のイタリア」旅行記
○ 「シエナ」 (1/23)
フィレンツェには3連泊するが、今日は自由行動かオプショナル・ツアーのトスカーナ地方の街巡りの選択なので、前回 訪れていないシエナ・サンジミニャーノ観光に訪れることにする。
9時出発に合わせて、食事をし簡単に荷物をスーツケースに入れておく。10人程度の参加者でバスでは ゆっくりと2人席を1人で占領して約1時間、60kmの道を進む。昨日の日本人の現地ガイドが同行して くれる。
シエナは12世紀以来、商業と金融で栄え、常にライバルであったフィレンツェと覇権を争った中世の都市国家の 面影を残す坂道の街だ。
立派な城壁がめぐらされた公園で男性の現地ガイドが迎えてくれる。面長の方で「藤田まこと」と自己 紹介されていた。シエナを良く知った日本人ガイドがいても、イタリアのガイド・システムは本当にシビアで各都市とも 地元のガイドがいなければ観光案内は出来ないのだ。
天気も良くなり青空になったが、風が強く寒さはそれなりに厳しい。
サンドメニコ教会(?)の外観を見学して街中に進む。遥か向こうに街の中心であるプブリコ宮殿の高いマンジャの 塔が望まれる。
シエナの城壁
サンドメニコ教会(?)
プブリコ宮殿のマンジャの塔
静かな石畳と古い建物が立ち並ぶ街中を進む。サリンベニ広場は豪華な宮殿に囲まれ、中央には石像が 立っている。建物の壁面には彫刻が施され古都の風情が一杯だ。石畳のメインストリートはそれなりに人通りも 多く、ショッピングを楽しんでいる。説明を聞いているが、建物の名前を聞いても覚えていない教会 を見たり、シエナを開拓した創始者が猪によって育てられた伝説から、猪が子供に乳を飲ます像を 見学する。
サリンベニ広場
メインストリートの人通り
猪が子供に乳を飲ます像
→
拡大
街中の石畳の坂道を進む。広いカンポ広場入口の集合場所を確認してドゥオモに向かう。途中の建物の柱 には彫刻が刻まれ、古い井戸のつるべも残っている。名前は憶えられないが、一つひとつの建物に 歴史が埋まっている古都だ。
坂を登り、広場に出ると11世紀から14世紀に建てられた白・黒・ピンクの大理石の外壁が変に新しく 感じるドゥオモと横の鐘楼が現われる。異空間に来た感じだ。ここで自由時間となり、先程のカンポ広場 入口で集合となる。
ドゥオモを堪能した後、集合場所に戻りながら小さな店に入りショッピングする。建物の間からプブリコ宮殿の 高いマンジャの塔が望まれる。
カンポ広場は世界で一番美しいとも云われるそうで、貝殻の形をして蝶番に向かって緩やかな傾斜を なしている。その傾斜の広場は旧市街地の9地区に色分けされており、そこで全市の集会が行われた とか。
毎年7月2日、8月16日には広場の外周を裸馬で競争するパリオが行われ、観客席も含め満員になるそうだ。 テレビで見たことがある光景だ。(写真を撮るが上手く写っていないのは残念)
T山さんから広場の片隅にあるお菓子屋さんに珍しいお菓子があるとの話で買いに行く。(帰って 食べたが、ナッツ・乾燥果実が入って美味しい)
本当はこの広場に建つプブリコ宮殿のマンジャの塔に登り、裸馬の競馬が行われる広場を見下ろしたいと 思っていたが、時間がないので諦める。
彫刻のある建物
ドゥオモと鐘楼
プブリコ宮殿のマンジャの塔
古めかしい教会
古い井戸
ドゥオモの鐘楼
カンポ広場とマンジャの塔
全員で駐車場に戻る途中にトイレがあるので、0.5EUR支払って用を足す。イタリア各都市の公共トイレはほとんど 有料トイレなのだが、どうもお金を支払うのには抵抗がある。
短い時間ではあったが、トスカーナ地方の有名なシエナの街の雰囲気を味わえたことの余韻を胸に、 「藤田まこと」さんにお別れして、12時に次のサンジミニャーノに向けて出発する。
○ 「サンジミニャーノ」 (1/23)
中部イタリアのトスカーナ地方を行く。ブドウ畑・オリブ畑が多く、糸杉が名物の平原をのどかな明るい陽光を 浴びる風景を見ながらのんびりとバスは進む。
13時過ぎにシエナと同じように丘を登ったサンジミニャーノの街に入り、レストランの前で停まる。降りると風が 非常に強いのに驚く。空は晴れているが風はすごい。
10人のグループで野菜のスープ・チキン・デザートの昼食だ。スープには色々な野菜がたっぷり入っており、 久し振りに野菜を食べた満足感が一杯だ。家庭菜園で作っている根菜類が多く嬉しい。ワインが美味しい とのことでハウスワインを頼むとボトルで6EURと安くて美味い。
サンジミニャーノは国中が法王派とローマ皇帝派に分かれて争っていた13-14世紀に貴族達が砦として建てた塔が 一時は72を数え、現在でも狭い街に14もの塔が林立する「美しい塔の街」としての観光地だ。
イタリア女性の現地ガイドが来られ、彼女の先導で坂を登る。強い風の中、坂道を登って行くと城壁があり、 戦いの歴史を感じさせる。サン・ジョバンニ門から市街に入る。シエナに比べて人通りは少なく、静かな石畳と 石造りの建物を縫ってひたすら登る。中世のたたずまいがそのまま残っている感じは、フィレンツェ、 シエナ以上だ。街角の狭い道の間から塔が望める。
