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「エジプト満喫10日間」旅行記

「行程MAP」



○ 「カイロ−1」 (2007/12/6)

さあ、いよいよエジプト本来の史跡見学の日だ。
連泊なので、荷物の整理は簡単に済み、モーニングコール6:15'、集合7:45'とゆっくり出来る。朝食は6時から OKのため、早めに食事に行く。
なかなか充実したバイキングでパン・コーヒー・卵・ソーセージ・煮野菜・ジュース等、美味しく食べる。生野菜は念のため 避けたので少し寂しい。お粥があったので、喜んで食べていると仲間の方から佃煮海苔をいただき、感謝。
中庭のプールサイドに面した食堂なので、食後のコーヒーをプールサイドのデッキでくつろぎながら・・。温度計は 20℃と快適な気温だ。
ホテルの近くを散策する。昨夜よりは車の往来は少ないが、通勤のバスは鈴なりの人で一杯だ。向かいのショッピングビルも 朝の装いで昨夜の賑わいはない。

ジョセル・パートナー・ホテル
プールサイドの壁画
部屋から中庭を

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

7時45分に出発する。ギザに宿泊なのでピラミッドには近いものだと思っていたが、ギザの町は広くて到着まで 30分程かかる。バスを降りるとそこはもう砂漠の中だ。
クフ王ピラミッド
ピラミッド周辺は警官が多く、入場口で厳重な持ち物チェックを受ける。目の前には逆光の中、大きな「クフ王」の ピラミッドがそびえる。
帽子が飛ばされそうな位、風がきつくて時々砂粒が顔に当たる。

BC2550年頃、クフ王が建設した大ピラミッドは、もとは高さ146.6m〔現在の高さ138.8m〕、底辺:230.4mの正四角錐で、 勾配:51度50分、容積:約260万m3で、平均2.5tの石灰石を約270万〜280万個積み上げたと計算される。
長さと高さの比は黄金比である。
14世紀にリンカン大聖堂の中央塔が建てられるまで世界で最も高い建築物であった。
こうした規模とともに石積技術も最高水準にある。例えば、底辺の長さの誤差は20cm、方位の誤差は1分57秒-5分30秒と いう正確さである。(エジプト観光局HP、他より)


見上げると首が痛くなるほどの高さで、圧倒される。本来の頂点部分が崩れ落ち、鉄塔がその高さを示している。
4,500年前の建築なのに、四角錐の4辺は正確に東西南北を向いており、当時の測量技術や天体測定の正確さが分かる。 見事なものだ。
傍に寄るとゴツゴツとした高さ1.5m程の石灰石が正確に積み重ねられている。近くではゴツゴツした石が、遠くから見ると 一直線の傾斜に見えるのだ。

1日300人限定のピラミッド内部に出発する。
ゴツゴツした石灰岩
ピラミッドへの入口
カメラはダメなので、現地ガイド・アリさんに預けて北側斜面の盗掘した時の穴まで石を登り、 入口で再度チェックを受けていよいよ中に入る。

盗掘穴より入ってしばらく下へ進むと、上昇通路に到達し、その狭い通路を腰をかがめて上ると長くて広い大回廊に出る。
この辺りから蒸し暑くなって来る。真夏であれば大変だろうと想像しながら進む。
大回廊を上りきると、控えの間に到達し、次の広い王の間(玄室)にはアスワン産の赤色花崗岩で出来た、蓋のない石棺が置かれている。
当時はここにミイラが祀られ、宝物が埋まっていたが、盗賊が全て奪ったのだろう。ミイラも不老長寿の薬として用いられたとか。
この巨大なピラミッドの中に大回廊や玄室の空間が存在しても、ピラミッドが崩れない設計構造は凄いと思わざるを得ない。 同じ道を戻る。狭い通路ですれ違うのは狭くて大変で、登り坂は足腰にこたえる。
入口の番人からバクシーシを要求されるが、無視して外に出る。広々とした空間に出て深呼吸。貴重な経験だった!!

