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「冬のイタリア」旅行記


○ 「ラベンナ」 (1/21)

2日間のヴェネツィア滞在も終え、モーニングコール・6;30、朝食・7:15、出発・8:00でフィレンツェに向かう。
 
輝く霧氷
途中のまだ訪れていないモザイクの街・ラベンナ、小さい独立国・サンマリノに立ち寄って次の宿泊地フィレンツェに 向かうのだ。出発の時間も霧は深く、ついにヴェネツィアで日の光は見ることが出来なかった。

バスは平原を南下するが、雪景色が多くなり、南に向かっているのか疑問を感じる位だ。途中のトイレ 休憩の場所は何もなく、平原の真っ只中で周りの樹氷が美しい。
約2時間・145kmを景色を眺めながらバスに揺られ、ラベンナに到着する。
ラベンナは5世紀の始めに西ローマ帝国の首都がミラノから移されて黄金時代を迎え、キリスト教のモザイク宗教画を 中心にビザンティン文化が栄えた小さくて静かな街だ。

バスが停まり、ここでも現地ガイドが来られたが、貫禄十分なイタリア女性で流暢とは云えない日本語で 説明していただく。T山さんの話ではラベンナで唯一日本語が話せる日本語名「雅子」さんと云うガイド だそうで、日の丸の扇子を持ったユニークな方だ。サッカーの中田・中村がイタリアからイギリスに行ったことは 残念だとも。
現地ガイドの案内で街中を進む。土曜日なので結構人通りも多く、観光地であることも分かる。 サンタヴィターレ教会に向かう。中庭のある少しイスラム文化が入ったような落着いた教会だ。通路にも モザイク模様が施されている。小さな陶器を敷き詰めたきれいな模様だ。
教会内が混雑していたので、庭に出て八角形のガッラ・プラチデァ霊廟に向かう。レンガ造りの素朴な建物だが 中に入り、天井・壁に施されているモザイク模様・絵に驚く。薄暗い室内だが輝いている。
再び教会に戻り静かな教会内部の雰囲気を味わう。モザイクの宗教画や各種の模様が天井・壁一杯に 描かれ圧倒される。
 
サンタヴィターレ教会の中庭
八角形のガッラ・プラチデァ霊廟
ガッラ・プラチデァ霊廟のモザイク天井
 
サンタヴィターレ教会の天井
サンタヴィターレ教会の壁画
サンタヴィターレ教会のモザイク宗教画

外に出て石畳の街の中を散策する。モザイク模様の食器・額縁・アクセサリーが飾られた店が多く軒を並べて いる。しばらく自由時間となりショッピングを行う。
再集合し、人通りの多い道を進み、ラベンナの古い街並みを楽しむ。街の中心にあるポポロ広場を通り、 この地で没したダンテの墓に参拝する。ダンテはここで没したが、正式なお墓はフィレンツェにあるそうで、 室内の灯明の油はフィレンツェから寄付されているとか。
石畳の美しい街には高い塔もあり、古都の趣をゆっくりと味わう。、
昼食のためレストランに行き、ラザニア、白身魚フライ、アイスクリームを食べる。白のハウスワインは500ml・4EURを楽しむ。
 
ポポロ広場
ダンテの墓
ラベンナの塔
広場の像



○ 「サンマリノ」 (1/21)

昼食を取り、13:30'次の目的地のサンマリノに出発する。現地ガイドの夫人が日の丸の鉢巻をし、見送って くれた。
約80kmの距離を2時間程度で進む。車窓の風景は寒々とし、日の光も望めない。サンマリノは標高759mの ティターノ山の城壁に守られた独立共和国でイタリアのど真ん中に堂々と営んでいる。バスは山頂を目指して イタリアとの国境の検問も無く、スイスイと登って行く。

●サンマリノの概要
・国土  東京都世田谷区と同じ位で世界で5番目に小さい国
・人口  約3万人 イタリア語がほとんど。キリスト教(カトリック)
・時差  8時間。サマータイム時、7時間
・歴史  4世紀初頭、ローマ皇帝によるキリスト教徒迫害を逃れるため、マリーノという石工がこの地に
      たてこもり、信徒を集め共同体を作ったのが建国の伝説とされている。
      中世にも天然の要塞を利用し外敵の侵入を防ぎ、自由と独立を守り続けた。
      1631年にローマ法王により独立的地位を認められた。1862年にイタリアとの友好善隣条約を
      結び近代国家としての主権と独立を確立した。

急な坂を登り、シーズンでは上の駐車場には行けないそうだが、シーズンオフで一番上の駐車場まで行く。 山の頂上まで行くにはまだまだ距離があるが、結構高い所まで登っているので見晴しは素晴らしい。
このような山深い所にキリスト教を守るためにサンマリノ国を建国し、城壁が山を巡っているのは当時の 厳しさがうかがわれる。
バスの駐車場から雲海がたなびく風景に見とれるが、風はないが寒さは厳しい。現地ガイドの案内で サンフランチェスコ門を入り、山を登って行く。この国の名産は切手ということなので、イタリアとは違った 白いポストをパチリ。石畳の狭い道の両側にはお土産店屋が建ち並び、観光地としても有名なようだ。
 
サンマリノからの展望
白いポスト
サンマリノの街並み

バス駐車場に16時集合で見学に向かう。    
サンマリノ教会
サンマリノ共和国のスタンプ
T山さんから観光案内所でパスポートに切手を貼ってスタンプを 押印してくれるとの話を聞き、ぜひパスポートに印したいと思いながら、政庁舎に向かう。 前の広場には少し雪が残っている。

観光案内所の場所を確認し、上に進むとサンマリノ教会があり中に入るが、中の見学もそこそこに 観光案内所に戻る。素早く行動したので、まだ誰も来られておらず、パスポートと2.5EURを窓口に出す と切手を貼ってサンマリノのスタンプを押してくれる。今までパスポートに切手等貼ったことがなかったので、 初めての良い記念品だ。
観光案内所の窓口の横にPR用のハガキが置いてあったので、1枚いただき、家にハガキを出そうと考え、 切手売り場を探すと土産物屋に切手を売っている看板があったので、聞くが売り切れとのこと。
記念に切手を買う人も多いようだ。丁度、現地ガイドが通られたので、切手売り場を尋ねると違う店に 連れて行ってもらい購入出来、白いポストに投函する。(帰国後2日目に到着)
 
サンマリノの街並み
政庁舎
サンフランチェスコ門

短い時間だったが、世界で5番目に小さい国に訪れることが出来た。イタリアの中にはローマで訪れるバチカン国も あり、歴史と宗教の関係は難しいものだ。
バスは190km離れたフイレンツェに向かって、サンマリノ国境を越えて進む。イタリア半島の真ん中を走る山脈を越えて 進むが薄暗くなった山々は少し寂しい感じだ。
高速道路に乗り、フィレンツェ空港の近くにあるIBIS.NORD.ホテルに到着したのは19時過ぎでホテルでの夕食となる。 メインはトスカーナ風ステーキでボリュームもあり、思ったより柔らかいので赤ワインで一日の疲れを癒す。
部屋は結構広いので3連泊には快適だ。ここもバスタブはなく、シャワーだけだが固定式ではないので 使い勝手が良い。バス移動が長かったのでシャワーを浴び、ぐっすりと眠る。


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