○ 「中山道No19」見聞録(松井田宿〜深谷宿)・(距離 50.5km/ 455.6km/ 77.4km)
19−3.(14)板鼻宿〜(13)高崎宿・(7.2km) 2012.03.07 13:15〜16:00 曇り時々晴れ
まだ車の往来は少ないが、うんざりしながら進んでいると高崎市の標識があり、いよいよ高崎に入ったことを確認する。 大きな赤い「一社八幡宮」の鳥居を見て進むと高崎ならでの伝統的な「だるま屋」さんに至る。 店の前の広場に色付け前の「白いだるま」の顔が 乾かされていて、次に色付けられた顔と作成過程が乾燥されている。店の前には石造りの「だるま」が睨みを利かせている店の中を見学する と高々と重なった完成品の「だるま」が積まれている。壮観な光景に驚きながら魅入る。 少し進んだ山の上には「達磨寺」があり、たくさんの「だるま」が奉納されているようだが、今回はパスして、「だるま屋」さんの「だるま」で 満足する。しかし、思わず微笑んで来る光景だった。
右側に碓氷川の堤防を見ながら国道を進むと堤防と国道の間に「藤塚一里塚」の大きな木が立っている。久し振りに見る「一里塚」なので、国道を 渡り、傍によると木の下には「石碑・祠」が祀られている。 少し進んだ上豊岡町の交叉点で、国道と別れて一番左の旧街道に入って行く。国道から離れて静かな道は気持ち良い。 道横に「石仏や石碑」が祀られ、その先には「茶屋本陣」の立派な建屋が建っている。
近くに「だるま屋」があり、色とりどりの「だるま」が乾燥されている。さすが高崎と思いながら進むと「神明社」の鳥居が立ち、「若宮 八幡」「八坂神社」が続く。 「八坂神社」の前に「道標」が立つが、「草津温泉・・」が読めるだけだった。県道と交わる角に「榛名街道道標」が「右はるなみち、 左くさつみち」と書かれて立っている。
県道を進むと再び国道18号線に合流して進むと「石神社」の赤い鳥居が立つ。
万日堂は昭和56年に君ヶ代橋の改良工事のために現在地に移転しました。かつてはもとの中山道に面していたのです。 この万日堂の本尊がみかえり阿弥陀像で、桧の寄木造りで作られています。やさしい顔立ちの来迎阿弥陀如来の立像で、振り返っている ように横向きに作られています。 むかし、永観律師が不断念仏を思い立ち、本尊をめぐって行道念仏をしておられましたが、 つい眠くなって立ち止まったところ、本尊が「永観遅いぞ。」と後ろを振り返って声をかけられたのだそうです。(高崎市文化財のHPより) 狭い境内にはお地蔵様や石仏が祀られ、中の見えない本堂には「みかえり阿弥陀像」が祀られている。 「みかえり阿弥陀像」は全国でも5体しか分かっていず、関東ではここだけとのことだ。 「君が代橋」と重々しい名前の橋を見ながら、烏川の堤防の上で一息入れる。早朝からの歩行で少し疲れて来たので、「高崎宿」に向かう 前の貴重な休息だ。(14:10-14:20)
「君が代橋」を渡って「高崎宿」に進むのだが、烏川を渡った所で、歩道が無くなり、間違ってしまう。おかしいと気付き、橋まで戻ると 歩道は国道沿いにあり、国道17号線の高架下を抜け、右側の小さい公園の横を通って行くのが旧街道だ。 道幅が広いので少し不安だったが、途中から道幅も旧街道らしくなり、スポーツジムや蒸留所工場を過ぎると「古いレンガ造りの建物」があり、「山田文庫」の 角を左に曲がると「岡醤油醸造」の趣きのある建屋が迎えてくれる。
「恵徳寺」の門前を進み「高崎神社」の横門から境内に入り参拝し、元の道を進むと光景が広がっている。道幅も広く近代的な街造りが 行われているのだろう、電柱が地下に埋められているのだ。そのために視野が広がり、街灯が立ち、景観が美しく感じられる。一部の 街道だけが整備されている町は多いが、高崎市のメインストリート全ての電柱が無くなっているのには驚いた。 左に曲がり、商店街に入ると人通りは少なく少し寂しい。どうも旧街道と違うと思い、一筋先の道に行くと広い道の広場には「中山道壁画」 が描かれている。近隣の宿場の様子が描かれ、「高崎宿」の真ん中だと意識する。 16時、駅前のAPAホテルにチェックインして、本日の紀行を終える。歩行歩数は43000歩だった。
「板鼻宿〜高崎宿」の「紀行スライドショー」
駅前近くで、大浴場のあるホテルが、翌日へ疲れを残さない一番の方策だと考え、上手く見つかった次第だ。風呂上がりに缶ビールを 一杯飲み、今日の健闘を静かに祝し、友人からの連絡をテレビを見ながら過ごす。 18時30分頃、T君から電話があり、ロビーに来たとのことで、10数年ぶりの再会に握手・握手。 近くの小洒落た居酒屋に案内され、改めて乾杯する。 彼の入社以来、彼が使う科学技術計算システムのサポートした後、小生が製造に移ってからは営業担当として、サポートしてもらった。 当時の話や体調の話、現在の仕事等々、美味しい料理とお酒で話が弾む。 小一時間遅れて、K君が駆けつけてくれた。静岡までの出張帰りで、久し振りに乾杯。彼はサッカー部のゴールキーキ゚ーとして活躍してくれ、 グループ会社の対抗戦で8連覇した仲だ。元気に活躍している様子に、思わず微笑んで来る。 3人揃ってワイワイと楽しい時間が過ぎて行き、22時頃にお開きになる。今回は遠くまで来たとのことで、後輩諸氏からのご馳走になってしまった。 ご馳走様でした!! 居酒屋の前で別れ、ホテルに戻ってぐっすりと眠る。満足感一杯の一日だった。 (工事中)
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