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「トルコ大周遊」旅行記

「行程MAP」


○ コンヤ・カッパドキア(11/10)

今日は今回のツァーで一番長い行程になるそうだ。バスで約750km走行するのだ。大阪〜東京以上の距離と なるため、モーニングコール4時30分、朝食5時20分から、荷物回収5時30分、出発6時30分と早い。
ヒエラポリス・サーマル・ホテル
ホテルの写真を写すが、暗さと霧でピンボケの状態だ。外は寒く急いでバスに乗り込む。
バスに乗るとツナさんにいつものように「ギュナイドン」とご挨拶。挨拶もスムースに出来るようになり、お店の 店員とのコミュニケーションも笑顔で出来るようになったのは大きな成長だ。
飲料水はボトルを買わねばならないが、運転手のサンタさんが大量の水をバスに載せてくれている。500ml ボトルが2本1YTLで売ってくれるので、トイレ休憩の店と変わらない。毎回この水を買うことにしているので、 水の心配をしなくて済むのはありがたい。

早朝の出発で全員お眠りタイムでツナさんも静かだ。日が昇り始め、干潟と岩山の間を進む。柔らかい朝日を 浴びながら、刈り取った麦畑の中を進む内にぐっすりと眠ってしまう。
7:55'-8:00'トイレ休憩で目覚め、深呼吸。道は真っ直ぐに青空の彼方に伸びている。今日も晴天だ。
バスは丘陵地帯の真っ直ぐな道を進む。小さな街が点在し、そこには必ずモスクが建っている。この辺りは 砂糖大根(甜菜)の生産量が多いそうで、甘いトルコ菓子の源か。
青空の彼方に伸びる道
丘陵地帯
信号もなく、交差点もない広々とした丘陵地帯の道を進む。外の景色は変化が少ないが、広さを見て いると気分爽快だ。やがて、岩山の形が奇妙な地帯を進み、峡谷の間を抜ける。西部劇でインディアンが 攻め込んでくるような地形だ。
肥沃な土地には小さな桃の木も生えていて農産物は豊富なことが分かる。廃墟のような貧しそうな街に もモスクが建っているが、人影は見えない。
再び峠を越えると前には雪山がそびえる。飛行機で見た雪山はこの辺りだろう。畑の運搬用に馬車が 使われているが、バスのスピードでは写せなかった。

10:30'-40'、2度目のトイレ休憩でドライブインに止まる。必ず0.5YTLのトイレチップが必要なのは面倒だ。
ドライブインの道路沿いに奇妙な像が立っている。ロバに反対に跨った人で写真に写しておく。バスに乗り ツナさんからコンヤの説明の中にこの人の話が出て来た。ナスレッツチン先生と呼ばれ、冗談好きで人々をユーモアで 心穏やかにした人だと。ロバは賢いので、どちらを向いて乗っても目的の場所に連れて行ってくれる ので、反対に乗っていると云う逸話があるそうだ。

丘陵地帯の畑にはサクランボの木が植わっている。丘陵を縫うように進むと雪山が間近に迫り、内陸部に 来たことを実感する。その内に道路脇に雪が残っているのを発見。今年の初雪はトルコで見ることに なった。
コンヤに向かって進むと段々高層住宅が立ち並ぶ新興都市が現れ、電車が行き来する都会となった。
 
ロバに逆さまに乗る像
雪山
コンヤの電車

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

コンヤの中心街に進み、11:40'インジェ・ミナーレ神学校に到着する。5時間の長距離ドライブだった。

インジェ・ミナーレ神学校
メヴラーナ博物館
コンヤは11-13世紀にセルジュク・トルコの首都として栄え、イスラム世界の政治・文化・芸術の中心地で、神学校も数多く 建てられている。

またイスラム教神秘主義の一派であるメヴラーナ教の発祥の地でもある。
メヴラーナの舞は印象的な白い衣装で円を描きながら廻り、旋回しながら忘我の境地に達し、神と自分との 合一を目指すものだと。

その教えはツナさんによれば
@勉強(専門家になる)
A愛(平和になる)
B寛容(寛容できる人が理解できる人)

大通りに面したインジェ・ミナーレ神学校に入る。たくさんある神学校の一つで高い塔がそびえ、ドームの上が オレンジ色に輝き、壁面にはトルコブルーのタイルが敷き詰められ、壁際に「双頭の鷲」の彫刻も飾られている。
外に出ると丁度昼休みになった学生らしい男女が忙しげに行き交う。今まで観光地を巡っていたので、 一般のトルコ人と触れ合う機会がなかった。メルハバと挨拶すると人懐っこい笑顔でメルハバと。
年配の女性はスカーフを巻いているが、若い女性はそのままの姿だ。
 
神学校のドーム 壁面のタイル
双頭の鷲
行き交う人々

次の見学場所であるメヴラーナ博物館に向かう。

メヴラーナ博物館内部
メヴラーナの棺
メヴラーナ博物館はメヴラーナ教の総本山だったが、1925年トルコの父と呼ばれるアタチュクルの政教分離政策により 禁止され、青緑のとんがり帽子のような屋根が美しい総本山は博物館として公開されるようになった。
博物館には セルジュク・トルコ、オスマン・トルコ時代の工芸品や 始祖メヴラーナ自身の棺も展示されていて、棺には 金銀で織られた布が掛けられ頭の部分にはターバンが置かれている。


11:50'、博物館には靴の上にカバーをかけて入場する。トルコの人も多く、特に中学生位の集団が見学して おり、人懐っこくメルハバと話し掛け、一緒に写真を写したり、彼女達のカメラで写されたりと楽しく 交流する。
館内は金ピカに飾られ、ターバンを上に置いた棺が祀られ、織物が壁面に飾られている。ドームの装飾も 見事なものだ。
表に出ると向かい側のセリミエ・ジャミイと云われる16世紀に建てられたモスクからお祈りの声が聞こえる。
 
