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「砂漠と遺跡の地中海リゾート・チュニジア 10日間」旅行記

「行程MAP」


○ 「スース観光」(2011.12.09.<金>)

6時15分モーニングコール、7時朝食、8時30分出発の予定を示され、連泊なので余裕のあるスケジュールだ。
人通りのない道路
マルハバ・ロイヤル・サレム・ホテル
ぐっすりと眠れるはずが、夜中に 目覚め、テレビを点けるとユーロ問題が起こっているようで、フランス・ドイツとイギリスが対立しているようだ。CNN等のニュースはそれ一色で、内容は 詳しく分からないが、ユーロ圏の維持を如何にするか協議している様子に驚く。
5時過ぎに起き上がり、外を見ると雲もなく天気のようで一安心。
6時15分頃から散歩に出る。真っ暗な中で、満月が煌々と照らしている。 前の道路も車も走らず、静かで、近くにあると云うスーパーマーケットの 位置を確認するとホテルの道路に面した所に小さいスーパーがあり、少し歩いた所に大きなスーパーを発見する。今夜の買物に最適だと。 ホテルの外観も月明かりの中で、ボンヤリと見える。
7時からバイキングの朝食となる。ホテルが良くなると内容も豪華になり、品数も多く美味しい。しっかりといただき、出発までの時間に、明日の 日の出場所を確認するために、ホテルの中庭から地中海海岸に向かう。
中庭が広くて少し迷うが、やっと海岸線に出て、すでに昇っている朝日を パチリと。明日は日の出に間に合わせて、地中海の日の出を拝もうと。ホテルに戻る途中、道を間違え違った建屋に行ったりとしたが、明日は 間違いなく行けると偵察を完了する。
朝食バイキング
昇った太陽
ホテルの中庭

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

今日も天気が良く、青空が気持ち良い。日本の青空とは違った奥の深さを感じさせる青空だ。
8時30分、スース観光に向かう。現地ガイドのナベブさんが「皆さん、幸せですか?」と挨拶するので、メンバーの皆さん、驚きながら「幸せです」と。 添乗員の下江さんが教えたようで、それからこの言葉が挨拶となる。
グランド・モスク
スースはチュニジアの第三の都市で「サヘル地方の真珠」と云われるビーチリゾートと旧市街の世界遺産・モスク・メディナが混在する 一大観光地でヨーロッパからの避寒地として有名だそうで、西欧人も多く見られる。
今日の午後は自由行動も選択出来るので、スースの「要塞リバト」の塔に上ろうと考えていたが、前日に確認すると自由時間の間に登頂する 時間があるとのことで、ツァーの行程に合わせることにする。(革命前は午後のモナスティール観光はオプションだった。)
バスは海岸沿いのホテルが立ち並ぶ道をメディナに向かう。
礼拝所
中庭の様式








メディナの入口近くに建つ「グランド・モスク」に入る。
グランド・モスクは851年に建てられ、本来ならメディナの中央に位置するモスクが端にあるのは、隣にある 「要塞リバト」と共に港や兵器庫を守る要塞の役割を担っていたのだと。
イスラム教徒以外はモスクの中には入れず、中庭だけの見学となる
が、石畳が美しく敷き詰められた中庭と礼拝所を見学することが出来た。
質素な中に荘厳な雰囲気のある、さすが世界遺産のモスクだ。 中庭から建物を見るとイスラム文化を表すドーム型の柱や壁面には「アラーは偉大なり」のアラビア文字が刻まれている。
要塞リバト
モスクの中庭
アラビア文字

ファーティマの手の食器
上手な落書き
「グランド・モスク」の見学を終え、メディナの内部に進む。
まだ時間が早いので、店を開け始め、人混みも多く活気に溢れている。
上手な落書きをした壁もあり、カラフルなファーティマの手の 形をした食器を売る店、羊と思われる肉や牛(?)の頭が吊るされた肉屋、ベルト等の皮製品を売る店、中古の電話・ゲームを売る店、八百屋等々 数々の店が軒を並べている。
どの店の前にも人が集まり売り買いの交渉が激しいようだ。チュニスやケロアンとは違った雰囲気でなかなか面白いが、時間もないので値段交渉する ことも出来なかったのは残念だ。
牛(?)の頭 羊の肉
皮製品を売る店 中古の電話
八百屋