ピラミッドを抑えるポーズ
カメラを受け取り、自由時間となりピラミッド周辺を歩き廻る。どの角度から見ても凄い・・・の一言だ。
警備している警官が手招きしているので、傍に行くとカメラアングルを示してくれる。その位置から手を伸ばしてポーズすると 丁度、ピラミッドの上を抑えている構図になるのだ。シャッターを押し、礼を云って行こうとすると親切心でなくバクシーシの要求だ。 公の警官からの要求に驚き、慌ててメンバーの方に逃げ去る。1ドル・1ドルと追いかけて来たが、無視することにした。 凄い習慣だ。

ピラミッドの周りにはラクダに乗った観光客や警官も多い。アリさんからラクダは後で紹介するので、誘いには乗らないようにと 注意されていたので、見ているだけにする。
色々な角度から写真を写す。崩れ落ちた頂上の鉄塔も見ることが出来た。
ピラミッド砂漠の端に行くとギザ・カイロの町が望まれる。風がきついので、少し砂混じりの青空の下、緑に包まれたナイル川に沿ったオアシスの 風情だ。偉大なるナイルが良く分かる。

ラクダに乗った観光客
クフ王ピラミッドの鉄塔
ギザ・カイロの町展望

バスに戻り、次の「カフラー王」のピラミッドに向かう。近くにあるようだが、歩いて行くには結構な距離である。 「クフ王」のピラミッドを廻って「カフラー王」のピラミッドで下車して説明を受ける。
「クフ王」のピラミッドの南側に位置するので、日が当たり先程の景観と異なった光景だ。ピラミッドの下に「太陽の船博物館」が 建ち、その中には長さ43mのクフ王が死後天空を旅するための木造船が展示されていると。
又、その横にはクフ王の妃達の小さな墓が連なっている。

南から見たクフ王のピラミッド
太陽の船博物館
クフ王の妃達の小さな墓

「カフラー王」のピラミッドは砂漠の真ん中にそそり立っている。先端部分が白くなっているのが印象的だ。
カフラー王ピラミッド
クフ王の息子カフラー王のピラミッドは三大ピラミッドのうちクフ王のピラミッドに次ぎ2番目の大きさであるが、クフ王のピラミッドより 高い台地に建てられているため、人の目には一番高く見える。
高さ143.87m(現在の高さ136m)、底辺:215.29m、勾配:53度10分。四角錐の頂上部分には石灰石の化粧石が残っている。
参道の入り口には、スフィンクスがピラミッドを守護するように建っているが、スフィンクスの建てられた時代には諸説ある。 (エジプト観光局HP、他より)


このピラミッドの中にも入られるそうだが、入らないで外から見学する。
余り近くまで行っていないので、「クフ王」のピラミッドより石組は整っているように見える。

風が強くて砂漠の砂が顔に当たる。3月になると砂嵐になるとのことで、その時は手を伸ばすと指先が見えない程の 砂が飛んでいるそうだ。
周囲を見ると砂が飛んでいる砂漠の姿が見られる。自然の驚異そのものだ。

カフラー王のピラミッド
先端の石灰石の化粧石
砂が飛ぶ砂漠

「カフラー王」のピラミッドの向こうに小振りな「メンカウラー王」のピラミッドが立っている。この3つのピラミッドを称して 「ギザの三大ピラミッド」と云うのだ。
「メンカウラー王」のピラミッドは傍には行かず、遠くから眺める。

カフラー王とメンカウラー王のピラミッド
カフラー王の息子メンカウラー王のピラミッドは三大ピラミッドのうち一番小さく、 高さ65.5m(現在の高さ62m)、底辺:105m、勾配:51度20分と他の2つのピラミッドの半分ほどの大きさである。
カフラー王ピラミッドと同様で一説には子供であるため親に敬意を払い親のピラミッドより小さく作られたとされている。 この時代の王は特に親に敬意を払っていたようです。 (エジプト観光局HP、他より)


アリさんから希望者はラクダに乗り、10分程砂漠を歩くことが出来るとの話があり、勇んで希望する。1人5US$と 交渉してくれているようだ。(サイトでは10-20$とぼられた人もいる)
座っているラクダの鞍によじ登るように乗る。ラクダが立ち上がる時は前後に大きく揺れ、前の木を持っていないと 振り落とされそうだ。立ち上がると高く視野が広がる。
砂漠の中を歩き始めるが、結構揺れてカメラで写そうとするがピンボケばかり。しかし、気持ち良い。
強風の中、砂漠を一回りして元の場所で降りる。良い経験をした。

