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「冬のイタリア」旅行記


○ 「ローマ」 (1/24)

10:30'バスは雪の残るアッシジから高速道路に乗ってローマに向かう。トスカーナ地方の丘の小都市と平原のブドウ 畑やオリーブ畑を堪能して、イタリア首都であり古代帝国のローマへ進む。バスに揺られてウトウトとしながら。
ローマ市内のレストランで昼食となる。青野菜のサラダと牛肉の煮込み、ポテトを赤ワイン(6EUR)でいただく。美味し くてお替りの薦めでお替りをする。

昼食後、若くて日本語ペラペラの男性現地ガイドが来られ、バスに乗りヴァチカン市国のカトリックの総本山 サンピエトロ寺院に向かう。バスの中からローマ市街を眺めながらテヴェレ川を渡り、ヴァチカン市国の入口近くまで 進む。

●ヴァチカン市国の概要
・国土  0.44ku(日本の皇居は1.15ku)、東京ディズニーランドとほぼ同じ。世界最小の国。
・人口  792人(2004.5) 公用語はラテン語、外交用語はフランス語、業務用語はイタリア語。
・時差  8時間。サマータイム時、7時間
・歴史  64年頃ネロ皇帝の迫害で殉教したキリストの使徒ペテロがバチカン丘に葬られる
      349年ペテロの墓の上に、聖ピエトロ聖堂建設。756年ラベンナ等の都市をローマ法王に寄進(法王領の始まり)
      1870年イタリア軍、法王領に侵入。1929年イタリアとローマ法王庁との間でラテラノ条約を締結し、
      イタリアはヴァチカン市国を独立した主権国家として承認する。
      ローマ法王は約10億6千万人のカトリック教会の最高機関で第265代法王ベネディクトゥス16世は2005.4.24即位。

バスの停まれる所で下車し、歩いてサンピエトロ寺院に向かう途中で警備の警官に出会う。
ヴァチカン市国の警備はスイス兵がやっているとのことだ。人通りの多い道を進むとサンピエトロ寺院の広い広場 に到着し、堂々としたカトリックの総本山サンピエトロ寺院が迎えてくれる。昨年4月の新法王選出の秘密選挙会 議(コンクラーベ)の時はこの広い広場に数万人の信者がその瞬間を待ったそうだ。 見事な柱が林立する寺院に見惚れる。
 
スイス兵の警備(?)
サンピエトロ寺院
サンピエトロ寺院の柱

サンピエトロ寺院の屋上には歴代の法王(?)の像が立てられている。寺院に入場するために並ぶ。シーズンオフ なので列は短いが、20分位で荷物検査を厳重に受けた後、寺院に入る。夕暮れが近くなり青空と寺院の コントラストが美しい。
余り時間はなかったが寺院内を自由行動で巡る。荘厳な雰囲気の中でクーポラを内側から見上げ、カトリックの 総本山の息吹に触れる。信者の方々は一つひとつの像・絵画・祭壇を信心深く礼拝しておられる。
サンピエトロ寺院の像
サンピエトロ寺院の正面
サンピエトロ寺院の内部
寺院のクーポラ内部

寺院を出て、横の郵便局に行く。サンピエトロ寺院の水彩画の絵葉書を買って家に記念に投函する。 (帰って4日目に到着した)
 
トレビの泉

広場でもう一度夕陽にかがやくサンピエトロ寺院を眺め堪能する。世界の信者がここに来たい気持ちが 分かるような気がする。
明日はオプショナル・ツアーでナポリ・ポンペイに行かれる方もいるので、ローマの名所であるトレビの泉にバスで向かう。 前回来た時は人で一杯で泉に近付くのも大変だったが、人も少なくゆっくりと泉に近付き、持参した 5円玉を取り出し、後ろ向きにコインを泉に投げ込む。前回訪れた時もコインを投げ入れたので再訪問出来た のだろう。
1ケ月前にTVで「ローマの休日」を久し振りに見た。ヘップバーンが髪の毛を切る美容院のロケ地はトレビの泉の 右側の店だと聞くが、今は空家になっている。映画の本拠地に来ているのは嬉しい。

