「行程MAP」 ○ 「出発」 (2007/12/3-4) 昨年11月に東西文明の十字路と云われるトルコに行き、イスラム文化とキリスト文化に加えて東洋の文化も入り混じった 遺跡や人懐っこいトルコの人々に出会い、大いに異文化を楽しんだ。 世界史の発展過程から見ると一番初めにエジプトに行き、歴史の変遷に従ってギリシャ、ローマと行けたらなぁ〜と 海外旅行に行く前は考えていたが、スタートはイタリアだった。いつかはエジプトへの願望は膨らんでいた。 妻もトルコ旅行の経験で、中東地域の環境にも慣れ、エジプトへの抵抗も少なくなった様なので具体化することにした。 昨年のトルコ旅行の説明会で、エジプト旅行のベストシーズンは冬場だと聞いていたので、 色々なツァーを比較検討し、係員と相談しようと「JTB旅物語」の説明会に参加した。。 最近のツァーはほとんどがエジプト航空の直行便を使っている。サイトで調べるとエジプト航空は機内でのアルコール・サービスは 宗教上の理由でないとのこと。持ち込みはOKとのことだが、10数時間の飛行時間を考えると少し寂しい。 しかし、我慢してエジプト航空利用の13日間のツァーをメインに考えて説明会に行った。 この13日間のツァーは余裕ある日程だが、シナイ山での日の出等、マニアが行くような場所もあり、妻は二の足を踏むので 10日間のコースを検討し決定した。 このツァーはエジプト航空ではなく、カタール航空でドーハ経由となるため時間がかかるが、昨年のトルコ旅行でもトランジットは 経験している。ドーハは知らないため、それも一つの楽しみにしようと。勿論、アルコール・サービスはOKだ。 「太陽の王・ラムセス」(クリスチャン・ジャック、山田浩之訳、角川文庫)はフランス人の考古学者が史実を基に描いた全5巻の長編小説で、 今回旅行する行程も「ラムセス王」の遺跡が多い。 長編を読み出し、時代背景と当時のエジプトの風習を理解し、本に出て来る 登場人物の名前に由来する神殿を巡ると考えて分厚い文庫本5冊を一気に読破した。 今回の行程を地図で検証する。 鹿児島県出水市に単身赴任していた時に訪れた大隅半島の佐多岬は北緯31度で、同じ緯度の都市名が書いてあるポールに カイロがあったのを思い出した。 地図で確認すると北緯31度はカイロより北のアレキサンドリア付近になる。入国する所だ。 そこからナイル川を遡って北回帰線の南のアブシンベルまで向かうのだ。台湾の南部にある高雄と同じ位の緯度まで行くことになる。 緯度的には佐多岬から高雄まで南下するのだ。ナイル川に沿っての行程は魅力あると期待を膨らます。 10日間の日程だが、スタートは23時55分発のカタール航空なので5分だけで1日なので、実質は9日間になる。 前日にスーツケースを宅急便で送る。クロネコ便は無事空港に到着していることを確認し、安心して出発する。 17時過ぎに家を出て、駅前のうどん屋で「きつねうどん」を食べ、しばらく口に出来ない大阪の味を堪能する。 JRで大阪経由関空へ。 スーツケースを受け取り、受付時間まで丁度野球のオリンピック予選の決勝をテレビ観戦する。 星野ジャパンが台湾相手に熱戦中だ。 リードしている所で受付時間になり窓口に行くと長い列が出来ている。添乗員のT野昌子さんとご挨拶。 空港税+燃油料の28000円x2とビザ費用25US$x2を支払う。燃油料の高騰は本当に痛い。安い国内旅行が行ける金額だ。 受付手続きを終えて、再びテレビ観戦に戻る。大量リードに安心して出国手続きをして中に入るが、時間が 遅いので免税店も1店が開いているだけで、ラウンジも閉まっている。24時間空港を名乗るのならこの辺りの 改善も必要かと。 旅行出発時に嬉しい結果を得て、心置きなく出国出来る。 カタール航空QR-821便は定刻通り、23時55分に出発する。ほぼ満席で席の移動は出来ない状態で、真ん中の席で 長旅に備える。 QR-821はA330機種の2-4-2席で、各席に液晶モニターが付き、洒落た小袋に入った靴下・アイマスク・耳栓・歯磨きセットが 配られる。