今まで見た3つのピラミッドが一望出来るスポットで記念撮影をし、砂漠にどっしりと立つ「ギザの三大ピラミッド」を 飽くことなく眺める。念願の地に来たことに満足しながら。

ラクダ
ラクダ乗り
ギザの三大ピラミッド

再びバスに乗って「スフィンクス」の見学に向かう。ピラミッド周辺は広いので、余り気にしなかったが、スフィンクス周辺は 各国の観光客と地元の小学生の遠足で大混雑だ。

カフラー王のピラミッドとスフィンクス
ギザの三大ピラミッドを守護するように鎮座する大スフィンクスはライオンの身体に人の頭という姿をしています。
超人的な技術で造られたとしか思えない、長さ57m、高さ20mのこの石像は一度見たら忘れることは出来ません。
もともと大きな石灰岩盤から彫り出されたこの像は、完成時には漆喰で覆われて彩色されていました。
しかしギザ大地の風、砂および水によって今ではその片鱗でさえ見ることが出来ません。
また、完成当時あごに着いていた王の付けひげは一部カイロ博物館にありますが、大部分はロンドンの大英博物館に 所蔵されています。 (エジプト観光局HP、他より)


入場者の列に並んでいると子供達がハローやニイハオと挨拶してくる。コンニチワは知らないようで、中国語のニイハオの方がホピュラーの ようだ。
こちらからサラハデク(皿まで食う)と挨拶すると嬉しそうな顔でハイタッチする楽しい交流だ。
入場すると目の前に大きな「スフインクス」と「カフラー王」のピラミッドが見下ろしている。

アリさんの説明を受けながら、スフィンクスの前に柱だけしか残っていない「スフィンクス神殿」を通って、巨大なスフィンクスに ご対面する。
鼻の辺りは崩れているが、堂々とした勇者の顔に見える。下には降りれないが、大混雑の見学通路から眺める。 石を組み合わせたのではなく、1つの岩石から精巧に造られたのには驚く。
サイトで見たスフィンクスとキスが出来るスポットを探し、チュとご挨拶もする。

スフィンクスの横顔
スフィンクスのアップ
ピラミッドとスフィンクス

本物のパピルス
本物のパピルス
ピラミッドとスフィンクスの雄大な光景に感動し、出口に向かうと又もや子供達の集団に出会い、ハイタッチのご挨拶で親交を深める。
子供達の眼の輝きは美しいし、ベールを被った少女は可愛い。

雄大な史跡に後ろ髪を引かれながら、パピルス販売所に案内される。まず製法の説明があり、原料のパピルスの原木を 初めて見る。
表皮をはがして、プレスをし、水に浸けて糖分を取った後、数週間後に色付けして行くと。
エジプトは文字が発明され、その記録としてパピルスを用いたことが、文明発展の基礎となったのだろう。
展示されている商品を眺める。ネフェルタリ・イシスの図案等気に入ったパピルスの絵柄を購入する。

偽物のパピルス
帰宅して額縁に入れるとなかなかのものだ。
ここでアレキサンドリアで買ったバナナの葉で作ったと思われる偽物のパピルスも額縁に入れて比べる。
パッと見た所、素人では判別が付かない。良いと思うものを楽しんだら良いのだ。

昼食のレストランに向かう。茄子料理でなかなか美味しい。
エジプト料理が口に合わないとの書き込みが多いが全く問題なく 美味しく食べられるのは嬉しい。ビールも大瓶25E£(500円)と満足し、ピラミッド鑑賞の余韻を楽しむ。

午後はオプショナルツアーでメンフィス・サッカラ遺跡とダハシュールの屈折ピラミッド観光を申し込んでいたので、ホテルに戻り 自由行動の方と別れて行動することになる。
ギザのピラミッドより古いピラミッドの見学に胸が躍る。