要塞リバト
メディナの入口付近にあるショッピングセンターの前まで戻り、40分余りの自由時間となる。Tさんと「要塞リバト」に上ることにし、妻たちはショッピング センターで買物と別々に行動する。
モスクと地中海
眼下のモスク
8世紀に建てられたメディナで一番古い建物で、外敵から守るために要塞として機能していた。モスクのミナレットの代りをし、 地上38mの塔の最上部からアザーンを流していたと。
余り時間がないので、急いで塔の下に行き、入場料5D(300円)と撮影料1D(30円)を支払って入場する。塔への階段を上り、2階の広い屋上に 出る。
まずは塔の頂上まで進もうと狭いラセン階段を上る。
真っ青な空が広がり、下を見ると先程見学したグランド・モスクの外壁・中庭・ドームが望まれ、 ミナレットの代りをしていたことが良く分かる。
その奥には青い地中海の静かな海原が広がっている。
海が本当に近いことが分かり、外敵に対する要塞として活用されたことも納得できるものだ。 一人旅のIさんや女性2人も上って来られ、360度の景観を堪能する。
塔の上を一周していると「リバト」の中庭に向かって、塔の影が映っている。富士山の上から影富士を見るような光景でパチリと。
塔の影
窓からの地中海
狭い階段
山側の景観も建物が建ち込み、丘の上にはモスクらしき建物も見える大都会だ。しばらくの間、塔の上に上らなければ味わえない光景や風を 感じるのは気持ち良い。TさんやIさんと写真を写し合ったりし、下に降りる。
狭い階段を降りた建物の屋上は広くて、その回廊を覗くと趣きがある。要塞として外壁には銃眼の穴があるそうだが、見落としてしまった。
余り時間がないので少し名残惜しいが「要塞リバト」を後にする。
山側の景観
要塞リバトの屋上
回廊

集合場所のショッピング・センターに戻り、妻たちの買物に付き合う。革製品やアラビア文字のネームを入れてもらった腕輪等記念の品getして自由時間を 終える。

◎「スース観光」の「紀行スライドショー」



○ 「ポート・エル・カンタウイ観光」

白い建物と青い空
10時に次の観光地である港町のポート・エル・カンタウィに向かう。
灯台と地中海
ポート・エル・カンタウィは1970年代後半に出来た比較的新しいリゾート地で、ヨットが停泊するマリーナ・ゴルフ場等々の施設が点在する イスラム圏とは思えない港町で、バスを降りて、青空と地中海と白い建物のコントラストに驚く。
小さな動物園の横からゲートをくぐって進むとそこはヨットハーバーで、豪華なクルーザーがたくさん停泊し、その背後には真っ青な地中海が広がる。 ヨットハーバーには海賊船も観光用に停泊しており、突堤の先まで進む。
真っ青な地中海は陽の光で輝き、潮風が12月とは思えない暖かさを運んでくる。静かな光景とゆったりとした流れを堪能する。
自由時間になり、港町の海岸線を散策する。西欧人の避寒客も多く、ハイビスカスの花を髪に挿した年配の女性との記念写真をお願いしたり、 スケッチ画を並べて売っている画家の絵を覗いたりと優雅な時間を過ごす。寒いヨーロッパからこの地に避寒に訪れる訳がく分かるような ポート・エル・カンタウィの雰囲気を寒くなりつつある日本から訪れたことに満足する。
入口のゲート
ヨットハーバー
海賊船

再びバスに乗り昼食会場のレストランに向かう。
小洒落たレストランでシーフード料理をいただく。さすが海の近くなのでシーフードなのは嬉しい。今回の旅行で初めてのシーフードなので楽しみだ。 ビール5D(300円)と普通だが、タコの入ったサラダや魚のフライは久し振りで、新鮮だ。
Tさん夫妻と同席で、今朝の下見の結果を話すと、明朝、地中海の日の出を一緒に観賞する計画がまとまった。
外に出ると荷台にたくさんパンを積んだパンの販売車が停まっており、買う人が集まっている。日本的には不衛生だが・・・?
小洒落たレストラン
シーフードサラダ 魚のフライ
パンの販売