人込みが多い、石畳の道を次の観光地であるスペイン広場に向かう。T山さんからスリには注意するようにと アドバイスされたが、ジャンパーを着ているので大丈夫だろうと思う。所々にジプシーの姿も見られるので 気を許せない。
スペイン広場に到着し、18:20に広場の最上部に集合で自由行動になる。ブランド街も近くにあるため ショッピングに行く方もおられる。スペイン広場は寒いので人は少ない。広場の下に船の噴水が寒々と水を 噴出している。
近くの街角を巡る。薄暗い街角にはショッピングや食事に向かう人で溢れている。暗くなった路上で 路面の工事をしている。15cm角位の石畳の石を一つづつ埋めていく作業をしている。アスファルト舗装すれば 簡単に出来るのを・・・・。歴史の街・ローマをそのまま保存しようとする心の表われだろう。 この姿勢は日本の街にも適用しなくては。
スペイン広場の最上部に行き、下を見下ろすと街灯の明かりが美しい。昼間の広場とは違った幻想的な 光景だ。
 
夜のスペイン広場(ピンボケ)
船の噴水
スペイン広場からの展望

スペイン広場の上の道路からバスに乗り、今夜のホテルに向かう。ローマのホテルはグレードアップしたので、サンタンジェロ城 近くのビスコンティ・パレスで、そこで荷物を降ろす。基本ホテルの方の荷物はそのままバスに置き、添乗員のT山 さんがホテルに荷物を置きに行き、現地ガイドの案内で近くのカンツォーネディナーショーのレストランに向かう。
 
カンツォーネディナーショー

ホテルから5分程度のレストランに入るとギターを持った3人の男性歌手が歌を歌いながら迎えてくれる。テーブルに 着くと次々と懐かしい歌を歌い、時には笑いを取るエンターテイメントだ。スパゲティー、鳥焼きの野菜添え、 ティラミスに赤白のワインが付いている。ワインで乾杯し歌を楽しむ。日本の歌もあり、手拍子や踊りもあり 楽しい一時だ。余りワインを飲む方がおられないので次々と杯を重ねる。
リクエストすれば歌ってくれるので、大学時代ボート部の部費調達で、大阪のフェスティバル・ホールで「カンツォーミネの夕べ」 を催した時、歌手ジリオラ・チンクエッティーが歌っていた「ノノレタ」をリクエストする。
思い起こすとチケットを当時のお金で8万円位受け持たされ、友人だけでは売りさばけず、女子大、 音楽大学の前で売りさばいた。 当時のアルバイト料が日給500円、肉体労働で800-1000円なのに、最低が700円、最高が3500円のチケットを売る のは大変だった。
懐かしい歌を情熱的に歌ってくれた。ガイドさんからチップはいくらでも良いが、お札の方が良いとの アドバイスがあったので、最低の5EUR札を渡す。

十分堪能してレストランを出てホテルに戻る。基本ホテルの方とお別れしてチェックインする。外観は古い感じだが、 内部はきれいで機能的だ。部屋も広く、スーツケース置きも2つありgood。バスタブにたっぷりとお湯を張って 久し振りにゆっくりと浸かる。日本の風呂には及ばないが、寒い時期のシャワーだけでは物足りなかった ので、足腰を温める。
天気予報では明日は天気が良さそうだ。明日の自由行動の計画を確認して眠る。


○ 「ローマ」(自由行動) (1/25)

ナポリ・ポンペイへのオプショナル・ツアーがあるが、前回訪れたので止めてローマ市内観光の自由行動とする。天気も 良さそうなのでゆっくりと古都ローマを楽しもう。
 
地下鉄駅の新聞販売店
ビスコンティ・パレス

6:30頃、薄暗い中ホテルの場所の確認と散歩を兼ねて外に出る。ローマの日の出は7時過ぎで遅い。古びた 街並みを地図を頼りに最寄の地下鉄のレパント駅に向かう。
日の出前なので人通りは少なく、重々しい石造りの建物の小道を通るのは少し寂しい。大きな通りを 越えて進むと地下鉄から降りたと見られるたくさんの人が来る。その方向に進むとM字の地下鉄の 入口があり、降りて行くが薄暗い。降車した人は出口で検札も無くフリーパスで出て来る。日本とシステムが 違うのだ。全線均一料金なので改札でチェックすれば良いのだろう。
地上に出て角のタバコ屋でチケットを買う。地下鉄・バスが共通で使える1日券(4EUR)を購入する。これで今日 一日、自由に行動できる。
ホテルに戻り朝食にする。内容も今までより良く、パン・コーヒー・生ハム・果物をたっぷりと食べる。