客室乗務員の態度も気持ち良く、さすが5つ星Airlineだけのことはある。 ドーハとの時差6時間に合わせる。向こうはまだ昼間なのだ。 離陸してしばらくすると夕食の準備が始まる。真夜中の食事だが、まずハイネケンビールで旅の安全を願って乾杯。 うどんを食べてから時間が経っているので、白ワインと牛丼の夕食を美味しくいただく。 個人モニターで映画を見たり、航路を見たりと時間を潰す。 アラブ系の航空会社に初めて乗ったことにより、珍しいモニターに接することが出来た。飛行機の進行方向とは別に 矢印が示されている。アラビア語なので、初めは何か分からなかったが、矢印が微妙に方向が変わるので考えると 聖地メッカを示しているのだ。飛行機の中でお祈りをするイスラム教徒へのサポートになっている。さすがアラブ系だ。 飛行機は松江からソウル、天津を通ってヒマラヤの北側からアフガニスタン、アラビア湾を過ぎ、ドーハに向かう。 うとうとと眠っている中に朝食のスクランブルエッグが出て来るが、お腹は一杯だ。 定刻の6時20分より40分も早く、5時40分にドーハに到着する。まだ薄暗い空港にタラップから降りる。 生暖かい風は南国のものだ。持参した100均で買った温度計は21℃を示している。 ドーハからアレキサンドリア行のQR-512は11時50分発なので、6時間もある。事前の添乗員との電話では市内観光があると 聞いていたが、6時間以上の場合だけで、早く到着してもそのサービスはないと。残念だ。 全員集合し、顔合わせをする。30名の団体で女性1人が2組、母娘1組、姉妹2組、女性2人が1組の他は夫婦だ。 30代・40代もおられるが、その他は60代・70代のシニアカップルで高年齢。京阪神が大半だが、岐阜・広島・三重・ 徳島・東京からも参加しておられると。 航空会社からのミールクーポンをもらい、11時10分の集合時間まで自由となる。 前回トランジットしたドバイに比べると狭い空港内を探索する。免税店で帰りに買う商品の品定めをしたり、窓際で 飛行機を眺めたり、居眠りをしたり、本を読んだりと時間を潰す。 空港利用の人は多く、関空より賑わっている。関空もこれ位発着便が多くならねばと。しかし、アラビア語の 表示だけでは全く理解出来ず、戸惑うことも多い。 ミールクーポンの食事はパンと果物とジュースと簡単なものだが、お腹が一杯で食べられない。のんびりと異国の地で 過ごすのも悪くはない。 ドーハ空港は砂漠の中にあるようで、周りは荒涼とした感じだ。人種の往来も多く、様々な服装で 行きかっている。日本では経験出来ない光景だ。 景色にも見飽きた頃にアレキサンドリア行の搭乗となる。 バスで飛行機に向かい搭乗すると、空席が結構ある。ゆっくり座れると思っていると、遅れてたくさんの エジプト人と思われる人が乗って来た。それも毛布等、大量の荷物を持って。満席で、荷物入れにも 入らない位で、その整理にも手間取り出発が遅れる。 11時50分発QR-512便は定刻より40分も遅れて、12時30分に出発する。 QR-512はA320機種で、3-3席だ。窓際に座りドーハ空港からの離陸を眺める。 眼下には砂漠が広がり、しばらくするとペルシャ湾に出るが砂で煙っているようだ。 日本人の乗務員もいないので、アラビア語と英語の国際線になり、直ぐに食事が始まる。ビールで乾杯し、 チキンとマトン料理の機内食を食べる。肉も牛か羊になり、豚はない。 アラビア半島の砂漠の上を飛行しているが、雲で下が見えないのは残念だ。ぐっすりと眠る。 定刻より45分遅れの15時30分、地中海に面しているアレキサンドリアに到着する。 エジプト第2の都市だが、空港は小さく設備もお粗末で、入国手続きは長蛇の列だ。VISAのシールを係員 に貼ってもらう。受付時に25US$支払った分だ。 サイト情報でカイロ空港では両替所で15US$で手軽に手に入ることを知っていたが、アレキサンドリア空港のことが 分らず、団体行動なので25US$は止むを得ないと思って支払った。