12時50分に自由行動組と別れて出発する。
まず、ダハシュールの「赤いピラミッド」に向かって砂漠の中を進む。

赤いピラミッド
赤いピラミッドは、ダハシュールにある古王国時代第4王朝(BC2600年頃)のファラオでクフ王の父でもある、スネフェル王の゚ラミッドである。
スネフェル王が先に建設した屈折ピラミッドのすぐ後に建てられ、初めて直線のラインを持った方錐形の真正ピラミッドである。
大きさとしても、クフ、カフラー王のピラミッドに次ぐ3番目の大きさである。
高さ104.4m、底辺218.5m×221.5m、傾斜角度は43度19分。名前のとおり、表面の花崗岩が赤く見えることから名づけられたが、 最初から赤かったわけではなく、建設当初は、白い石灰石に覆われていたが、全て持ちさられ現在は基礎部分に一部が残るのみである。 (エジプト観光局HP、他より)


広々とした砂漠の中に逆光で黒く見える「赤いピラミッド」に到着する。ギザと違って観光客も少なく、砂漠とピラミッドを グループで占有している感じだ。
風が強くて帽子が飛ばされそうになり、時々砂粒が頬に当たる。
アリさんの説明を聞いたあと自由行動となる。
ピラミッドの中に入ろうと近付くとギザのピラミッドに比べると石組は小さく、乱雑な感じだ。底側は化粧石の白が残って いるが、それから上はゴツゴツした小さめの石を積んでいる。歴史的に古いが当時としては凄い。
入口まで急な石段を登るが風がきつくて飛ばされそうになる。やっと入口に到着して下を見るとバスも小さく見える。 高い所まで登ったのだ。

逆光の赤いピラミッド
ゴツゴツした石組
入口からの眺め

内部の撮影が禁止されているので写すことは出来ない。クフ王の通路より狭い木のスロープをひたすら下る。上って来る 人と出会うと譲り合わないと進めない。200m位の下り坂で何度も頭を打つ。帽子を被って行かないと大変だ。
平行になった道から狭い螺旋状の階段を上る頃にはアンモニアの臭いがきつくなる。真夏なら入口付近から臭うそうだ。 階段を上り切った所に大きな玄室がある。ピラミッドの真中に大きな空洞があることに改めて驚く。
臭いが強くて一刻も早く脱出したい気持ちだ。同じ道を戻る。
後から来られたグループの方にもう少しですよと励ます。上り坂を腰をかがめて進むのはきつい。太ももが張って来る 感じで、臭いがない外に出てホッとする。
「クフ王のピラミッド」より長くてきつい内部探索に満足して、広々とした砂漠の向こうに薄っすらと見える「階段ピラミッド」 を見ながら集合地点に戻る。
バスで反対側に移ると日当たりが良く「赤いピラミッド」が輝いて見える。

入口付近の石
薄っすらと階段ピラミッド
輝く赤いピラミッド

バスを降りて遥か向こうに見える「屈折ピラミッド」の説明を受け、自由行動となる。

屈折ピラミッド
屈折ピラミッドは、赤いピラミッドを造ったスネフェル王の゚ラミッドである。
高さ105m、底辺189mであるが、特徴的なのは、屈折ピラミッドの名のとおり、途中で傾斜角度が変わっていて、下部は54度27分、 上部は43度22分となっている。この理由については、
1.勾配が急過ぎて危険な為(崩壊の危険/玄室にかかる重量過多)角度を途中で変更した。
2.建造中に王が病気になったので完成を急ぐ為高さの目標を下げた。
3.これが完成形であり、下エジプトと上エジプトの合一を象徴している。などの説がある。 (エジプト観光局HP、他より)

「屈折ピラミッド」付近は軍事基地で、これ以上近くには行けないそうで、遠くからの見学になる。
途中から 角度が変わるピラミッドにピラミッド誕生までの歴史を感じる。崩壊の危険防止の考え方が、次に造った「赤いピラミッド」に 結びついたのではなかろうかと考えた。

黒いピラミッド(?)
砂漠の中にもう一つピラミッドらしき岩の塊があるので写真を写して置く。
HP作成のため整理していると、どうも「黒いピラミッド」の姿と似ている。
黒いピラミッドは、中王国時代第12王朝(BC1800年頃)のアメンエムハト3世の゚ラミッドである。
元の高さ81.5m、現在30mであるが、日干しレンガと玄武岩で造られたため黒く見える。後に化粧石をはがされ、 風化して今の形状になる。 (エジプト観光局HP、他より)