8時過ぎにホテルを出発して市内観光へ。事前に検討していたコースを少し変更して、ホポロ広場に向かう。 ホテルからゴミゴミした街角を縫ってテヴェレ川沿いに出てマルゲリータ橋を渡り進むとポポロ広場だ。ポポロ広場は ローマの北側に位置し、ローマに入る巡礼者の関所が設けられていた。コルソ通りを挟んで建つ2つの教会、 通称・双子寺は有名だ。
まだ時間が早いので広場に人影は無く、通勤の方が通り過ぎる位だ。双子寺は逆光の中でそっくりな 姿を見せている。静けさと歴史を感じて昨夜訪れたスペイン広場に向かう。
路上駐車の多い石畳の道を通勤の人とぶつかりながらスペイン広場に到着する。スペイン広場は近くに スペイン大使館があったことに由来し、映画ローマの休日で一躍有名になった所だ。
昨夜の幻想的なライトアップと違った静けさの雰囲気を味わう。人影も無く本当に静かだ。船の噴水も はっきりと見られる。前回は思ったより小さいと感じたが、結構広い階段広場だ。
 
ホポロ広場の双子寺
船の噴水
朝のスペイン広場

スペイン広場駅から地下鉄に乗り3駅先のローマの中心となるテルミニに行く。地下鉄の入口で1日乗車券に刻印し 案内に従って進むと係員が検札していた。刻印しなくても入場出来るのでチェックしているのだ。
テルミニ駅の地下街をざっと見て地上へ。 ここからバスに乗り市街地を見物しながら土地勘を掴みながら、昨日訪れたヴァチカン市国のサンピエトロ寺院に 向かうことにする。テルミニ駅からサンピエトロ寺院へは64番の直通快速バスがあるので停留所を探し、満員の バスに乗車する。ここでは刻印はせず、もし検札があっても見せるだけで良い。
バスは渋滞した街中をノロノロと進む。地図を見ながらここは○○だとチェックし、ここへも来ようと考え ながら見物する。古い建物・教会・遺跡跡が方々にあり、テヴェレ川をエマヌエーレ2世橋で渡りサンピエトロ広場の 近くまで行く。バスを降りてサンピエトロ寺院に向かうとまだ10時頃だが、昨日より人は多い。青空を 背景にサンピエトロ寺院をもう一度ゆっくり眺める。広場の真ん中にキリスト誕生の人形が飾られている。
サンピエトロ寺院は暴君ネロによって惨殺された聖ペテロ(サンピエトロ)が殉教した場所に建てられた。16世紀以降も 建築が引き継がれ、ルネッサンスとバロック様式が調和した壮麗な聖堂が完成したそうだ。
 
サンピエトロ寺院
サンピエトロ寺院の像
キリスト誕生の人形

昨日と同じように列に並ぶ。西欧人の団体・個人が 長い列をなしている。荷物検査を受けて入場し、寺院には入らず横のクーポラへの登り口に行く。
サンピエトロ寺院の入場は検査はあるが無料だが、クーポラに登るのは5EUR必要だ。今回の旅行では高い塔・ クーポラに登ろうと考えていたが、実行出来なかった所が多かった。今回は天気も最高でサンピエトロ寺院の クーポラからローマの全景を眺めようと。
階段を登り始めると昨日教会の中から見上げたクーポラの内側に出た。金網が張ってあるので下を上手く 写せなかったが、クーポラ内部のモザイク模様が美しい。見上げるとクーポラの壁画と上の穴(?)が見られる。
 
クーポラ内部のモザイク模様
クーポラから下を見る
クーポラの壁画と上の穴(?)

クーポラの内側を登って行くのかと思っていたが、内部を見られたのはここだけで、外側の急な階段を 息を切らせながら登る。汗ばんだ額に外気が気持ち良く感じる頂上に出て一息入れる。屋上を広場の 方向に進むとサンピエトロ寺院の前の広場が真下に広がり感嘆の声をあげる。屋上は人で一杯だ。
青空と広場、ローマの街並みをしばし眺める。あの広場がコンクラーベの時は人で埋まったニュースを思い出し、 法王の偉大さを改めて感じた。
コロッセオがどこにあるのか探すが分からなかった。ローマは広いのだ。周辺の景観を楽しみ、階段を降りて クーポラの下の寺院の上に立つ像を裏側から見る。遠くから見ると立派に見えるのだが、近くから見ると 少し寂しい像だ。(楽屋裏は見るものではない)
 
クーポラからの眺め
クーポラからサンピエトロ広場
サンピエトロ寺院の像の裏側

ゆっくりとローマ市街の展望を楽しみ階段を降る。
 
ミケランジェロ作の聖母・ピエタ
演奏する信者

登りと降りの階段が違うので、もう一度クーポラの内部を見ようと思ったがダメだった。
教会のフロアに降りて昨日見落としたミケランジェロ作の悲しみの聖母・ピエタ像を見る。人が一杯で前に行け ない位だ。