待っている横にVISAが15US$と表示 して売っているではないか。手数料の10US$は・・・・けしからん!! 入国手続きを終えて、エジプトポンド(E£)への両替をする。銀行の窓口を想像していたが、小さな部屋に 係員が一人、金庫を置いての対応だ。グループの人だけでも長蛇の列だ。 10000円で498E£となったので、約20円/E£と考えれば良い。お札は汚いと聞いていたが、本当にボロボロ なのには驚く。小銭が必要(本当に必要になる)と聞いていたが、少ししか手に入らない。 グループの後に並んだ人は両替のお金がなくなって、小銭ばかりになるので断った方もおられる。 凄い国だと再認識する。 ポーターが荷物をバスに積み込み、大型バスに乗車し、16時30分、暮れかかったアレキサンドリア郊外のホテルに向かう。 今回のツァーの現地ガイド・モハメッド・アリさんの紹介と挨拶がある。日本語はペラペラで誠実そうな方だ。 よろしくお願いしますと全員で拍手。ドライバーはアートフさんでカイロまで案内してくれると。 片側3車線の道路を快調に進む。街並みが途絶えると荒涼たる荒れ地になり、石油精製所の炎が見られ、 道の横に沿った塩湖の岸の塩が白く光っている。 アリさんの説明で、ガソリンは20円/Lと日本の1/7と安いのに驚く。夕暮れで暗くなるが、アパートの窓は真っ暗で 人が住んでいないのかと思う程だったが、バスを降りて見ると窓は日除け扉があり閉じられているので暗い のだ。暑さ対策だろう。 エジプト初日のホテルに到着する。地中海に面したリゾートホテルで窓からは真っ暗な海が見える。明日の夜明けが 楽しみだ。 18時30分からバイキングの夕食だ。ビールはSAKARAの大瓶で30E£(600円)と日本並み、海外でのビールは日本と同じ 価格と考えておくと気が楽だ。 生野菜は避けるようにとの添乗員からの注意があったので、青々したサラダを横目に肉や煮野菜を食べる。パンが 美味しいのは嬉しい。 ツァー仲間の方々とも親密になり、皆さん海外旅行の熟練者なのに驚く。南米・アフリカ・中国北部等、自然・史跡 豊かな所へ行かれている。我々はまだ中級者のようだ。 広々とした部屋でトランクを広げ、荷物の整理をし、バスタブにたっぷりお湯を張って体を伸ばす。長い一日だった。 ぐっすりと眠る。 ○ 第2日目・アレキサンドリア (12/5) さあ、今日から文明発祥の地エジプト紀行が始まる。今回は歴史的には一番新しいアレキサンドリアから ナイル川を南下し、各地の史跡を探訪して行く。 モーニングコール6:15'、荷物回収8:15'、集合9:00に合わせてゆっくりと準備する。 荷物の整理をし、朝食前にホテルの裏手にあるビーチに出る。朝焼けが美しく地中海を 映し出して来る。海の碧さが段々と鮮やかになるのは感動だ。砂浜の砂は白く細かい。 エジプトと云うよりヨーロッパのリゾート地のようなビーチにはヤシの葉の東屋が点在し、プールも完備している。 夏場は賑わうだろうが、避寒地としても人気があるようだ。 バイキングの朝食を食べる。コーヒーが今一との話も聞いたが、問題なく美味しい。パンもgood。野菜を 食べないでオレンジジュースでビタミンCを補給する。 朝食後も地中海を眺める。この対岸にギリシャがあるのだ。アレキサンダー大王もこの海を渡って来たのだと。 波打ち際で静かな波の音を楽しむ。間近で地中海を眺めたのは初めてなので、感慨深く感じる。 ブーゲンビリアが咲き、景色も設備も素敵なホテルだった。 9時に全員元気に集合してアレキサンドリア観光に出発する。 1997年のテロ事件以来、観光バスには警官が同乗して、パトカーが先導するとのことで、一番前の席に警官が 座り、バスの前にはパトカーが進む。 特に違和感はないが、ものものしい。しかし、安全のためにはありがたいことだ。