◎「ポート・エル・カンタウイ観光」の「紀行スライドショー」



○ 「モナスティール観光」

午後は自由行動も選択できるが、目的としていた「要塞リバト」の塔にも上れたので、ツァーの行程に従ってモナスティール観光に向かうことにする。 全員参加することになり、地中海の海岸線に沿って進む。
要塞(リバト)
真っ青な空と穏やかな地中海の紺碧の海と水平線を眺めながら、アフリカとは思えない光景を楽しむ。本当にチュニジアに来てから、天気が良く 青空が映えるのは旅の楽しみを倍増してくれる。
添乗員下江さんからモナスティールの歴史の解説が続く。
大砲
チュニジアの初代大統領、ブルギバの生誕地であり、大統領を祀った霊廟があるほか、国内で最も有名な要塞(リバト)の史跡がある。
要塞は、8世紀に造られ、スースのリバトなどと並び、国内の3大リバトに数えられる。この種の建造物の中では比較的規模が大きく、 建造物自体の保存状態もよい。
チュニジアの初代大統領、ブルギバとその一族を祀る霊廟には、大統領の棺が安置され、敷地が広く、霊廟の均整のとれた姿がきれいだ
と。
バスを降りて、青空の下「要塞リバト」に向かう。海岸線に沿って立派な砦が建っている。殺風景な外観から要塞としての厳しさが感じる。 外壁の一角には大砲が備えられ、昔の風情を残している。
要塞の裏側には真っ青な地中海が広がり、椰子の木も茂り、要塞とは好対照な光景に現在の平穏さを感じざるを得ない。
要塞(リバト)
青空とレンガ壁の要塞
地中海と椰子の木 紺碧

初代大統領ブルギバの霊廟
近くのチュニジアの初代大統領ブルギバの霊廟に歩いて進む。観光馬車も人待ち顔で停まっているのは観光客が少ないからなのか。
霊廟の塔
広大な前庭は石畳が敷かれ、遥か向こうに塔と霊廟が望める。時の権力者の霊廟とはこんなに広いものかと思う。
前庭を進み、門を入り、霊廟の中に向かうと中央の豪華に飾られた広間に大統領の棺が祀られている。棺に頭を下げ、外に出ると緑色の瓦と イスラム風の柱の美しいタイルを見て、ホッとしたのは何故だろうか?
2代目大統領は「ジャスミン革命」で亡命した。初代大統領の末期も混乱があったと云う。イスラムの指導者の末路は、その後のエジプト・リビアでも 我々には想像出来ない結果となっている。この霊廟の存在は未来永劫続くのであろうかと。
霊廟
大統領の棺
緑色の瓦とイスラム風の柱

モナスティールの観光を終え、スースに戻る。再び、海岸線を進み、景観の良い海岸で休憩となる。
目の前には本当に穏やかな地中海が広がり、気持ちの良い光景を堪能する。釣りをする人、打ち寄せる波、椰子の木が茂る海岸線、 チュニジアン・ブルーの一つが目の前に広がるのを心穏やかに眺め、心が癒される。
ブルー&ブルー
打ち寄せる波
釣り人 椰子の木


◎「モナスティール観光」の「紀行スライドショー」

バスは順調にスース似進み、16時30分ホテルに到着する。夕食は19時からとのことで、その間に朝の散歩時に確認していた、大きい方のショッピング ・センターに向かい、土産物の買物に励む。メンバーの方もたくさん来られ、情報交換しながら品定めを行う。 いざ勘定となるとディナールが足らず、ドルでも可能なので、足りない分をドルで支払う。82円/$位のレートなので、余り変わらない。
ホテルに戻り、シャワーを浴び、一息付く。天候に恵まれ、青空と地中海の紺碧の海を堪能出来、大満足の一日だった。
19時からレストランで、バイキングの夕食となる。Tさん夫妻と同席し、明朝の日の出観賞の時間を打ち合わせる。日の出が7時10分位なので、 7時の朝食を早目に済ませ、海岸に行くことにする。6時45分、レストランで待ち合わせることにする。 部屋に戻り、テレビを見るが、ユーロ問題が深刻になっている様子が、言葉は分からないが感覚で理解出来る。どうなるのだろうか?
明日は移動なので、荷物の整理をする。お土産が多くなったので、スーツケースの詰め方を考えながらきっちりと荷造りをし、早目に眠る。


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