外に出ると楽団の演奏が聞こえるので、広場の方に行くと正装の老若男女の地方の信者と思われる 方達が演奏を終え集合していた。カトリックの信者が色々な形で礼拝しているのだ。
クーポラに登れたことの喜びと感動を秘めてサンピエトロ寺院を後にする。

サンピエトロ寺院の参道には黒人が土産物を売る店や立売りが多く、カバン・絵葉書・絵画等を売りに来る。
テヴェレ川をエマヌエーレ2世橋で渡り、2世紀にローマ帝王ハドリアヌスの霊廟として建造され、後に要塞としても 使われたサンタンジェロ城を眺める。
ローマの道は車が溢れて渋滞が多いが、小型車が目立つ。昔の狭い石畳の駐車が多い道を走るのは小型車 の方がベターだが、日本では余り見られない2人乗りのミニカーがたくさん走っているのに驚く。
コロナーリ通りを進んで行くが、昼近くになり昼食と考え、探すが適当な所が見つからないので、バスに乗り テルミナ駅に戻る。1日乗車券の利点を活用する訳だ。テルミナ駅の地下街で人気のあるピザの店を見つけ、 カプリチョーザとマルゲリータを食べるが1枚が大きいのに驚く。
地下鉄でコロッセオに行こうとするが、午前中に乗った地下鉄もそうだが、落書きが一杯で驚く。元の 姿が想像出来ない位のひどさだ。スリに注意してコロッセオに向かう。
 
サンタンジェロ城
たくさん走るミニカー
地下鉄の落書き

地下鉄を降りて地上に上ると古代ローマの最大の娯楽場として猛獣や剣闘士のショーが行われたコロッセオの堂々 とした姿が現れる。BC80年にこのような円形競技場の建造物を作るローマ帝国の凄さを感ぜずにはおら れない。
コロッセオの周辺には観光客も多く、物売りもたくさんいる。入場者する人の列は長いが、前回内部は 見たのでパスして、横に建つコンスタンティヌス凱旋門を見上げる。青空の下の古代建築物は映える。
 
コロッセオ
コロッセオ外観
コロッセオとコンスタンティヌス凱旋門

コロッセオからローマの街中にこのような場所があるのかと驚く、遺跡が密集するフォロ・ロマーノに進む。 フォロ・ロマーノはローマ時代の政治・経済・民衆の中心地として栄え、ローマ帝国滅亡後土に埋もれ、19世紀に なって発掘が開始され当時の大都市の姿が明らかになった。「木の文化」では存在出来ない「石の文化」 の偉大な遺跡だ。
AC70年に建てられたローマ最古のティトウス凱旋門をくぐってフォロ・ロマーノの遺跡群に入る。異時空間に来ている 錯覚を起こす遺跡の数々が一面に展開する。ローマ時代の歴史に精通していれば、どれもが歴史に残る 遺跡だろうが、理解出来ないのは残念だ。写真と見比べながらアントニヌス・ビウス帝とファウスティーナの神殿やカストル の神殿を巡る。見学の途中でツアー仲間の新婚さんとばったり会う偶然もある。
フォロ・ロマーノの少し高台から今まで歩いて来た遺跡を振り返るとローマのど真ん中によくもこのような遺跡が 埋まっていて再現出来た考古学者の執念を感じる。崩れた柱が道端に転がっていて、その彫刻された 模様の見事さに驚く。高台からはサトゥルヌスの神殿跡の6本の柱が望まれる。
 
ティトウス凱旋門
アントニヌス・ビウス帝とファウスティーナの神殿
カストルの神殿
 
フォロ・ロマーノの全景
サトゥルヌスの神殿
青空と遺跡
夕陽に輝く遺跡

フォロ・ロマーノの道はガレキや土もあるが、見事な石畳が施されている。熊野古道の石畳にに比べると大きく 艶がある感じだ。歴史の違いもあろうが、歩き込まれた石畳だ。出口の所に古代そのままの水呑み場 があり、当時を偲ばせる。フォロ・ロマーノを出た高台からもう一度見事な歴史的な遺跡を振り返る。

石畳の坂道を下って「ローマの休日」で有名になった「真実の口」があるサンタ・マリア・イン・ユスメディン教会に 向かう。石畳を長く歩いたので結構足の疲労感は強いがひたすら歩く。
真実の口は目立たない教会の中にあり、前回はなかなか分からなかった。教会の中には10数人の 観光客が並んで順番を待っている。定番の手を口に入れて写真を写すのだ。先日、名古屋のイタリア村に 行った時のコピーは本物を見ると良く出来ていると思わざるを得ない。
 