サン・ジョバンニ門
石造りの建物
建物の間からの塔
所々の坂道からは田園風景の展望が開け、丘の上に建つサンジミニャーノの立地が良く分かる。
坂を登って行くとやがてチステルナ広場に建つ、参事会教会の古めかしい造りが迎えてくれる。人が誰も いないので静けさを余計に感じる。
田園風景の展望
チステルナ広場
参事会教会
参事会教会の横にあるポポロ宮に入る。中庭の周辺の回廊の壁には美しい壁画が施されている。ゆっくりと 中庭の壁画を観賞して、外に出て近くの城壁に向かう。
本当は塔に登りたいが、時間的に無理なので見晴しの良い城壁から展望することにする。塔の街と 云われるサンジミニャーノの景観と周りのブドウ畑や田園風景を強風の中で楽しむ。青空との対比が美しい。 当時、貴族達は塔の高さを勢力の証しとして競ったそうだ。そのうち、高さの規制が出来、今度は ツインタワー的に2つの塔で倍の高さだと競ったそうだ。
ポポロ宮の中庭
ポポロ宮の中庭の壁画
サンジミニャーノの塔
城壁からの塔の数々
城壁からの街と田園風景
静かな街並み
静かな石畳の坂道を降る。小さな小道の向こうにも石造りの建物が歴史を刻んでいるようだ。
バスの駐車場に戻り、フィレンツェに向かうのだが、皆の要望でスーパーマーケットに立ち寄ることになった。CO-OPが 街の外れにあり、昼休みから15時開店で少し待つことになるが、定刻になってもオープンしない。ガイド さんがイタリア的と云われ、よくあることらしい。
大きな生協でフィレンツェに戻って食事に出るのも面倒なので食料を買うことにする。ヴェネツィアと同じように 生ハム・サラミソーセージやパン、ビールを調達し、地元の食料品を土産として買う。
トスカーナの夕陽を浴びながらフィレンツェに戻る。途中ウトウトとしながら、17時過ぎにホテルに到着し、ゆっくりする ことにする。今回の行程はゆったりしているので体には楽だ。生ハム・パン・ビールで軽い夕食を食べ、 TVを見るが、日本のようにローカル番組はなく、全国放送的なものばかりだ。イタリア語の放送は分からない ので、CNNを見たりいるがこれも分からない。サッカー番組も思ったより少なく、これを見るしか仕方が ない。イタリア以外の放映もあり、ベッカムも登場した。
明日はアツシジ経由でローマに向かうので、荷造りをしっかりして眠る。
○ 「アッシジ」 (1/24)
3連泊のフィレンツェも好天に恵まれて有意義な観光が出来た。今日は最終予定地のローマに向かう途中、アッシジに 立ち寄る。
5:30'モーニングコール、6:30'朝食、7:00'出発と今回のゆっくりした日程の中では少しあわただしいスケジュール だ。久振りに全員が揃ってバスはアッシジに高速道路を進む。昨日は晴天だったが、道路の両脇には 残雪が残り、寒々しい風景が流れて行く。大きな湖を通り、かって中田が所属していたペルージャの街を 眺めてまだ雪の残るアッシジの街に到着する。
アッシジはスバジオ山麓に広がる聖フランチェスコ(1182-1226)が生涯を送った聖地で、世界中から巡礼が訪れる。 フランチェスコは裕福な繊維商の息子として育ったが、ある日一切の財産を捨ててキリストの教えに従う道を 選び、聖人となったそうだ。
残雪の平原から丘に登って行く。この辺りの街は丘の上にあるようだ。駐車場にバスを停め、現地ガイド の案内で落着いた静かな石畳の坂道を登る。数年前に大地震があり、建物が崩壊したニュースを聞き心配 していたが、傷跡を見ることもなく一安心する。
人気のない雪が残る広場の向こうにピンク色に輝く聖フランチェスコ教会が現われる。
アッシジの街並み
聖フランチェスコ教会
聖フランチェスコ教会の入口
中は撮影禁止だが、フレスコ画(壁画)が薄暗い教会内にたくさん飾られている。地下には聖フランチェスコが 埋葬されているそうだ。静かな教会の重々しい雰囲気の中で教内を巡る。
牧師さんに出会う。説明にあった腰紐の結び目が3つある。これは聖フランチェスコ教会の教義である愛・ 平和・清貧を表わすシンボルだそうだ。
別の出口から外に出ると2階の回廊部は雪が残っており、ここからの聖フランチェスコ教会の姿は美しい。 回廊からの展望は雪空で遠くを望めないが、山裾にサンタマリア・デッリ・アンジェリ教会が見られる。
駐車場へ戻る途中、土産物屋に立ち寄り、前回買った牧師さんが酒を飲んだりしているユーモラスな人形を 探し、少し違うが同様の人形を購入する。
聖フランチェスコ教会の回廊
聖フランチェスコ教会
ユーモラスな牧師の人形
短時間の見学だったが、地震の被害も修復されたアッシジのシンボルである聖フランチェスコ教会を見学して バスはローマに向かう。
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