ダハシュールの砂漠地帯から古代エジプトの最初の首都であったメンフィスに向かう。
砂漠からオアシスに進んで行く様子が、バスからの光景で良く分かる。厳しい砂漠と緑豊かなオアシスの対比が エジプトの自然を表している。
運河がナイルの水を運び、周辺にはナツメヤシの林や牛で耕している畑の緑が目立つ。鉄道も設置され 人が住む町となっている。しばらく砂漠ばかり見ていたので癒される感じだ。

砂漠とオアシスの境目
運河とナツメヤシ
鉄道の踏切

古代エジプトの首都、森の都・白壁の都と呼ばれるプタハ神を祭っていたメンフィスの野外博物館に到着する。
巨大なラムセス2世像
入場を待っていると、絵葉書やパピルス売りの子供が多い。一人が100円・100円と呼び込みしている。日本通貨での 販売は初めてなので買うことにする。

1820年に発見されたラムセス2世の巨像は全長15mの巨大な像です。
冠は風化していますが、統一王朝の権力の象徴ともなったコブラの飾りが頭部に見えます。
ファラオの像は大きく左足を踏み出す格好をしていますが、これは王の力強さとか威厳を示す姿勢なんだそうです。
ベルトの所にカルトゥールといわれる楕円形の模様の中にヒエログリフでラムセス2世と刻まれています。 (エジプト観光局HP、他より)


ラムセス2世は古代エジプトの新王国時代第19王朝(BC1279-BC1213)のファラオ(王)であり、「太陽の王・ラムセス」の小説の 主人公であるので、旅行前からその存在を学習していた。
その功績と自己顕示欲(?)を表した筋骨隆々とした巨大な像に驚く。顔の表情もはっきりと残っており、 当時の素材と技術の高度なことがよく分かる。プタハ神殿の入口に立っていたのが、地震で倒れたと。
2階の見学路から全体像を見て、1階に降りる。顔の大きさ、力強い手、刻まれた象形文字・ヒエログリフと巨大像の 細部に驚く。凄い像だ。

建物の外にも首都メンフィスの遺跡が野外に展示されている。大理石の一種・アラバスタで造られた「スフィンクス」は ギザのスフィンクスに次いで大きく、全長8m、高さ4.25m、重さ80tで、3400年前のものだと。
「ラムセス2世立像」も堂々と立っている。

全体像
象形文字・ヒエログリフ
ラムセス2世立像
スフィンクス

グループの方がパピルスの絵柄の入った「2008年カレンダー」を200円で買っておられ、見せてもらうとgoodだ。 パソコンの横の壁に掛けるとよいと思い購入する。
買って立ち去ろうとすると、100円硬貨を1000円札に変えてくれと身振り手振りで頼まれる。サービスにしおりと 交換しようと交渉するが絵葉書との交換となり、100円硬貨x10枚+絵葉書=1000円札となる。
硬貨ではエジプト・ポンドに両替出来ないので、たくさん貯まれば1000円札に交換するようだ。ラッキーだった。

ナツメヤシ林を通って次の見学地・サッカラに向かう。ナツメヤシ農園を見ているとナイルの恵みを感じる。
広い砂漠に進むと真ん中に「階段ピラミッド」が夕日を浴びて立っている。今までのピラミッドと違って、堂々と云うより親しみに 満ちた人間臭い感じだ。
階段ピラミッド
これが史上初めてのピラミッドで4650年も前に建設されたことに驚く。まだ日本は縄文時代なのだ。

サッカラは古代エジプトの首都であったメンフィスの西側にあり、ネクロポリス(死者の町・墓所)と云われている。太陽信仰の当時、 太陽が沈む西方を死者の町、東方を生者の都として都市整備を行ったらしい。

古代エジプト時代、第3王朝のジェセル王(BC2650年頃)によって建設された史上初のピラミッドとも云われ、その建設方式や 宗教的理念は後代のエジプト社会に大きな影響を与えた。
この階段ピラミッドは高さ62m、東西125m、南北109mという長方形の底面を持っている。
後代に建設されたピラミッドは通常正方形の底面を持っている。階段ピラミッドも元来、高さ10m、一辺63mの規模を持って 建設される予定であったが、五次に渡る設計変更の結果長方形の底面を持つことになった。 (エジプト観光局HP、他より)