フォロ・ロマーノの石畳
古代の水呑み場
真実の口

歩き疲れたので、バスでエマヌエーレ2世記念堂に向かう。ヴェネツィア広場に堂々と建つエマヌエーレ2世記念堂は1870年 のイタリア統一を記念して、1911年に完成したそうだ。遺跡の街の中では近代的な建物で、正面の階段を 上ると第一次世界大戦の無名戦士の墓が祀られ、その上に馬上のエマヌエーレ2世像が建つ。
階段を上ると衛兵が守っており、高台となり見晴しも素晴らしい。東洋系の観光客が来ていたので、 撮影を頼み、話すと韓国から来ているとのこと。今回の旅行で韓国・中国の観光客と方々で会った。 イタリアの人気と各国の経済発展状況が分かる。
記念堂から眺めると右側に夕陽に輝く相似系の美しい寺院(名前は?)が建つ。
 
エマヌエーレ2世記念堂
馬上のエマヌエーレ2世像
夕陽に輝く美しい寺院

ヴェネツィア広場の横に建つヴェネツィア宮殿の壁際に静止像のパーフォーマンスをする女性(?)が立っているので、 少し離れた所からカメラを向けるとキッと睨まれた。目は動くのだ。
古めかしい建物が立ち並ぶ道を縫ってパンテオンに向かう。パンテオンはBC27年に建設された古代ローマ建築では 最も良く保存されている神殿でルネサンスの画家ラファエロやエマヌエーレ2世が祀られている。
太い柱が立つ正面の勇姿は当時の面影を伝え、薄暗い神殿内は大ドームからの光でほんのりと照らされ 幻想的な雰囲気だ。訪れる人も多く最古の建築美と神殿を観賞している。前の広場には彫刻を施された 立派な噴水が冷たく水を噴出している。寒かったが、広場の前のジェラート屋で1つ買って震えながら食べ、 一息入れる。
 
パンテオン
大ドームからの光
彫刻を施された噴水

少し薄暗くなって来た街並みをナヴォーナ広場に向かう。ナヴォーナ広場はドミティアス帝の競技場だっために 細長い形で、3つの噴水があり、中央の「4大河の噴水」は有名で美しい。広場には絵・置物等を売る 露店も出て暖かい時期には大いに賑わう所だ。歩き疲れて歩みは段々遅くなる。
 
4大河の噴水
噴水の彫刻
ナヴォーナ広場

日が暮れて来たので、ホテルに戻ろうと考え、ウンベルト1世橋でテヴェレ川を渡る。橋の上から夕闇に包まれた 今朝登ったサンピエトロ寺院のクーポラが望まれる。灯火が反射するテヴェレ川を見ながら渡ると正面は立派な 最高裁判所が建つ。
地下鉄・バスと交通機関も使ったが大半は徒歩での観光で自由行動をたっぷりと堪能した。
 
サンピエトロ寺院のクーポラ
灯火が反射するテヴェレ川
最高裁判所

夕食を食べようとホテル近くを歩く。再び新婚さんと再会しスーパーマーケットで買物をしたことを聞き、朝散歩 した方向に歩き、少し土産を買う。
適当なレストランが見つからず歩き廻り、やっとレストランに入る。言葉が余り良く通じないが、メニューを推察し、 カプリチョーザとマッシュルーム・リゾットを頼み、赤ワインを注文し、今日の充実した自由行動に乾杯する。 よく歩いたので空腹にワインが美味い。値段のメモを忘れたので定かではないが、結構高かった。
ホテルに戻り明日の帰国に備えスーツケースに荷造りする。ヨーロッパでは重量制限が厳しいとのことで、20kg 以上だと1kg当り、2-3000円の追加料金になるらしい。平均に詰め込んで、万一の場合手荷物にする 体制にする。
最後のイタリア、ローマの夜をバスタブにゆっくりと浸かり、今日の疲れを癒す。

丸一日、ローマ市街を歩き廻った。石畳の道ばかりを歩いたので疲れは溜まったが、遺跡・寺院・広場 等々堪能した。イタリアの首都なのに昔の遺跡がど真ん中に保存・発掘されている光景には驚く。
キリスト教の総本山・サンピエトロ寺院のクーポラからの眺めも満喫した。
疲れた足をマッサージしながら眠る。


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