パトカーの先導でバスはアレキサンドリアに向かうが、ハプニングが発生。先導するパトカーがエンストを起こして止まってしまった。 サトウキビをかじる子供達がバスに向かって愛嬌を振りまく。子供達も手伝ってパトカーを押すが、動かないようで パトカーを置き去りにして進むことになる。お粗末な警護だ。 「コームッシュアーファのカタコンベ」はファラオ時代とローマ時代の建築様式を取り入れて2世紀に造られた深さ100フィート、地下3階の この墳墓には、遺族が石のベンチに座って葬儀を行なうトリクリニウムや、ヘビのレリーフがある中央墓があります。またソベク神と アヌビアス神の像もあります。(エジプト観光局HPより) 広い庭の端に墳墓への入口の穴がある。撮影禁止なので写真は写せない。 井戸の周りをラセン状に階段を降りて行く。 壁面には彫刻が施され、深い底には墓の棚や食堂もある。昔はこんなに深い地底に墓を造ったのだ。 雑然とした下町を抜け、「ポンペイの塔」に向かう。バスが停まると小銃を持った警官が警備している。銃を間近で 見るのは余り良い気分ではない。 「ポンペイの柱」は3世紀ディオクレティアヌス帝のために建てられた高さ25m、柱回り8mの赤色花崗岩製の柱です。 近くには聖牛アビスが 埋葬された地下室や3つのスフィンクスがあります。(エジプト観光局HPより) 工事現場のような空間にポンペイの柱がそそり立ち、両側にスフィンクスが守るように座っている。青空の紺碧と柱の 対比が美しい。 騒然とした街中を「アレキサンドリア国立博物館」に向かう。 博物館は人が多く、入場のチェックも厳しい。ここはノーフラッシュであれば撮影はOKだ。 「アレキサンドリア国立博物館」の地下1階は古代エジプト時代の展示。1階はグレコローマン時代、2階はコプト、イスラムに関する 展示がある。アレキサンドリア湾の海底から引き上げられたグレコローマン時代の彫刻やスフィンクスも展示されている。 (エジプト観光局HPより) アリさんの説明で館内を巡る。主要な展示品の説明を聞き、フラッシュなしで写真を写すがその結び付きがはっきり しない。もっとメモすることが必要だ。 イヤホーンガイドで説明を受けた後、自由行動で珍しいを展示品を再見学し、時代的に新しいエジプトを再確認する。 海底から見つかった貴金属品の輝きは時代を越えても失われていないのに驚く。 説明が出来ないので、展示品の一部を。 バスはアレキサンドリアの港に向かう。港は岬に囲まれてたくさんの漁船が停泊し、漁業の街の雰囲気が一杯だ。 路面電車が行き交い、賑やかで人も多い。 岬の先端にある「カイトベイの要塞」に海沿いの道を進む。 「カイトベイの要塞」:北の入江の先端にあるこの要塞はアレキサンドリアの名所の一つです。かつてここには、頂上に ポセイドンの 像を持つ高さ125mのファロスの灯台がありました。現在、この要塞はモスクと海洋生物博物館を合わせ持ち、ここから市街と 地中海の素晴しい景色を見ることもできます。 (エジプト観光局HPより) 昔の要塞だけあり、頑丈な城壁に囲まれている。ギリシャ・ローマ時代の主要な要塞なのであろう。 海岸の道には露天商が観光客相手に土産物を並べて売っている。「1ドル、1ドル」の声が飛び交っている。エジプト観光の 一端に接した感じだ。 呼び込みを振り切って、岬の先端に向かうと、波が荒く防波堤では釣り人が奮闘している。遠くから見る「カイトベイの要塞」は なかなか優雅な建物に感じる。 帰り道で露天商と値段交渉する。パピルス製のレリーフを売りに来たが、偽物に間違いない。それを承知で1枚1US$と云うので、 図柄の良さそうなものを2枚選び、2枚で1US$と交渉。ダメだと。ではいらないと去りかけると、OKだと。交渉成立し買う。 5枚2US$の可能性はあったが、図柄に魅力がなかったので止める。ここでは値切りながらコミュニケーションをする必要があると 実感する。(もっと安くなるのでは・・と仲間から云われる。) 女の子が音楽に合わせて楽しそうに踊っている。これはお金を取るのかと用心しながら横を通るが、観光客に見てもらうのが 嬉しいようだ。