緑の屋根のメヴラーナ博物館
ターバンを置いた棺
メヴラーナ博物館のドーム

12:20'に博物館を出発して郊外の昼食会場に行く。今日(11/10)はトルコの父アタチュクルの命日で建物には 半旗が掲げられている。偉大な人だったようだ。(アンカラでその偉大さと尊敬されている様を見る)

昼食レストランは800年前のシルクロードのキャラバンサライと云われるラクダ隊商宿跡でなかなか重厚なものだ。昼食は 商人料理と云われるピデ(トルコ風ピザ)にスープ・美味しいナス・リンゴでビールは5YTLと少し安い。トルコ料理は 口に合い本当に美味しい。
レストランの外には露天が軒を並べ、西欧人の観光客もたくさん品定めしている。コンヤの名物となっている メヴラーナ教の踊りをする人形も置かれていたのでパチリ。毎年12/15に儀式が行われると。TVで見た記憶が ある。
 
キャラバンサライのレストラン
露天と西欧人の観光客
メメヴラーナ教の踊りをする人形

13:25'、カッパドキアに向かって出発する。
コンヤまでの肥沃な土地とは違った荒涼とした一本道を地平線目指して淡々と進む。岩がゴツゴツした地帯 から畑に出るとこの辺りは砂糖大根の生産地のようで、農家の方が収穫に励み、トラック一杯の砂糖大根を 工場に運んでいる。工場周辺は砂糖大根の山となっている。凄い生産量だろう。
富士山に似た美しい形の山が見えて来た。頂上には雪が積もり美しい。ハサン山で3000m以上とか。
トイレ休憩(14:40-45)の駐車場からその姿を写す。道は平原の中を真っ直ぐ伸びている。トルコの郊外の 国道は簡易舗装だが、振動も余り感じない。日本の国道も経費節減策としてはこれでも良いのではと 考える。
羊や牛を放牧している牧歌的な風景を楽しむ。ジャガイモも収穫期で一生懸命収穫に励んでいる。広い ジャガイモ畑が続く大農業国だ。

今日の予定ではキャラバンサライを見学してホテルに向かうのだが、ツナさんが明日のカッパドキア観光を充実するために、 カッパドキアの中で少し離れているカイマクル地下都市の見学を行うことに変更される。
国道からカッパドキアのシンボルでもあるキノコ型の岩のモニュメントを見て脇道に入る。カイマクル地下都市に向かう道で 下校中の子供達が手を振って迎えてくれる。車窓越しにアイコンタクトで微笑み合う。子供の目はキラキラと本当 にきれいだ。残雪があり少し寒そうだ。
細い道を進むとバスが停止する。何かと前方を見ると羊の群れが道路を占拠しこちらに向かって来るのだ。 急いで運転席まで行き、珍しい光景をパチリ。のどかな光景だ。
 
富士山に似たハサン山
真っ直ぐな道
羊の群れ

16:10'カイマクル地下都市に到着する。4時間のドライブはやはり疲れ、腰を伸ばして屈伸運動。
土産物屋が連なる道を入口に進む。結構観光客が多く、順番待ちをする。

地下都市はキリスト教徒がアラブ人の迫害から逃れるために造られた。 カッパドキアには300以上あると云われる地下都市の中でカイマルクルの地下都市は7000-8000人が住んでいた という最大規模の地下都市の一つで、それらはみなつながっている。
カイマクルは地下8階まであり、4階までが公開されている。教会・学校・寝室・厨房・ワイナリー等の施設が 整い、都市機能が整っている。


狭い通路を背中を屈めて進む。本当に狭い地下で住んでいた苦労が偲ばれる。広い場所は集会所で 丸い石の扉で危険が迫ると転がして閉じたと。
人が多く、暗いので写真は上手く写せない。矢印で進路が示されているが、もし迷うと出られなく なるのではと不安になってしまう。
空気の換気確保する通気口は40mもある。多少息苦しくなったような気持で外に出る。
 
狭い通路
丸い扉
40mの通気口

外に出て深呼吸。宗教を守るために地下深く潜んで生活する姿は日本の天草の乱を思い出す。
土産物屋さんで陶器の鍋敷きや厄除けのトルコブルーの目玉を楽しく値段交渉しながら、YTL・円・$の 支払い通貨を駆使しながら値切って購入する。

16:50'カイマクル地下都市を後にしてカッパドキアのホテルに向かう。今回のツァーは洞窟ホテル組と一般ホテル組に分か れている。洞窟ホテルの希望が定員越えでダメだったので、我々は一般ホテルだ。まず我々のホテルに寄り 荷物を降ろし、バスは洞窟ホテル組を送る。
アルティヌス・ホテルはカッパドキアの中心街に位置しているので、食事迄の間に街を散策する。夜は寒い。
夕食はバイキングで同じ様な食事となる。ビール(5.5YTL)の後、今回初めてトルコのお酒であるラク(5.5YTL)を 飲む。ラクは透明な45度の酒で、水で割ると真っ白になることから「ライオンのミルク」と云われる。アニスの 香りがすると書かれているが、アニスとはどんなものか知らない。真っ白なラクを飲む。ジンに似た匂いが し、きつい。チビチビと飲むがなかなか慣れるものではない。一度経験したのでもう良いと思う。

夕食後、もう一度街の中心街に行き、クリスマスの雰囲気を探すが、小さなイルミネーションがあるのみでイスラムでは クリスマスはないのだろうと思う。(時期が早かったのか?)
バスにゆっくり浸かり、今日の長時間のドライブの疲れを癒し休む。明日はカッパドキアの観光だ。


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