「階段ピラミッド」の周辺は祭殿や神殿が配置されたピラミッド・コンプレックスとなっている。立派な柱が立ち並ぶ柱廊を抜けて 広場に出ると目の前に6段になった「階段ピラミッド」が現れる。遠くから見ても崩れかけているのが分かる。
アリさんの説明を受けながら、当時の王宮の建物や城壁を巡った後、自由行動となる。
ピラミッドの傍に近付くと今にも崩れ落ちそうな石組が見られ、その維持保存に不安を感じる。後の方ではロープを張って 立入禁止になっている所もある。しかし、「階段ピラミッド」は今まで見たピラミッドの中で一番親しみを感じるのは 何故だろう。
裏に進むと祭葬殿の石室があり、穴からのぞくとジェセル王の像が立っているのが見える。階段ピラミッドの周りを 一周する。周りはまだ整備されていず荒涼としている。崩壊するのが心配になる。
夕日に輝く最古の「階段ピラミッド」を名残惜しい気持ちでもう一度印象付け、バスに戻る。

立派な柱廊
王宮の建物
階段ピラミッド 石組

穴からのジェセル王の像
崩れ落ちた石組
もう一度階段ピラミッドを

充実した気持ちで砂漠の中を進むと崩れかけたピラミッドと思われる岩山が見られるのに、歴史と自然の厳しさを 感じる。
ギザの三大ピラミッドからダハシュール・サッカラの古いピラミッド見学とピラミッド満喫の一日だった。
ホテルに戻る途中にジュウタン製作販売店に立ち寄る。説明を聞き、小さな手で機織りをしている子供達の仕事を見て、 販売会場に進む。チャイをいただきジュウタンを見る。トルコの時はもっと華やかで面白かったが、少し地味だ。
買う気がないので、色々と図柄を楽しむ。壁画の図案が多いのはエジプトらしい。
夕暮れ迫る道をホテルに戻る途中はグッスリと眠ってしまう。

崩れかけたピラミッド?
ジュウタンを織る子供達
ジュウタンの絵柄



18時にホテルに到着し、18時45分出発で「ナイトクルーズ」に出発することになる。
ナイトクルーズ船
ナイル川の岸辺
バスでナイル川の船着き場に進む。

イスラム世界は金曜日が休日なので、今日・木曜日は週末で、商店街や路地は人で一杯なのに驚く。
20時からナイトクルーズ船はナイル川に出航し、バイキングの食事を食べながらショーを見ることになる。
まずは バンドの演奏を聴きながらの食事だ。ピラミッド見学で疲れたのでビール(30E£=600円)で乾杯し、疲れを癒す。
甲板に出るが寒くはなく、川風が気持ち良い。暗くてナイル川の透明度は分らないが、臭いは感じない。 川縁のホテルや建物のイルミネーションを眺め、夜のカイロとナイル川を楽しむ。

船室に戻ってショーを楽しむ。
ベリーダス
回転ダンス

まず歌があり、次が黒い服を着た女性のベリーダンスが始まる。ガイドブックの写真の女性は今一だったが、なかなかの 踊り手で観客席にまで来て踊り、写真を写す。
次にトルコで知ったイスラム教のある宗派の修行の一つでもある回転ダンスのショーがある。若い男性が見事に回転し、 色彩豊かな服を回転させ、独楽のようにクルクル回るのには驚く。凄い踊りだ。
続いてエジプト民族音楽のグループが観客も引き込んで盛り上げる。
最後に初めのベリーダンサーが真っ赤な服で現れ、激しく踊り、観客を舞台に引き上げてベリーダンスの指導をする。日本人の 女性は恥ずかしがって場になじまないが、西欧の女性はなかなかのものだ。国民性が出るのだ。

ベリーダンス
回転ダンス
エジプト民族音楽
ベリーダンス



ダンサーと観客との楽しい交流が終える頃に船が発着場に到着し、満足感に浸ってバスに戻る。
バスでホテルに戻ると22時40分と遅いが、明日の朝は出発が遅いので荷物の整理をして、バスにゆっくり浸かる。 今日のピラミッド内部探索で足腰が痛くて、湿布薬を塗って痛みの予防をして眠る。
今日はキザの三大ピラミッドから最古の階段ピラミッドと主要なピラミッド巡りを体験出来、最後はディナークルーズと 充実した一日だった。疲れたが、満足・満足!!


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