誤解してごめんね。 昼食のために街中のホテルに行く。漁業の町なので白身魚とイカリングのフライだ。STELLAビール中瓶20E£(400円)で、魚を 美味しくいただく。 ここで、エジプトの洗礼を受ける。ホテルのトイレなので気にしないで行くと入口に人が立ち、紙を渡される。 これはまずい。 エジプトではバクシーシと云う習慣がある。チップのようであるが、少し意味合いが違う。 イスラムには「喜捨」、金持ちが金のない人にお金や物を与える行為であるのに対し、バクシーシは持たぬ者が持つ者に 積極的にせびる形になる。 トイレでは0.5E£(10円)を支払うのが当たり前になっている。小銭を持っていなかったので、ノーマネーで切り抜けたが。 今回の旅行で、トイレチップや子供達のバクシーシに悩まされると共に心が痛んだ。 昼食後のひと時、ホテルの周辺を散策する。薄汚れた路面電車が走り、街角の喫茶店(?)では水煙草をふかす 人が多い。女性のベールも頭だけ被っている人から目以外は全て隠している人とバラエティーに富んでいる。 馬車での観光も多いようで、街角には客待ちの馬車が停まっている。タウンウオッチは面白い。 アレキサンドリアの観光を終えてカイロに移動する。バスで3時間程かかるそうで、その間にアリさんからアラビア語講座を受ける。
アレキサンドリアの町から高速道路に乗るとすぐに砂漠地帯になる。同じ風景が続くので いつの間にか眠ってしまう。 途中トイレ休憩で停まる。トイレチップが必要で、2人で1E£(20円)を支払って用をたす。面倒だが 止むを得ない。 小さな店があり、のぞいてみるとナツメヤシを売っている。トレイに一杯詰まって並べてあり、 値段を見ると勉強したアラビア語数字で4E£(80円)と滅茶苦茶安い。喜んでgetする。 丁度オアシスのような場所で果物等山積みにして売っているので、車に一杯買う人もいる。 高速道路を降りてギザの町に入ると渋滞が続く。エジプトに入ってから、今まで信号を見た ことがない。ロータリーがあるだけで、車線の表示もないので、2車線に3台が並んで走るような 状態で、とても素人は運転出来ない。割り込み、車線変更何でもありの無法運転だ。 エジプトではバイク・自転車をほとんど見たことがないのも不思議だ。この道では怖い。 ノロノロ運転でイライラしていると前にピラミッドが見えるとの話で、全員緊張する。やはり、ピラミツドは 一番見たい遺跡なのは同じ気持ちだ。 小さくピラミッドが見えて来て、歓声が上がる。 予定ではホテルにチェックインしてからレストランに行くのだが、渋滞のため、ピラミッドの近くのレストランに直行する。 ピラミッドが見えるレストランでの夕食だが、日照時間の短いこの季節では真黒なピラミッドが見えるだけだ。 夏だと素晴らしい眺めでの食事になるのだろうが。 肉シチューがメインの食事で缶ビールは30E£(600円)と高いのに驚く。(まだビールがあるだけハッピー!?) オプショナルに行かないのでホテルに行くが、渋滞で40分もかかり、チェックインしてすぐ散策に出かける。 ホテルの前にショッピングビルがあるので、広い道路を渡ろうとするが、信号もなく車も多くて怖くて 渡れない。ライトも点けていない車もあるのに驚く。 男性はスイスイと渡って行くが、なれない者は無理だ。 年配の女性が渡るのに付いて急いで渡ってしまう。怖い所だ。 ビルの中は若い人で溢れている。食料品はなく衣服・雑貨・靴が多い。ベールを被る女性のお洒落な 服や下着の店は賑わっている。 6階建てのビルを上までウインド・ショッピングし、スカーフとガラスの置物を値切りながら購入する。安く買うことが出来た。 ブラブラとビルを見て回り、もう一度怖い道をビクビク横断してホテルに戻る。横断には大変なエネルギーが必要だ。 ここで連泊となるので、荷物の整理をしてバスタブに身を沈め、ゆっくりと休む。
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